どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

就活生がOB訪問をする理由。もちろん希望する企業の企業研究をしたいということであったり、実際に社員さんから話を聞くことでその企業の実情を把握するということがあります。

そうした中で「自分の書いたエントリーシート」を見てもらいたいという就活生も少なくないと思います。私もOB訪問を依頼されて対応することが多いわけですが、やはり2人に1人は、ESを持ってきています。

もちろんOBに見てもらいESはよくなるはずです。ですが、“ある一定のレベル”にESが達するとなかなかそれ以上のいいESにするためのアドバイスをもらうのが難しくなってきます。

今回は、OB訪問でESを添削してもらう際の注意点について解説をしていきたいと思います。

ある一定のレベルになると、ESをさらによくするのは難しくなる

添削の注意点をお話しする前に、まずESのブラッシュアップについての基本的な知識を頭に入れておきましょう。エントリーシートというのは、書くほどに上達するものです。

ESを書き始めたころは、何がいいのかわからないといった状態ですので、たくさんの人からアドバイスをもらうことでうまくなっていきます。

ですが、ある一定のレベルになると「それ以上にいい内容にしていく」ためには、かなりの専門的なアドバイスが必要となります。つまり“採用担当者レベル”の的確な指摘をもらわないといけないということです。

“参考”
ESをプロが無料で診断!エントリーシート評価シートとは?

だからこそ、OB訪問をしてES添削をお願いするわけですが…

就活をはじめたばかりで、ESもまだ1社2社しか書いていないということであれば、どんな社会人に会った話を聞いたとしてもすべてが参考になる意見に聞こえると思います。

ですが…以下のような経験を、あなたもしたことはありませんか?

例えばあなたが初心者としてバスケット部に入ったとしましょう。きっと最初は、バスケを趣味でやっている知り合いの話や指導でも十分参考になる情報を引き出せるはずです。

ドリブルの仕方、バスケのルール、シュートのフォームなど、学ぶことが多いと思います。ですが、ある程度練習を重ねると、趣味でやっている人からの意見や指導では物足りなくなってくるはずです。

そしてバスケ経験が豊富な体育教師に教わることにしたとしましょう。すると趣味でやっていた知り合いよりも、より的確なアドバイスが聞けるようになり、練習効率も上がってきます。それがさらに“高校時代にはインターハイで優勝したチームのキャプテンだった”なんて人が監督に就任したのであれば、さらに学ぶことが増えるでしょう。

つまり、就活も同じで「あなたのレベル」によって、アドバイスをもらう人をあなた自身が選んでいかないといけないということです。

では、本題。

OB訪問でESを添削してもらう際に注意したい3つのポイントの話にいきましょう。

まずOBの経歴を正確にチェックする

先程お伝えしたバスケ部の話ではありませんが、経歴によって「あなたへのアドバイスの質」が変わってくる可能性があります。

趣味でやっている人、学生時代バスケ部で頑張っていた人、インターハイで優勝したチームのキャプテンだった人…上を挙げればきりがないですが、経歴と言うのは大切な情報です。

ですから、まずOBの経歴をチェックしてみましょう。もちろん「経歴を教えてください」とストレートに聞くとコミュニケーション能力が低いと思われるでしょうから、入社の経緯、そしてどんな仕事をしてきたのかなど、うまく質問を変えながら、OBの経歴を一つ一つ確認してみてください。

そうすると、ある人は「新卒で入社して以来ずっとその企業で営業をやってきた人」だったり、ある人は「この会社は3社目で、今は営業をやっているけど昔は人事の経験があった人」かもしれません。

経歴を聞くことで、情報の信憑性を確認することができます。就活では情報収集はとても重要ですが、最も大切なのは「数ある情報から正しい情報を抜き取ること」です。

ある人からは自分のESは褒められたけど、ある人は自分のESは全然ダメだと言われた…そんな経験はありませんか?就活以外のことでもよくありますよね。その時に、どちらの意見が信憑性が高いのかを判断しないといけません。そこで一番信頼できる情報は、やはりアドバイスをしてくれている人の経歴を調べることになるわけです。

是非、OB訪問では経歴を確認するクセを早めにつけるようにしましょう。

“参考”
このブログを書いている岡島って奴の経歴をチェックしてみる

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アドバイスを鵜呑みにするのではなく、自己責任で判断していく

2つ目に注意して欲しいことは、あくまでもOBからのアドバイスは「自己責任」で判断し、情報を積み上げていくということです。

ESを添削してもらうと人によってアドバイスが違うことが多々あります。もちろん両方とも正しい指摘をしてくれているケースも多いと思いますが、場合によっては見当違いのアドバイスをしてくる可能性もなくはありません。

先程お伝えした通り、経歴をチェックすると気づくと思いますが、OBで「人事経験のある人」はほとんどいません。ですからOBは実際に自分が携わっている仕事内容の話は、詳しくできるけれど「通過するESの書き方」のノウハウを持っていないことが多いです。

つまりほとんどのOBが、ESを見た「直観」でアドバイスをしているというのが実情です。(もちろん経験が豊富で、毎年何十人もOB訪問を受け入れている方は別格だと思います)

そういった理由から、少しでも信憑性をあげるために、OB訪問は2・3人して満足するのではなく、時間が許す限り貪欲に取り組んでいってほしいと思います。

数が増えることで、どういったアドバイスが多いのか、少数派のアドバイスは何なのかなどが統計的にわかってくると思います。10人にあって7人に指摘された箇所は、やはり修正するべきでしょうし、10人中1人しか指摘してくれなかったことは、その人の経歴やその指摘の根拠などを総合的に考慮して、自分自身でそのアドバイスを受け入れるかどうか、判断することが必要になります。

言われたことを素直に受け入れることも大切なことですが、自分が納得もしていないことを受け入れ続けると完成したESは自分の言葉で作られたESではなくなっているため、面接である程度鋭くツッコまれると返答できなくなる恐れが出てきます。

「OB訪問した際に、このようにPRすればいいと言われたので…」なんて言ったところで、面接官が納得してくれるはずがないのは、容易に検討がつきますよね。

情報をもらうのは簡単ですが、判断するのは自分自身だという強い気持ちを持って、OBへのES添削依頼を出すようにしましょう。

エントリーシートで見てもらうポイントを絞る

私もOB訪問の依頼を受けることが多いわけですが、ES添削を依頼してくる学生には2パターンあります。

1つは「とりあずES見てもらってもいいですか?アドバイスお願いします!」という丸投げタイプ。

そして2つめは「自己PRを書いてきたのですが、自分の強みである“リーダーシップ”というものが具体的なエピソードでしっかりと伝わっているかが不安なので、そのあたりを中心に見てもらいたいです」と、ポイントを絞って質問をしてくる質問限定型タイプ。

どちらが自分にとって有益な情報を引き出せるか…それは後者です。

丸投げタイプの学生は、一般的に「ESを書いたけど自分自身でブラッシュアップを重ねている経験が少ない」と言う傾向があります。よって、自分の書いているESのどこがポイントで、どこが不安なのかも自分で指摘をすることができなかったりすることが多いです。

つまり質問が漠然としてしまい、とにかく情報をもらったとしてもすべてを吸収することができないことが多いように感じます。一方、限定してくる学生は、ESのブラッシュアップが進んでいて、自分の課題に自分で気付けているわけです。

ですから、質問を絞ることが出来、無駄の少ない効率的なアドバイスをもらうことが可能です。いいアドバイスというのは、実は「よい質問から」生まれやすいということです。

たまに「OB訪問言ったけれど、ろくな話が聞けなかった」「OBに説教されて終わったんだけど…」なんて話をしている就活生を見かけますが、運悪くイケていないOBと会ってしまったことも可能性としてゼロではありませんが、大半は質問する側である学生の準備不足やコミュニケーション不足による、情報の引き出し方がうまくないことが大きな要因になっていることが少なくありません。

是非、ES添削依頼の際は、質問を限定できるくらい作りこんでから見せるようにしましょう。もちろん、事前に「可能な限り自分で納得のいくESを書く努力」をした上で、添削依頼を出すようにすると、より効果が見込めるでしょう。

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「ES編」の記事一覧

まとめ

・ ESは誰でも見せればよくなるというものではない

・ ES添削者の経歴をチェックすること

・ 情報を取り入れるかどうかの判断をするのは自分自身

・ よい質問には、よい回答がついてくるものである

・ OB訪問はある程度、数も必要である

有益なOB訪問にするのか、ただの時間の無駄にするのかは、就活生側の準備にかかっています。今までの自分のOB訪問での進め方を思い返してみてください。