どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

自己分析をやり続けているとふとした瞬間「自分って何なんだろう」とか考えてしまうことがありますよね。ブログを読んでくれている学生さんは、もしかしたらそんな経験無いという方もいるでしょう。

ですが、自分のことを「理解しているようで理解できていない」という方も多いと思います。そこで自己分析が苦手な方に、このブログのタイトルにもある“他己分析”をお勧めします。

文字の通り、自分ではなく他人を分析してみるということです。実際にどのようにやるのか、そして他己分析をするとどのようなメリットがあるのかについて解説していきます。

他己分析は、一番身近な就活仲間から選ぶ

自己分析は字のごとく「自分のことを客観的に理解し、整理する」ことが一番の目的です。そのような意味から私は自己分析というよりは「自己理解」という言葉を積極的に使うようにしています。

就活において自分を“分析”することにはさほど意味はなく、重要なのは自分自身を“理解”することです。その理解が深ければ、それが強い自己PRや志望動機につながってきます。言葉遊びに聞こえるかもしれませんが、この違いは大きいものがあります。

さて、この自己理解をより深く行うには“他己理解”がおススメです。

というのも、自己理解に慣れていない人は、自分のことよりいつも慣れ親しんで付き合っている友人や知人のことの方が、客観的に理解できているケースが多いからです。

ですからまずは、身近な就活仲間から一人選んで他己理解をはじめていきましょう。

他己分析では、「数」と「信憑性」の2つの視点を持つこと

やり方は、自分が今までやってきた「自己分析」の方法で構いません。自己分析の方法がよくわからないという方は過去の記事にまとめていますので「内定につながる結果を出すための自己分析の方法」をご覧ください。

例えば親友である、ともみちゃんを他己分析したとしましょう。

ともみちゃんは中学生からの同級生で大学生になった今でも頻繁に遊びに出かけているほど仲がいい。そして彼女を他己理解した結果、あなたが「ともみちゃんは誰よりやさしい」という結論を出したとします。

大事なのはここからです。

その根拠が、どれだけ信憑性があるか、もしくはどれだけの数があるのか、ということを意識してもらいたいのです。数と信憑性です。

まずはわかりやすい「数」から説明します。ともみちゃんは誰よりやさしいわけです。自分にやさしくしてくれたエピソードを列挙していってください。中学からの友達ですから、振り返ればいくつも見つかるはずです。

そしてそれを一度紙にでも書き出してみてください。それが中学・高校・大学と長い年月の中でたくさんのエピソードが列挙できれば、「数」という視点から見た分析は問題なしということになります。

逆に長い付き合いにも関わらず、具体的なエピソードが3つくらいしか出てこないようであれば、本当にやさしいと他人に認識してもらうのは難しいと思ってください。

あと他己分析をする際に、「強みと長所」がごちゃごちゃになってしまう学生が多いので、その違いを理解した上で整理していくとさらに、精度の高いアウトプットが出せるでしょう。「強みと長所?それ一緒でしょ…。」という方は、以下の記事もチェックしておいてください。

“参考”
「強みと長所」の違いを理解して自己PR出来る学生は差がつく

では、信憑性とは何か

そして2つ目の視点である信憑性についてです。

これは、ともみちゃんのケースであれば「自分以外の人にもやさしくしているエピソード」がどれだけあるかが指標になります。自分には優しい、けど自分以外には優しくないでは、本当の意味で優しいとは言えないわけです。

優しい人は、誰にとっても優しくなければ「優しい」とは他人は認識してくれません。

自分以外の大勢の人にも理解してもらえることが、客観性と言う観点では重要となります。

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他己分析から見えてくるもの

他人を理解しようとすることで、自己理解の本質が見えてきますね。

つまり説得力のある自己理解には「数の視点」と「信憑性の視点」が重要になってくるということです。他人をたくさん分析することで、あなたが魅力的だと感じる人ほど、その2つの視点が充実しているのではないでしょうか。

ですから就職活動でよく見かける「一点訴求型の自己PR」というのは、やはり採用担当者には深くはささりません。

いくら一生懸命頑張った「学園祭実行委員」の話をしたところで、それが「数の視点」「信憑性の視点」が感じられなければ、自己理解不十分で、人事の心を動かすまでのPRにはなりえないということです。

一番理解している他人を整理まとめることで、正しい自己理解の仕方が見えてきます。

“参考”
正しい自己分析、間違った自己分析…その違いは何か

“参考”
内定につながる結果を出すための自己分析の方法

親友同士でお互いフィードバックし合うのも効果的

自分が認識している自分と、他人から見えている自分は、ズレが生じているものです。

有名なので皆さんも知っているかも知れせんが「ジョハリの窓」という考え方があります。対人関係における気づきのグラフモデルとして有名なのですが、概要は以下の通りです。

自己には4つの視点がある

「公開された自己」(open self) と「隠された自己」(hidden self) があり、自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己」(blind self) や「誰からもまだ知られていない自己」(unknown self) もあると考えられる。

つまり、自分を知るにはこの4つの視点で考えることが大切ですよと、よく就活や社会人の新人研修などで利用されるものです。ですから、親友同士でフィードバックをしあうことによって、自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己」(blind self)がより鮮明に見えてくると思います。

時間が取れる、もしくは自分が優秀だと思える親友を持っているという方は、是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

自己理解は、自分の頭で考えても限界がある

ここまで読んできたあなたなら気づいてくれていると思います。

自己理解は、名前から連想するとどうしても「自分でやり込むもの」と言うイメージがあると思います。ですが本当に人事目線で「いい自己理解しているな」と思える学生ほど、自己理解を一人でやっているなんて学生はほとんどいません。

他人から多くの気付きをもらうことで、自己理解の精度をあげています。ですから自己理解がどうしても苦手と言う方は、まず親友からはじめてみる。そして徐々にOB訪問などで社会人と触れ合いながら、様々な気付きを自分の自己理解に生かすようにしてほしいと思います。

“参考”
就活で差をつけるための効率的なOB訪問の方法

“参考”
就活を成功させるにはOB訪問をする時期を間違ってはいけない

まとめ

・ 自己分析が苦手なら、まずは他己分析からコツを学ぶ

・ 「数」「信憑性」の2つの視点で理解することが大切

・ 自分は気がついていないものの、他人からは見られている自己は案外多い

・ だからこそ、一人で自己理解を進めるのには限界がある

・ 内定を量産する就活生のほとんどが、自己理解を一人ではやっていない

就職活動の醍醐味は、今まで気づけなかったことに「気付ける」ようになることだと私は思います。その気付きが大きな差になってきます。是非自分が気づけないことに気づきやすくする環境作り、意識するようにしてください。