どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

「趣味ありますか?」とズバリ聞いてみると…「趣味って程のものはないのですが…」もしくは「趣味…ないですよ」という学生が多いように感じます。

もちろん、就活において「無趣味」で通すのはさすがに印象が悪いと思うのか、無趣味の人も「音楽鑑賞、散歩」とか苦し紛れに書類に書くわけですが、そんな「趣味」をESや面接で問う、人事は何が知りたくて、こんな質問を学生にするのでしょうか。

特に「特技」とか言われても…困りますよね。対処法も含めて、ちょっとまとめていきたいと思います。

まず理解すべきは、趣味や特技を就活で良く聞かれる理由

まず、一つの理由に「その学生の個性」を見たいという点が挙げられます。就活で良く聞かれる「学生時代頑張ったこと」や「自己PR」などでも、もちろん学生の個性は見れるわけですが、趣味・特技では「その学生が何に興味関心を持って生きてきたのか」がよりわかりやすいという点があります。

つまり、ガクチカや自己PRでネタにされる多くは、アルバイトや学業、部活、サークルといった「組織」に所属して、その流れの中で、どのようなことに力を入れてきたのかといった話になるわけですが、趣味の大半は、「個人」の興味から派生するものであることから、よりその人の興味がどこにあるのかがよくわかるということです。

また、これ以外にも、人事が趣味特技を聞きたい理由が、2つあるのでそこにも触れておきましょう。

“参考”
学生時代、最も力を入れて取り組んできたことの質問攻略

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趣味や特技から、その人の興味関心の「幅」がわかる

これは大事です。知りたいんですね人事は…「幅」を。

つまりどういうことかというと、多趣味で色々なことに関心を持つタイプなのか、あと一つのことに打ち込んでいくタイプなのか、趣味の話を聞いていくと良くその人の考えがわかってきます。

ある学生は、「小学生では書道と水泳とポケモンにハマって、中学生ではバレーボール、高校の時は軽音楽にハマっていました」と語り、ある学生は「小学生の時から、切手の収集をしています。今ではアルバム6冊にもなっています」といった場合、この2人の学生の性格が少し見えてきませんか?

前者は、その瞬間瞬間で面白いと思ったものに飛びつくタイプのように感じますし、後者は好きなものを突き詰められそうなタイプに見えます。もちろん趣味だけで判断する訳ではありませんが、大事なのは趣味を切り口に人事が「○○といったタイプなのかもしれない」という仮説が立てられるようになるということです。

仮説が立つと、その確認作業をしたくなるのが人事の性

趣味の話から「深く突き詰めるタイプの学生なのかもしれない」…という仮説が、人事の頭によぎったとしましょう。そうすると、その後の面接で「学業」の話をしても、「アルバイト」の話をしても、その仮説を確かめたくなるのが、人事という職業の特性とも言えます。

学業ではどんな分野に関心を持って取り組んでいたの?アルバイトで一番面白みを感じたことは?などなど、趣味の話から見えてきた人物像を、別のエピソードで確認してくる可能性が高くなります。

そうやって、趣味といった学生が「ガクチカ・自己PR」よりは、準備の優先順位を下げてしまう質問を通して、深く質問していき、「その人の個性についての一貫性」を確認していくというわけです。

趣味というのも、なんとなく答えるよりは、しっかりと意図を意識して回答した方がよいことが、なんとなくご理解頂けたと思います。

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「面接官の本音編」の記事一覧

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あともう一つ、大事なことは…興味関心の「深さ」を確認する

趣味の話を人事が好んで聞くもう一つの理由は、「深さ」の度合の確認です。

つまり「海外旅行が趣味」と言っても、人によってその「ハマり具合」に差があるということです。それを確認することで、その人がどれだけ物事に執着出来る人なのかも見えてくるといったわけです。

ですから、そういった視点を持って考えると、趣味の話は可能な限り「具体的に話せる」ものを持っている方が、評価されやすいということが、わかるかと思います。

趣味とは毛色が違う、特技に求められていること

はっきり言って「特技」を持っている学生は得をするのは間違いないです。一芸で大手内定を獲得する学生の武勇伝は飽きるほどあるわけですが、特技というのは、上記で話してきた趣味の話に出来ていた「深さ」を突き詰めていった先に習得したものであるものが、理想です。

興味があるものを突き詰めていったら…誰にも負けない特技になった

そんなイメージです。

また「特技」には、趣味の項目にはない、人事が期待していることがあります。それは「自信」および「恥ずかしがらず自分をさらけ出せるか」ということも、確認出来るということです。

趣味はなんですか?よりも特技を答える方が答えづらい

そう感じませんか?それは「今すぐ披露して」と言われる可能性もあれば、それは「本当に特技と言えるの?」などとツッコまれても堂々とはなせるかどうか、これは度胸を試されている側面もあるわけです。

特技を自信を持ってESや履歴書に書ける人、そしてその話を面接で楽しそうにできる人…それは人事から見ても、印象がいいという訳です。

ですので、特技がある人はどんどんPRしていってほしいものです。

さて、本題。趣味も特技もない人はどうしたらいいのか?

趣味も特技も、就活選考上結構重要な設問出来ることが、理解出来たと思います。そこで「ない場合どうするか?」ということですが、これは「今からでも作るが正解」となります。

趣味も特技も、「継続性」があるに越したことはありませんが、そこは深く問われないケースが大半です。であれば、「趣味…無い…やばい…」となった時に、意図的に作ってしまいましょう。

大切なのは「自分の個性を表す」ということ。そして興味関心の「幅」もしくは「深さ」を出せばよいので、短期間で「幅」を出すのは無理があるので、「深さで勝負」ということになります。

自分らしさから逆算して、自分の性格であれば「こんな趣味持ってるといいかも!」そんな発想からでもいいので、趣味を作ってみてください。「無いものを…ないない」と慌てるより、無いなら作るが建設的でよいでしょう。

是非、趣味も特技も作ってみてください。

“参考”
履歴書の特記事項・本人希望記入欄に何を書けばいいのか

まとめ

・ 趣味が無いは、就活では通用しづらい

・ 趣味からわかるのは、個性

・ 趣味には「幅」と「深さ」の視点がある

・ 特技は、自信の表れでもある

・ 趣味特技がなければ、一から作ってしまうが得策

特に、文系職種(特に営業職)については、趣味と特技は良く聞かれます。自分の好きなことを、具体的にしゃべれない人に、営業なんて出来ないですもんね。営業職志望の人は特にこの設問、しっかりと攻略しておいてください。