どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

就活中に人事担当者からよく耳にする言葉の一つに「選考には一切関係ありませんが…」というワードがあります。特に、面接の最後の部分でこの前置きをされたうえで質問されたり、インターンに行ったら「選考には一切関係ありませんが…時間が余ったのでGDでもやってみましょうか」なんて言われることが良くあります。

ハッキリ言います!選考に関係ないなんてことはありません!全て選考に関係あります!要は、このフレーズは建前であることがほとんどで、実際には選考と関係があるということを理解しておきましょう。

では、人事担当者が「選考には一切関係ありません」という、その理由や意図について解説していきます。

選考に関係ない事をする意味ってなに?

これから就活を本格的に始めると、多くの企業で「選考には一切関係ありませんが…」という前置きで、座談会の案内や企業説明会の案内が来ることが良くあります。

選考に関係ないならとりあえず行ってみるかと、人事の言葉を鵜呑みにしてしまう学生が実に多いのですが…これは良く言えば「建前」、普通に言えば「嘘」なのです。就活中に選考に関係ないというフレーズが出たら、選考にすごく影響すると置き換えて挑むことが大切です。

考えてみてください。たとえば、あなたが企業の人事だったとしたら、就活解禁前や就活解禁後の超がつくほど忙しい時期に選考に関係ないことをしようと思いますか?

私も多くの人事責任者と交流がありますが、就活時期の彼らは家に帰る時間が無いほど忙しいのです。わかりやすくいうと、激務な訳です。そんな状況下で選考に関係ないことをしている余裕などありませんよね。

“参考”
自己PRと自己紹介の違い…面接官は何を見ているのか

“参考”
面接での予想外の質問…「対応力」以上に大切なこととは

就活生の素をみたいときに良く使われる

では、なぜ人事は「選考には一切関係ありません」というフレーズを使うのでしょうか。

一般的には、就活生の素を見たいとか素の状況を知りたいからというケースが多いです。選考に影響しますと言えば就活生は自分を良く見せようと努力しますが、選考に関係ないといえば油断する学生もいて素が見られるという訳です。

また、学生の素を見たいという理由は同じですが、座談会などでは参加に対する敷居を下げることを狙いとしている場合もあります。つまり、一人でも多くの学生に会ってみたいと思っているので、あえて学生にそのように伝えるのだということです。

このように企業の意図は様々ではありますが、選考に関係ないことを人事は絶対にしません。これは就活において、選考のどの段階においても一貫して言えることですので、頭に入れておくと良いでしょう。

実際に選考にどれほど影響するのか

面接でこのワードが出たときは要注意です。

志望動機など面接らしい質問が終わってこれで面接終了となった後に、「○○さん、これは選考とは関係ないんだけど・・・」というような流れで質問されることがあります。その時は最新の注意を払って回答するようにしましょう。

なぜかと言うと・・・面接では住んでいる地域のことや家族のこと、思想信条のことなど仕事と関係ないことは聞いてはいけないことになっています。でも保守的な会社では家族構成を妙に気にしたり、出生地や生い立ちを気にしたりするところも依然としてあります。

正式な面接の場としては聞けないわけですが、面接を一区切りして雑談のような形で選考とは関係ないんだけど…という建前のもとに聞かれることが良くあるのだということです。

これは私の個人的な考えですが、そんなことを聞いてなんの参考になるのかわからないのですが、実際にそういった企業が少なからずあるという現実がある以上、選考と関係があると思って回答する方が良いでしょう。ただ、これらの項目は普通に答えれば良いのですが、家族の仲が悪いとか両親は尊敬していないなどという発言はやめておきましょう。

保守的な企業ほど、「親を尊敬していない人=上司や先輩のいうことを聞かない人」と決めつけて評価を下げてしまう可能性があります。

ここでは一部の例を上げましたが、一般的に「選考には一切関係ありません」といわれた場合、選考に及ぼす影響が極めて高いということだけは頭に入れておきましょう。

【今からでも間に合う!】
個別指導・時間効率・安心価格が特徴の就活塾なら

面接で聞かれる良くあるケースとは

面接で良くあるケースとして、他社の選考状況を聞かれる際にこのフレーズが使われるケースも良くあります。他社の選考状況を伝えるだけなら選考に影響はなさそうだと考えている学生が意外と多いのですが、実は企業からするとかなり重要なのです。

たとえば、あなたが面接で志望動機を熱心に伝えていたのに、他社で受けている企業が志望動機と一致しないということが良くあります。面接では一貫性を持って回答したのに、他に受けている会社の名前を聞いた瞬間にその志望動機は本当の志望動機ではなく作られた志望動機だと見破られてしまうのです。

ではどうしたらよいのか?

「御社が第一志望なので他社は受けていません」と回答することや、選考を通過できなかった企業の選考に通過したなどの見栄を張ったりすることは現実的ではありませんのでやめておきましょう。面接で伝えた志望動機や入社後にやりたいことなどと一貫性を保てる企業名だけを上げて、その中でも今受けている企業が第一志望だということを伝えられればOKです。

インターンなどで一部例外はあるものの・・・

これまで「選考に関係ありません」は企業の嘘なのだと繰り返し伝えてきましたが、では、インターンシップの参加は選考に一切影響がありません・・・も嘘なのか?

ほとんどの場合は、敢えてこの前置きをしている時点で嘘だと思った方が良いです。つまり、選考に影響があるという訳です。

特に銀行は、インターンの参加回数に妙にこだわるところが多いので、銀行が第一志望の方は実施しているインターンすべてに行くことで評価されることもあるのが現状です。銀行を志望している方は、こまめにインターン情報をチェックし、志望度の高い銀行のインターンは特にできる限り参加するようにしましょう。

しかし、やはり例外と言うのもありますね。

特に不人気業界やそもそも母集団が集まらない企業においては、参加者を集めることや、企業を知って欲しいという目的が優先する為に本当に選考に影響ないというケースもあります。

このように、何事にも一部例外はあるものの、「選考に一切影響がない」ことを企業はしません。このフレーズを聞いた瞬間に「もろに選考に影響がある」と頭を切り替えて回答するようにしましょう。

まとめ

・就活時期の超多忙な人事は、選考に関係ないことは一切やらない

・人事の「選考には関係ない=就活生の素を見たい」

・「選考に一切関係ありません」は、選考に及ぼす影響が極めて高いと言っているようなもの

・他社の選考状況を聞かれたら、一貫性を保てる企業だけを答える!

・インターンシップの参加回数すら、選考に影響がある

これまでも述べてきたように、「選考には一切関係ありません」という人事担当者は、意外と多いのです。そしてそのほどんどが、選考に大きく影響するということがおわかりいただけたかと思います。

会社説明会なり、面接なり、GDなり、インターンシップなり…、どのような企業の人事担当者と対面している場合でも、一秒たりとも気を抜いてはいけないということです。今まで気を抜いてしまっていたという方は、今日から改めて就活を乗り越えましょう!