どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

大学指定の履歴書を使っていると、大学によっては「特記事項(趣味・特技)」「本人希望記入欄」というものが項目として設けられているものがあります。

特に書くことがない場合は、空欄での提出は印象がよくありませんので「就活で差がつく!履歴書の書き方」でも書いたように、大学指定のものにこだわる必要はないでしょう。

ですが、企業によっては履歴書は大学指定でと条件を加えられることがあります。その際は、どのようにして特記事項・本人希望記入欄を埋めていくべきか、そのヒントをまとめました。

特記事項は「自分の経験の幅」をアピールすること

趣味や特技を書けばいいと就活生に言うと「そんな人に自慢できるような趣味はありませんし、ましてや特技なんてありませんよ!」と答える学生が多いです。

このやりとりをしている時にいつも感じるのは「特記事項は人に自慢できるないしはすごいことを書かないといけない」と多くの学生が先入観を持っているということです。おそらく特記という響きがそういった誤解を生んでいるのかと思います。

ではこの特記事項には、何を書けばよいのでしょう。

ここで求められているのはスゴイ内容ではなく、「今までの人生の中でどんな経験をしてきたのか」をキーワードで採用担当者に伝えるということが何より大切なのです。

ですから、自分が今までやってきたことを端的に表すようなキーワードをこの特記事項に盛り込むことで、面接などで人事から興味を持ってもらいやすくなります。

まず特記事項は経験の幅を伝える項目と割り切って、数を書くことを意識してみてください。

“参考”
ESや履歴書に書く趣味・特技が無い…どうしたらいいのか?

数が書けたら、その上で残すもの、削るものを見極める

数が書ければその先は、そんなに難しくはありません。

書き出した項目を「仲間わけ」してみてください。学業に関することなのか、資格に関することなのか、または運動経験に関してなのかなど…とにかく共通点でくくってみましょう。

そうするとある学生は…特記事項に学業および資格といった「文化的取り組み」ばかりになっていたり、またある学生は中学時代のスポーツ経験、高校時代の部活経験などといった「スポーツに関する話」ばかりになっていたりするケースがあります。

つまり、書くべき内容が偏りすぎることがあるということです。ですから、仲間わけをしてそれぞれの仲間の中から一つづつ抜き出して特記事項に並べると、文化的取組も運動経験も趣味も特技も書かれている、バランスのいいアピールができるようになります。

特記事項は、自分の経験の幅を伝える項目と言いましたね。だからこそ、一つの方向性に偏った内容よりもあらゆる切り口で書ける方が印象はいいでしょう。

もちろん履歴書の項目スペースによってどれくらいの文字数が書けるかどうかにもよりますので、一概には言えませんが、なるべく書けるものは書いて損はない!ということです。

自分の経験の幅を伝えておくことで生まれる意外なメリットとは

偏った内容よりも、バランスを意識して特記事項を書くべきとお伝えしましたが、それには意外なメリットがあります。だからこそ私は、なるべく事柄の大小問わず数を書くように就活生に勧めています。

そのメリットは、「自分が大したことでないと思っていることが、実は採用担当者から見ると魅力的と感じることがある」ということです。

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「面接官の本音編」の記事一覧

自分としては趣味程度でやってきたオーケストラサークルのことを書いたとしましょう。たまたま選考を受けた企業の人事がクラシックが好きで、話しのが盛り上がり雰囲気よく面接を終わらせることができた…なんていう話はたくさん存在します。

あなたにだって、体験があるはずです。

同じ経験や同じ趣味、同じミュージシャンが好き…なんか共通点があるだけで、好感を抱いてしまった経験が必ずあると思います。もちろんそれだけで内定が取れるほど甘くはありませんが、面接が話しやすい雰囲気になるだけでも、実際は大きなメリットになるでしょう。

就活生の中では緊張しすぎて本来の50%も力を発揮できずに面接を終えてしまうことも少なくありません。自分では大したことでないことも、どこでその企業および採用担当者とつながりが持てるかわかりません。

であれば、自分からより多くの情報を発信しておくことは有効です。是非、特記事項はバランスを意識して、なるべく項目を埋める努力をしていきましょう。そうすることで、思わぬところで面接においてあなたを助けてくれることに繋がるかもしれません。

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では、履歴書にある本人希望記入欄には、何を書けばいいのか

希望欄とあるとはいえ、好きに希望を書けばいいというものではないことは就活生はわかっているはずです。それはわかっていても、いざ書くとなると何を書けば企業に受け入れられる内容にできるのか…そこに多くの学生が悩むようです。

履歴書を提出する企業が、多くの職種を募集している場合は、希望職種を書くのがベターでしょう。もちろんその職種を志望する理由とセットで書くことが求められます。

ですから本人希望記入欄は、どちらかというと志望動機の延長のような内容が書けることが必要だということですね。ただ難しいのは、職種が限定されている場合です。

一番わかりやすいものだと「総合職」のみの募集だった場合などです。その際は、「入社してからやりたい仕事」などを中心にまとめると、企業からも見ても違和感なく読んでもらえるでしょう。

“参考”
就活で聞かれる「あなたの将来の夢は何か」の質問攻略

他の就活生と差をつけるために、本人希望欄を使うことも可能

前項でお伝えした内容はあくまで「ベター」な記入方法となります。

一般的に「希望職種」および「入社後の取り組みたい業務内容」が書かれることが多いということです。では、他の就活生と差をつけるにはどんな工夫をするべきなのでしょうか。

あなたなら何を書けば、人事から注意を引くことができると思いますか?

是非、考えてみてください。

いくつも方法はあるのですが、ここでは一つご紹介しておきます。せっかく大学が指定してくれた「本人希望欄」という項目なのですから、企業にネガティブな印象を与えない範疇で、自分の希望を素直に伝えてみましょう。

例えば「OB訪問を直接依頼してみる」などがこれに該当します。もちろん何故OB訪問を依頼するのか、そのOB訪問での目的や意図はしっかりと作りこむことが前提ですが、そうした希望を書いてもいいというわけです。

理由が明確で説得力のあるものを用意できれば、企業によってはその希望に答えてくれるところも出てきます。

是非、本人希望欄を「卒なくこなす項目」にするのではなく、「志望動機や希望意欲の高さ」をアピールする項目と考え直してもらい、時間を使ってでもいい内容をまとめることを意識してみてください。

多くの就活生が、力を入れていない部分や苦手意識のある部分こそ、差を生み出すチャンスが隠れていることが大半です。前向きに取り組んでみてください。

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まとめ

・ 特記事項に本当に書くことが見つからない場合は、大学指定の履歴書は使わない

・ 特記事項は、自分の経験の幅を伝える大事な項目である

・ なるべくジャンルの異なる特記を並べることを心がける

・ 採用担当者がどこに興味を持つかわからないため、数を書くことが重要

・ 本人希望欄は、ほかの就活生と差を付けられる項目だと考える

履歴書は特にどの企業にも同じ内容で提出するという学生が多いように思います。ですが選考を希望する企業が違えば当然仕事内容も変わるので、履歴書の設問によっては回答が変わってくるのが当然と言えます。

履歴書とエントリーシートの内容は同じでいいのか」でも書いた通り、書類は重要な意味を持ちます。常に改善を重ねて、よりよいものを作ることを意識しましょう。