どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
面接官からよく聞かれる質問のベスト5には入るであろう「長所と短所を教えてください」という質問。今回はこの質問の攻略方法を解説していければと思っています。
さて、あなたであればどう答えますか。長所は一つに絞って伝えますか?それとも複数挙げた方がいいのでしょうか。短所は本当に素直に答えてしまっていいのでしょうか。
長所と短所の質問では、多くの学生がどう答えたら印象がいいのか迷ってしまう傾向があります。具体的に想定される面接でのやり取りから、正しい攻略法を学んでいきましょう。
長所と自己PRが、かぶってしまっていいわけがない
まずはココです。「自己PRをお願いします」という人事の質問。これはどの企業でも間違いなく聞かれる質問だと思ってください。それを考えると長所とPRが同じになってしまうのは実にもったいない話ということになります。
面接の時間はとても短いです。集団面接であれば一人に与えられた時間は2分とか3分といったレベルになります。そういった限られたアピールタイムの中で“同じようなこと”の繰り返しは避けるべきです。
ですからPRする内容と長所は、別のものを用意することをお勧めします。そうすることで自分の魅力を少しでも幅を持たせて伝えられるようになってくるでしょう。
また「長所と自己PR」のように、同じように感じていることでも実は本質的には違いがあることというのが、就活にはよくあるので、そのあたりも頭に入れておくとよいでしょう。
“参考”
自己PRと自己紹介の違い…面接官は何を見ているのか
長所の伝え方には、いくつかテクニックがある
まずは用意できる長所を思いつく限り紙に書き出してみてください。その中で自分が自信を持って伝えられると思えるものを3つ選択してみましょう。
3つ選択できたら、その3つに優先順位を付けていきます。自分がこれだ!と思うものから数字をふっていきます。その過程で「いやいや3つも書き出せない」という人もいるかもしれませんね。
といって、あきらめないようにしてください。と言いますのも長所に限った話ではありませんが、採用担当者の“学生を困らせる質問手法”として「それで…その他には?」という切り返しが待ち受けているケースがあります。
ですから、やはり3つは優先順位を付けた状態で整理しておくことをお勧めします。そしてそこまで準備が出来たら、「一点訴求型」で行くか、「選択肢提示型」で行くか、方針を固めましょう。
一点訴求型の長所アピールのメリット
一点訴求型とは、長所は何かと尋ねられたら「私の一番の長所は…」と自分から一点に限定して質問を返してしまう方法です。回答を一つに絞ることによって、面接官からの追加質問の矛先を、ある程度限定できるというメリットがあります。
つまり「私の一番の長所は、厳しい体育会の部活で磨き上げた“どんな先輩にも好かれる”性格です!」と回答を一つに絞って伝えた場合、その次の質問が「体育会のことを詳しく教えて」ないし「一番好かれるのに苦労した先輩は?」はたまた「好かれる秘訣って何?」あたりに限定されてくるということです。
限定されることで答えを準備しやすくなりますので、しゃべるのが苦手な学生やどうしても一番に伝えたい長所があるという学生には向いている回答テクニックと言えます。
もちろんデメリットもあります。それはその長所に面接官が興味を示さなかった場合です。ですが先程言ったように3つあらかじめ準備し、優先順位をつけておけば対応が可能です。
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選択提示型の長所アピールのメリット
選択提示型の場合は、ギャップをうまく利用したい人におススメのアピール手法です。
あらかじめ用意しておく長所の中にひとつ、違和感のあるものを入れておくことで効果が上がってきます。これも結果的には一点訴求型と同じ効果が得られますので、どちらを選択してもいいとは思います。
ですが個人的には、こちらの選択提示型のアピールテクニックをお勧めします。というのは、一点訴求型にはないメリットが一つあるからです。それは、面接官への負担の軽減です。
つまり自分から3つの長所を提示することで、面接官がどの長所について聞こうかと選択しやすくなり、コミュニケーションがより円滑になるという効果が生まれます。
人間不思議なもので、「これを食べてください!」と一つの料理を出されると「他にはメニューはないのかな?」と考えるのですが、「このメニューから選んでください!」と言われると、このメニューに書かれているもの以外の料理があるかどうかなんて、まったく考えなくなるもんなんですね。
選ばせること…それによって面接のやりとりでのストレスを軽減します。それがそのままあなたの印象アップにもつながります。印象というのは本当に大事です。是非、面接に向けて準備してみるといいでしょう。
短所の回答方法は特に重要!短所が長所の裏返しでは…つまらない
長所は自信を持ってしゃべれるのに、短所になると急に声のトーンが下がる人がいます。また短所の話になると、当たり前のように長所の裏返しにあたる短所を平気でしゃべってしまう学生がいます。
これではもったいないです。面接官が長所と短所を聞いてきた場合、評価ウェイトとして高めにおかれているのはむしろ“短所の回答”の方です。理由は明確で、長所よりも短所を答えさせるほうが、その学生の頭の良さがよくわかるからです。
短所というネガティブな要素をどうやって心象よく回答できるか…ここに頭の良さ(地頭の良さともいう)が出てきます。短所を聞かれて動揺してしまうのは論外ですが、長所の裏返しをついしゃべってしまう学生は、この地頭の良さをアピールすることができていないと言わざるをえません。
「何事も先頭に立って物事に取り組む」ことが長所の学生が、短所はと聞かれて「すぐに行動に移してしまうことです」何て答えたとしましょう。冷静に考えてみてどうですか。
そんなものは短所でもなんでもありません。短所らしい長所を言っているに過ぎません。ちょっとごまかし気味に短所を長所っぽく見せたところで、プロの目はごまかせるわけありません。ただ「怪しさ」を残して面接が終わっていくだけでしょう。
なぜなら面接官の質問はあくまで「短所を教えろ」なわけですから。質問に対して正確な回答が返ってこないというのは、面接では致命傷になります。また長所から予測できる短所というのは、何より「つまらない」です。面接官も人間ですからやはりつまらないものに興味を持つというのは大変なことです。
だからこそ、長所の裏返しではない短所を作りこむ必要があるのです。
短所を作りこむ際の注意点
では考え抜いて作りこんだ短所なら何でもいいのでしょうか。そうではないから面倒なわけです。
短所はあくまでネガティブ要素ですから、取扱注意です。一番注意してもらいたいのが、面接を受けている企業の業務内容において、致命傷になるものは絶対に避けるということです。
分かりやすく言えば、接客業で「人見知りが激しいです」ではダメですし、営業の仕事で「人前に立つのがどうしても苦手です」はありえないということです。
ここまで極端な例を挙げれば誰もが理解してくれますが、自分では気付かずに致命的な短所をしゃべってしまっている学生がいるのもまた事実なのです。
それは、企業理解・職種理解が足りないことが原因です。しっかりと業務の内容は頭にしっかりと叩き込んで面接に臨まないと大けがします。短所は絶対に致命傷だけは避けるようにしましょう。
“参考”
見落としてはいけない企業研究の視点
“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「企業研究編」の記事一覧
まとめ
・ 自己PRと長所がかぶってしまうのは、実にもったいない
・ 長所の伝え方には、一点訴求型と選択肢提案型の2つがある
・ 使えるのであれば、ストレスフリーな選択肢提案型が理想
・ 短所が長所の単純な裏返しでは、面接官に興味を持たれづらい
・ 短所を作る際、業務内容に関わる致命傷は絶対に避ける
・ 致命傷を避けるには、企業理解が欠かせない
就活生は「長所は?短所は?」と聞かれるとその質問に答えるだけで精一杯になってしまいがちです。しかし採用担当者はその内容から、頭の基本的な回転の速さまで見抜こうとします。
質問に答えられたから満足するのではなく、どう回答すると相手にどういった印象を与えられるのかというレベルまで落とし込んで回答内容を考えるようにしましょう。