どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

もはや就活でトレンドになってきた「人物重視」という言葉。

皆さんもインターンシップや企業説明会で、「当社の面接は人物重視です」と人事から説明を受けた経験はありませんか?また、志望企業のホームページを見ていて、採用ページに「人物重視の選考をします」と書かれてあるのを見つけた経験がある方もいるかもしれませんね。気を付けてみていると、意外とよく目にします。

人物重視の面接とはいったい何なのか?そう疑問に感じている方も多いと思います。

実際に人物重視の面接を受けることになったとして、事前準備とかって必要なの?人物重視というからには性格で落とされたりするのかなぁ?など、どういう準備をしたらいいのかがわからない…という方がほとんどではないでしょうか。

人物重視と一言で言われても、ピンときませんよね。

では、人物重視の面接という企業の意図と対策について解説していきます。

そもそも人物重視でない選考はない

皆さんは就活の選考で人物重視の採用以外にどんな選考があると思いますか?

人物重視とは、とても曖昧で幅広く解釈できる言葉です。人物重視という言葉を聞くと、「俺はみんなに良い奴だと言われるから内定がもらえそうだ」と思っている就活生の方がいるとしたら、それは大きな間違いです。

よく考えてみてください。人物重視以外の選考って何があると思いますか?

例えば、学力試験だけで内定が出る会社やTOEICの点数が高い順に採用するといった会社があるのならその会社は人物重視ではないですが…。

でもそのような会社って聞いたことないですよね?実際、皆さんが生まれる前のバブル時代には「先着順に内定!」なんて企業もありましたが、今ではそんな企業は聞いたことがありませんし、多分ないでしょう。

面接やGDを行っている時点で人物重視の選考なのです。つまり、大手企業や人気企業も含めてほぼすべての会社で、人物重視の採用が行われているということです。

難関企業では学歴フィルターなるものが存在するケースもありますが、その先は人物重視で面接が行われていますし、TOEICの点数や合格率数%の難関国家資格の保有者は内定獲得に有利になる場合もありますが、それは「TOEICで高得点を取るために努力した」とか

「難関資格にチャレンジし合格した」という意欲と実績を評価しているわけで、これも人物重視となるわけです。

AO入試や推薦入試も人物重視

実は大学受験も人物重視の傾向が強くなっているのです。

それはAO入試や推薦入試です。AO入試は1990年に慶應義塾大学が初めて導入した入試方法ですが、今では私立大学の5割がAO入試を実施しています。皆さんの中にもAO入試や推薦入試で大学に進学した方もいるのではないでしょうか。

そういった方は、人物重視の入試で大学に入学したということです。

AO入試は学力試験だけでは測れない能力や適性を、志望理由書と面接などで判定されますよね。AO入試は、原則として高校の学校長からの推薦の必要がなく、出願条件を満たしていれば誰でも自由に応募ができます。また、最も重要視されるポイントは面接で、複数回行われることもあるのです。大学のなかには、体験授業やグループディスカッションなど、独自の選抜方法が用意されている、なんてこともありますよね。

なんとなく、就活と似ているなと感じた方も多いことでしょう。志望理由書=ESと置き換えてみれば、就活とほとんど同じですよね・・・。

つまり、AO入試=就活=人物重視となるわけです。AO入試や推薦入試で大学に入学した方や、友達にそういう人がいるという人は納得いただけたかと思います。

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人物重視の面接での対策法とは

人物重視の選考の対策法は?

上記で述べたように、ほぼすべての企業が結局は人物重視の採用をしているわけです。また、民間企業に限らず、公務員も人物重視の採用です。

ということは…

人物重視の選考への対策法は、一般的な就活対策と同じだということになりますよね。ES対策、GD対策、面接対策など王道でやるべきことを万全にやること。それに尽きるのです。

「当社の面接は人物重視です」と企業が説明しているとはいえ、志望動機も自己PRも何も聞かれずに、終始面接官と世間話だけをして面接が終了するというケースは、まずありえませんよね。つまり、たとえ人物重視の選考とはいえ、就活対策と呼ばれるものは全て事前にしっかりとやっておく必要があります。

人気企業などで足キリとして学歴フィルターを使ったりするケースもありますが、足キリをクリアしたら、その先は人物重視の選考となるわけです。

例えば、東大生しか採用しないという企業が仮にあったとしても、東大生同士で人物重視での選考が行われることになるというわけです。

このように、就活の選考は人物重視がほとんどですので、特別な対策法はなく、一つ一つの対策をより深く追及していくことしかないのです。

“参考”
面接対策を効率的に進めるために、やっておくべき5つのこと

人物重視という企業の意図は

では企業はなぜ敢えて人物重視というのか?

上記で述べたように、「本当に人物重視だからそう言っているんだよ」という企業より、それなりの戦略がある企業がほとんどです。

「人物重視」という言葉は、なんとなくイメージが良いですよね?

売り手市場で応募者が少なくなっている企業は、たくさんの人に応募してもらいたいとの理由から人物重視というフレーズを多用している現実もあります。つまり、人物重視といえば、面接が通りやすい、内定がもらいやすいのではないかと、学生がたくさん応募してくれることを見込んでいるというわけです。

また、企業イメージを上げるために人物重視という言葉を使う企業もあります。人物重視の採用をしているということは、人物重視で選考を通過した人材=いい人材がその企業には集まっているというイメージを得ることが出来るので、結果、企業イメージの向上に繋がるというわけです。

それとは対照的に、志望者が多い大手企業や人気企業では、あまり人物重視という言葉は使われてはいません。あえて使う必要がないからでしょう。中小企業や応募者が少ない不人気業界で、良く使われるイメージがありますね。

しかし、大手企業になればなるほど、意識の高い学生が多いため、ライバルが強敵になってきます。つまり、人物重視の選考でライバルに差をつけるのが、より大変になってくるというわけです。

逆に、応募者の少ない企業ほど人物重視という言葉を多用し、応募者をたくさん集めようとしますが、「なんとなく応募」している学生も多いため、差がつけやすく内定獲得に有利にもなります。

まとめ

・ほぼ全ての会社が結局は人物重視

・大学入試も人物重視の試験が増えてきている

・人物重視の面接の対策法など無い。王道の対策でより高みを目指す。

・人物重視は応募者を増やすための企業の戦略

冒頭でも述べましたが、人物重視だから内定獲得が簡単だ!という意識は絶対にやめましょう。どの企業の採用面接も、そんな簡単にはいきません。そのような安易な考えをしていては、どこの企業の選考も通過することはできないでしょう。たとえ人物重視とうたっている企業だとしても、当たり前ですが、必ずしっかりと選考されます。よく覚えておいてください。

繰り返しになりますが、人物重視だからといって、なにか特別な対策をするのではなく、ES対策やGD対策、面接対策をとことんやって、より高みを目指してライバルと差を付けられるようにしておきましょう!それこそが、最も重要な対策なのです。