どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

突然ですが…あなたには「夢」がありますか?将来の夢を聞かせてくれ…これはよく就活で聞かれる一つで、多くの学生が困る質問になります。

私は就活当時幸いなことに「これだけは将来で成し遂げたい」というものがたまたまあったので、特に苦労した経験は個人的にないわけですが、年間で何百人という単位で就活生と話をしていくと、そういった「明確なやりたいこと」「ビジョン」みたいなものを持っている学生は、どうも少数派のようです。

そこで就職活動で夢を聞かれた際、どのように対応していくのがベターで、どう対応していくのがベストなのかについて考察していきます。

そもそも何故「夢」というものを面接官は聞きだがるのか

まずはここから考えていくのがいいでしょう。前述したように多くの学生が「夢」と言われて困ってしまうくらいに、夢を持っていない、もしくは漠然としたものしか持っていないことが多いという傾向は、当然人事は認識済みです。

ですから、まず人事がこの質問を通して知りたいことの一つとして「将来を常に意識して、目的意識を持って今まで生きてきたタイプ」なのかどうかを見ているのは間違いありません。つまり、人生の歩み方に「一貫性」みたいなものがあると、面接官としては安心するというわけです。

つまり、本当に夢というものを明確に持っている人は、その最終目標に向かって何かしら努力をしているはずです。例えば、将来「世界を股にかけて活躍する年収2000万稼げるビジネスマン」に絶対なりたいという人がいたとしたら、きっと留学経験もしているのでしょうし、ビジネスについての情報収集にも敏感でしょう。またそういったキャリアを持っている社会人との交流なども持っているかもしれません。

この「目的意識の強さ」そして、その目的意識を行動に移せているのかを確認する最初の切り口として、「あなたの将来の夢はなんですか?」と面接官は聞いてくるのです。

将来の夢と、選考を受けている会社がどう繋がってくるのか

面接官が夢を聞く二つ目の理由は、持っている夢と選考を受けている会社で働くことがどのように関連があるのかを確認するためです。

もちろん、関連が絶対ないといけないわけではありませんが(無理に関連性をつけると逆に嘘くさくなるリスクもあるため)、将来絶対にやりたいことと、仕事内容が完全に独立してしまっている場合、採用する側としては「入社して長く勤務してくれるのだろうか」と疑問に思うのは、当然と言えるでしょう。

例えば…「将来、フェラーリ乗れるぐらい稼ぎたいです!」といった夢を持っている学生がいるとしましょう。

ですが実際に受けている企業の平均年収が500万程度、待遇もそこそこ、休日もそこまで多くないのであれば、きっと人事は「うちよりあなたにマッチングする会社はたくさんあるでしょ…」と、一気に採用熱が冷める…なんてことはよくある話です。

目的意識、そしてこの「夢と会社との接点」というものを確認していくために、わざわざ人事は将来の夢を聞いてくるわけです。会社との接点というのはとても重要なんですよ。ですが、これ以上に夢を問う大切な理由があります。

“参考”
会社ごとに“通過する志望動機”を作るための3つのポイント

それは…「夢の規模感、志や置いている目標の高さ」である

夢がある…それだけでは他の学生と差がつかないわけですが、夢には「規模・高さ」というのがあります。つまり、描いているもののキャンパスが大きいのか、そうでないのかということです。

私も当塾「内定ラボ」に入塾いただく学生さんには、初回の面談にて必ずこの「夢」をお伺いするようにしているのですが、一番多いのが「幸せな家庭を築くこと」というもの。

その夢自体の素晴らしさを私は否定する権利は一ミリもないわけですが、就職活動というものを考慮するとその回答の方向性だと、「規模・高さ」という点で、物足りなさというのがどうしても出てきてしまいます。

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つまり、夢の「現実可能性」というのを考慮してほしい

どういうことかというと、「幸せな家庭」という定義が人によって違うとは思いますが、おそらくあなたが「一生懸命頑張って働くこと」でかなり高い確率で、実現できるのではないでしょうか。

もちろん「幸せ」の基準が、年収3000万円以上の男性を捕まえて、玉の輿に乗るということであれば、夢ともいえるのでしょうけれど…笑

現実にかなり高い確率で実現できそうなこと、もしくは自分さえ妥協しなければ実現することなどは、「夢」というには、面接官の立場から言えば、物足りなく見えるものです。夢なんだから、人の勝手だろ!というあなたの主張もわかりますが、どうしても選考される立場である以上、「差別化」というものは意識していくべきでしょう。

実現可能性が高いものは、夢というより目標に近いのかもしれません。夢と目標をしっかりと切り分けて、表現できると差がついてくるでしょう。

さて、面接官の質問の意図がだいぶ見えてきたところで、本題の「あなたの将来の夢はなんですか?」の質問攻略といきましょう。

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「面接官の質問攻略編」の記事一覧

描いている夢が、過去の経験をもって裏付けて説明できること

「なるほど!規模感と目的意識の高さが重要なんですね!」ということで、就活生の中にはえらく盛に盛った夢を語る人も少なくありません。ですが、それには注意が必要です。

もちろん前述したとおり規模感と目的意識の高さは人事もチェックしているわけですが、その夢の実現のために今までどのようなことを実際に実行に移してきたのか…ということが抜けてしまうと、夢というよりは「ほら吹き」のようなマイナスのイメージに繋がりかねません。

相当な努力をしないと届かない夢…例えば「サッカー選手」とかでもいいわけですが、毎日欠かさずTVでサッカー観戦しています!と言われても…そりゃ無理だろうと、誰もが思うでしょう。観戦だけでなく、実際にサッカーをやるのはマストとして、有名校でプレーする、毎日欠かさず練習をするなど…最低でもそういった経験がないと、夢に説得力がありません。

意識が高ければいい…これには本当に注意してください。

その夢を描いた理由をストーリーを持って説明できること

夢を実現するには、熱意も重要な要素となります。

つまりその夢の背景にある、思いや理由といったものを熱く語れる必要が出てきます。本当に夢を持っている人は、自分の夢の話をし始めると、基本止まらなくなる人が多いです。

私も社長仲間とごくたまに飲みに行ったりするわけですが、「これからどんな事業展開を考えているのか?」と知人に問うと、もう話が止まりません。そこから私も混じって経営会議みたいになってしまうわけです。

こんなこともしたい、あれもやりたい、会社をこうしていかなければならない…

さすがに2時間以上付き合うと私も飽きてきたりもします…笑。ですがこの「熱量」を持った夢を語れる学生というのは本当にレアです。就活生のほとんどが30分でも1時間でも自分の夢を語れるほどの、熱いものがないのが現実でしょう。

だからこそ、「夢+熱量」を持っている人が、面接官にとまるということです。面接官は色々な事を短い時間、質問で見ているわけです。

“参考”
自己PRと自己紹介の違い…面接官は何を見ているのか

“参考”
一人…たった5分の集団面接で、人事は何を見ているのか

“参考”
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では、夢がない人はどうしたらいいのか

「いやいや岡島さん、そもそも僕には夢がないんですよ」…という方も多いでしょう。

その場合は、どうするべきか。結論から言えば「作る」ほかないわけですが、作ろうとするとなかなか作れないものだったります。作ろうと思っても作れなかった…だから自分には夢がない…ということですからね。

ではどうするのか。それは…意識を変える…ということにトライしてみてください。

「作ろう」とするのではなく、仮でもいいから「決断し決定してみる」という意識を持ってみましょう。つまり、無理矢理にでも、設定してしまうのです。

そしてその仮に設定した夢のために、「とりあえず一歩踏み出す」ことが重要です。そうすることで、「それが自分の夢としてふさわしいか、また夢と言えるだけ熱中できるものか」が見えてきます。

つまり、何が夢なのかをグルグル考えるより、消去法でひとつづつ消していき、夢になりえないことを潰していく…それが結果として、昔の自分より、自分のやるべきことが「見えてくる」ということに繋がるということです。

夢を持っていない人からすると「夢がある人はいいな」と思うかもしれません。ですが、明確な夢を持っている人の大半は「そこまで夢を具体化する過程で、間違ったことや遠回りしてきたことがたくさんある人」ともいえるでしょう。

だから、自分のやりたくないことがはっきりしているからこそ、やりたいことやるべきことが明文化できるのです。

考える前に行動する。何か一つ決断する勇気。

それが、自信を持って語れる夢の作り方のヒントです。将来の夢以外にも、キーになる就活における質問は多く存在しますので、以下の記事も参考にしてみてください。

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「面接官の質問攻略編」の記事一覧

まとめ

・ 将来の夢には、目的意識の高さ・規模感が重要である

・ 夢の実現に向けて行動している…それこそが最高の説得力

・ 少しの努力で実現することを、夢として語るのは考えもの

・ 夢には熱意が欲しい。だからこそストーリーを持って語りたい

・ 夢がないなら、とりあえず一つ決めてみる…その決断力を持つ

有言実行ほど、カッコいい生き方はないと思います。このブログを読んでいるあたなには、将来の夢を熱く語れるカッコいい社会人になってほしいです。