どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

「俺はいつか起業するぞ!」…そういった学生と就活ではよく出会います。目標が明確だからこそ、就活も意欲的にこなす学生が多いわけですが、「学生起業ですぐにでもチャレンジしたほうがいいのか」または「一度就職して社会にもまれてから起業したほうがいいのか」と悩むことがあるようです。

そこで、数多くの起業家と言われる人たちを見てきて私が考える“学生起業と社会人を経て起業する形のメリットデメリット”を私自身の経験も含めて、まとめていきたいと思います。

将来的に起業を考えている…今まさに起業しようと決意している…そんな学生のためにブログを書きます。

まずは…悩むくらいならやってみたらいい

随分投げやりな回答だと思った人もいるかもしれませんが、まずは自分がどんなアイデアで起業するのかイメージが出来ているのであれば、とりあえずやってみることをお勧めします。

起業というと…私も学生のときは「起業ってなんかすごい!」って思っていましたが、そんなに特別なことでも何でもありません。

「とりあえずやれと言われても…」としり込みしてしまう理由が出てくるうちは、起業なんかするべき時期ではない…とも言えます。

ですから、「では明日から具体的にやってみよう!」と言われて、やることが具体化できないのであれば、まだタイミングではないというわけです。

また、何も事業をやるのに「株式会社」を最初から作る必要なんてありません。個人事業主としてとりあえずはじめて見るという形も取れるわけです。起業はカタチから入るべきものではありません。

会社があるから、事業が出来るのではありません。事業があってそれが大きく形になったものが会社であると認識するべきでしょう。ですから、アイデアがあるならまずその事業をやってみることが大切です。

学生ベンチャーで成功している企業の共通点

学生起業をしているライブドアの堀江さんや、最年少で東証一部に上場を果たしたリブセンスの村上さんを見てみても、学生時代に「持っていたアイデア」をとりあえずやってみるというところから、すべてがスタートしています。

堀江さんの場合は、WEB制作。村上さんの場合は、成果報酬型の求人サイト。

そして学生時代のうちに、「企業に就職するメリット < 自分の事業を伸ばすメリット」という関係性を作り出すことが出来たから、起業と言う結論にいたったわけです。

つまり、起業すべきか就職すべきか悩む…ということがなかった…というわけです。ですから「起業か就職か悩んでいる」のであれば、判断をする前に自分のアイデアを行動に移すことが大切です。

学生起業のメリットとデメリット

まずはデメリットから。前述した通り就職ではなく、起業するんだ!と言って、先立つものが何もない状態で起業をすると、「新卒という特別な条件で就職活動ができる」という大学生の最大の特権を失うことでしょう。

仮に「高学歴+人物的に魅力がある」といった条件を兼ね備えていたとしても、新卒で就活をして入社できる企業の顔触れと、一度社会に出て“第二新卒”として入社できる企業の顔触れは、明らかなる違いが出ます。

新卒でなければ入社できない企業も世の中には山のようにありますし、また企業側からしても「数年したら自分で事業を起こして退社するのではないか」というイメージを払しょくするのも相当大変になります。

もちろん学生起業をしてうまく軌道に乗ればこんなデメリットは消えてしまうのでしょうが、実際のところ学生起業の成功確率は早々高くはありません。社会人経験を経て起業をしたところで、3年で8割の企業が倒産する世の中です。

ですから「勢い」だけで起業を決断するのはお勧めできません。まずは自分のアイデアを形にしてみるというところから始めてみてください。

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学生企業のメリット

そして学生起業のメリットですが、最大のメリットは「社会の厳しさを肌で実感できること」そして「その経験が自分を大きくしてくれる」ということでしょう。起業をしても、会社員として就職しても、仕事は大変なものです。ですが、明らかな違いがあるとすれば、それは「痛みを伴う」ということです。

分かりづらいともいますので解説しますと、会社に所属して仕事をするということは基本的に「会社」というものに守られているとも言えます。自分のミスで会社に1000万円の損害を出してしまった…自分のノルマが達成できず会社に迷惑をかけてしまった…などなど…上司に怒られ、つらい思いをすることもあるでしょう。

ですが、その1000万円の損害、そしてノルマが達成できなかった際のショート分などの補填まで、会社員に責任追及が来ることはありません。つまり、失敗してつらい思いはするものの、「心は傷つくが血は出ない」と言えるでしょう。ですが起業すれば、その失敗でリアルに血が流れるわけです。会社=自分というわけです。

だからこそ、急速なスピードで社会人として成長していきます。これは学生起業のメリットでしょう。また、会社運営において重要な資源である、人・モノ・カネのうち、学生生活で強い関係性を構築してきた仲間と事業を起こすことができることもメリットでしょう。

もちろん、就職をして社会に出てから大学の仲間と会社を辞め、起業するということもできなくもないですが、一度企業に就職すると仕事が出来る人ほど、出世し、年収も上がり、役職につき…会社に残るメリットというのが、大きくなってしまうものです。

そういった意味で、“人”というものには有利な状態であるのはメリットでしょう。

一度社会人として就職をしてから、起業するメリット

私自身もこのタイプで起業したので、私の主観もある程度入るかもしれませんが、まずメリットは「経験値を高めることが出来ること」ですね。会社という枠組みの中で、お給与をもらいながら学びたいことが学べるというのは、やはりメリットがあると言えます。

もちろん企業側に利益でお返しすることは前提になりますが、これは最大のメリット。

あとは「様々なビジネスモデル」に直に触れる機会が増えることです。どんな企業に就職をするかによって違いはありますが、起業を考えているのであれば「様々な業界を出入りできる」または「自分が立ち上げたいと考えている事業に関連性のある」企業に入るべきです。

私の場合は、起業はしたいが何をするかまでは決まっていない…というイケてない状態でしたから、迷わず「様々な業界に出入りできる企業」を中心に就職活動をしていました。

そうすることで、自分に合ったビジネス、今まで考えてもいなかったようなビジネスとに出会えたりするわけです。平たく言えば「可能性が広がる」ということなのでしょうが、深くビジネスを知る機会というのは、なかなか学生の立場では難しいでしょう。

あとは人脈ですね。これも入社する企業によってどんな人脈が形成できるかは差が出ますが、学生時代の結びつきとはまた違った、ビジネスのつながりというのができていくものです。

“参考”
一番効率のいい業界分析・業界研究の5つのやり方

“参考”
見落としてはいけない企業研究の視点

“参考”
複数内定をもらえる就活生のシンプルな思考回路

一度社会人として就職をしてから、起業するデメリット

一方デメリットもあります。最大のデメリットは「会社での居心地がよくなって、起業というリスクに対してメリットを感じなくなる可能性があること」だと私は思っています。

もちろん本人の起業への思いの強さにもよりますが、会社に所属する機関が長くなればなるほど、その環境で「築き上げてきたもの」との葛藤が生まれます。安定をとるか、夢をとるか…といったところでしょうか。

私も学生時代、起業をするんだ!という同世代を多く見てきましたが、実際に起業した人は数えるほどです。

実際に起業をする人が多い企業に入社して経験値を積むがおススメ

最後に個人的なこのテーマに対する解答をまとめて締めくくりますが、私は起業者輩出実績の多い企業に就職して経験を積み、25歳を目途に会社を興す…というのが良いと思います。

起業者輩出実績は、数ではなく比率がお勧めです。

「起業した人/新卒で入社した全体数」の%が高いほど、起業には向いていると私は思います。それはなぜか。理由はシンプルで…一緒に仕事をしていた同期が当たり前のようにどんどん会社を興していく環境が、一番刺激をもらうことができるからです。

私が新卒で入社した会社では同期のおよそ25%は、社長をやっています。今後はもっと増えるでしょう。そんな環境に身を置くと「やってやろう!」という気持ちが持続できるものです。

そして25歳と言う年齢は、何事も3年は継続しないと本質が見えてこないからです。起業か就職か…悩んでいるのであれば、一つの意見として参考にしてもらえると幸いです。

起業か就職か…個人的にアドバイスが欲しい方は是非お話しましょう。そういったバイタリティーのある学生は、私は大好きですからね。

“参考”
就活塾「内定ラボ」 個別無料相談

まとめ

・ 学生起業を語るなら…まずは実行

・ 起業と就職…悩んでる時期は、まだ起業するべきではない

・ 新卒というのは、学生の特権である

・ 起業には痛みが伴う

・ 起業は何も特別なことじゃない。やりたかったらやってみる。

起業が何か特別なものだと思っているうちは、まだ時期じゃない。

起業は早くやればいいというものじゃない。腹をくくれるかが重要。