どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

プレエントリーと本エントリーという言葉があります。言葉が違うということは、もちろんそれぞれ違った意味を持っているということです。就活が始まったばかり時期ですと、この違いがわからず、スタートダッシュにつまづく学生も多いです。

今回は、このプレエントリーとは何なのか。そして本エントリーとの違いは何かについて解説していきます。この違いを正確に理解することで、就活のペースを上げていきましょう。

またこの違いを理解し、効率的に就活を進めていくためにはどのような戦略を組み立てていけばいいのかを具体例を挙げながらまとめていきたいと思います。

プレエントリーとは何なのか

プレエントリーとは、「興味があるので、選考に関する情報をもらえませんか?」といった、“資料請求”の意味合いが強いものです。つまり、選考を受けるかどうかはまだよくわからないけれど、情報だけはくださいということです。

ですから、大学の就職課などは就活が始まると「まずは●●日までに30社とりあえずプレエントリーするように」などと学生に呼びかけたりしています。

私個人としてはプレエントリーなどと言ったおしゃれな言葉を使わずに“資料請求”にしてくれれば、誤解する学生もいなくなるのでいいのではと考えますが、言葉が一般的に浸透していますので、この時点で覚えてしまいましょう。

プレエントリーは100社してみたけれど実際に“エントリー”をした企業は50社でした…といった“プレエントリー数 > 本エントリー数”になるのが一般的というわけですね。

つまり「志望する業界が決まらなくてプレエントリーが全くできない」と悩んでいる学生ほど、実は積極的にプレエントリーしていかなければならないというわけです。そうすることで、多くの企業から採用に関する情報が手に入るようになります。

ちなみに大学院生など専門性を持って就活をする場合は、「プレエントリー数=本エントリー数」になるケースが多いです。大学院生は学部生とちょっとアプローチ方法が変わるので、以下の記事を参考にするとよいでしょう。

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とはいえ、プレエントリーがなかなか進まない学生の共通点

「なるほど!資料請求と同じ意味合いなのか」と理解できたとしても、プレエントリーがなかなか進まない学生が多いのも事実です。それはプレエントリーにも本エントリーさながらの“設問”が用意されているからです。

簡単なアンケートレベルの設問もあれば、各設問300字から500字といった本エントリーと同じレベルで書かせるものが混在しています。

設問が多かったり、文字数が多いとついそこで「面倒だ…後回しにしよう」と言った思考になりがちです。プレエントリーがなかなか進まない学生は、この壁を超えるのがどうも苦手のようです。

あとプレエントリーから半月、1カ月もすれば、毎日のようにエントリーシートを書かなければならなくなるわけですから、ここは発想を転換して「いい練習になるな」くらいに捉えて、どんどん資料請求をしていきましょう。

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プレエントリーは選考に直接関係がないのか?

アンケート程度のものでしたら、そのアンケートがきっかけで不採用になるということはまずないでしょう。プレエントリーは採用には無関係と明示している企業もあるくらいですから、事実直接関係しない企業もあります。

ですが、超人気企業については当然アンケートも重要な資料として採用の判断基準になってきます。だからこそ、どうしても「良い文章を書かないと…」という意識が働き、プレエントリーが遅れてしまう学生が後を絶ちません。

選考の対象となるプレエントリーの場合、可能性が高いのは、設問数が多く文字数がエントリーシートと変わらないボリューム感(300字~500字)などで書かせるものです。

そういった企業は一般的に“人気企業”であり、企業側からすれば「これくらいまとまった文章を書ける人でないと採用基準には届きませんよ」と思っているか、もしくは「優秀な学生しか採用しないので、あえてプレエントリーを面倒な設定にしている」ことが考えられます。

自分がプレエントリーしようとする企業に限って設問が多いものばかり…と言う場合は人気企業にばかり資料を請求しているということでもあるので、業界を知ったり、経験を積むという意味で中小にもプレエントリーを広げてみることは、就活の戦略上有効だと思います。

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プレエントリーのタイミングが遅くなると、損をする

就活サイトがオープンすると一斉にプレエントリーができるようになります。ですが、先程説明した理由でなかなかプレエントリーが進まなかったり、大学院生などでは研究が忙しくどうしてもサイトオープンのタイミングでまとまった時間を就活に充てることができないなどの理由から、時期がスタートダッシュができないことがあります。

理由はどうあれ、プレエントリーが先延ばしになっていくと、就活生にとってはいいことは一つもありません。むしろ効率がどんどん下がってきます。

どういうことかと言うと…

新卒サイトがオープンした時のプレエントリーは「簡単なアンケートに答える」だけで資料を請求することが出来たのに、しばらく時間が経ったら設問が増えて、その回答もエントリーシートさながらの内容を求められてしまう…なんて企業がたくさんあるのです。

つまり企業側としては最初は「入り口を広く」取りますが、ある程度どれくらいの学生が志望してくれるかが予想がついてきた段階で「入り口を狭めて」くるのです。興味があればどなたでも説明会に来てくださいと言うスタンスから、ある時期を境に「当社を志望度の高い人だけ来てくれれば問題ありません」というスタンスに切り替わるということです。

プレエントリーを先延ばしにすることにメリットはありません。

是非、プレエントリーは早く済ませてしまい、就活の時間効率を上げるための準備にこそ、時間をかけるようにしましょう。

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では、本エントリーとはどのタイミングで行うものなのか

一般的には説明会の後に、エントリーシートが公開されます。企業によっては説明会に行かずともエントリーシートを提出することが出来ますので、時間と相談して、説明会にいくべきか判断するようにしてください。

大手企業ですと、ESの締切が「1次締切」「2次締切」「3次締切」などと複数回に分かれて設定されており、それによって選考のタイミングが変わってきます。

多くの学生は「2次締切」「3次締切」に照準を合わせる傾向があります。理由は明白で「希望企業ほど、しっかりと企業研究やES練習をしてから取り組みたいから」というものです。

ですが、冷静に考えてもらいたいです。

それはあなた以外の就活生も考えているということです。仮に締め切りを2次に合わせES内容がよくなったとしても、おそらくみんなもよくなっています。3次になれば尚更です。

ですから、一番戦略上勝ちやすいのは当然ですが「1次締切の前にES対策を一通り終わらせて、積極的に1次締切でESを提出する」ことになります。そうすることで面接にも早くから取り組めますので、すべての就活スケジュールが前倒しできます。

是非、プレエントリーも本エントリーも、早めに取り組んでいくように心がけてください。

近年就活期間の短縮に伴ってエントリーが終われば、すぐに面接・GDの選考が待っています。特に短期化に伴って増えているのが「一次選考GD」です。人事視点で就活を考えた際に、大量の学生を効率よく選考できることがその理由のようです。そちらの対策も、合わせてチェックしておきましょう。

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就活における効果的なGD対策、5つのポイント

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まとめ

・ プレエントリーは資料請求のようなもの

・ 希望業界を決めてからプレエントリーでは遅い

・ プレエントリーの内容は、大半の企業では選考への影響度は低い

・ 例外としてプレエントリー=本エントリーになる企業もある

・ プレエントリーも本エントリーも早めに済ますのが戦略上一番よい

「自分が考えていることは、きっとほかの就活生も考えているはずだ」と思いながら就活を進めるといいと思います。自分が面倒だと思うことは、みんな面倒だと思っています。

だからこそ、そういった部分で差がついてきます。

面倒だと思ったら発想を転換して「ここは頑張るべきところではないか」とポジティブに考えられるようになれば、きっとあなたの就活は大きく前進するはずです。