どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

「面接は私服で来て下さい」と言われたけど何を着ていけばいいの?と迷う…という就活生の方に、なぜ服装を指定してくるのかを企業の視点から見て解説していきます。

「俺…私服センス無いわ…」みたいな人もいるでしょう。

私服での面接を企業が希望する理由、それに対しての正しい対処法を身に付けるようにしてほしいです。是非、面接時の服装で迷っている方は、是非参考にしてみて下さい。

服装指定は、企業ごとにニュアンスが異なる

就活の服装といえばリクルートスーツ。そう思い込んでいる就活生の皆さんも多いでしょう。就活解禁時期になるとリクルートスーツを着た学生を電車や街中で良く見ますよね。実際に選考会にはリクルートスーツで行くことがほとんどだと思います。

では、もし面接の案内に「私服で来てください」と言われたらどうしますか?スーツなら迷わなくていいのに、私服となると多くの学生が「えっ私服?何着ていけばいいの」と悩んでしまいますよね。私服面接の案内は大きく2パターンに分かれます。

「私服で来てください」と私服を完全に指定するケースと「私服可」や「服装自由」といった形で服装はあなたに任せますよというケースです。これは似ているようで実はまったく違うのです。

私服で来てくださいと指定された場合は私服で行くべきでしょう。私服可や服装自由の場合はスーツでも良いし私服でも良い、つまり服装は自由だよ、皆さんの好きな服で来てくださいという事です。実はこちらの方が対応としては難しいです。スーツで行った方が良い場合と私服で行った方が良い場合が企業によって変わってくるからです。

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「マナー・服装編」の記事一覧

私服を指定する企業の狙いは…3つ

1つめは、「企業側の配慮」による場合です。実際私服面接を経験した就活生に聞くとスーツよりリラックスして面接に挑めたという声が意外と多いです。企業もそういった現実を知っていて「普段の姿でありのままの就活生を見たい」との狙いから普段から着慣れている服装でリラックスして面接に挑んでほしいと思って私服を指定してくるケースです。このパターンは「面接は私服でお越し下さい」か「私服可」などと表現は企業に寄って変わる場合が多いです。

2つめは、「就活生の対応力をみたい」というケースです。「私服可」や「服装自由」などと記載をしてスーツで来るのか私服で来るのかを試す場合です。なかには「面接時の服装はスーツでも私服でも構いません」という会社もあります。

このような場合、企業は私服可と言っても面接なんだからスーツで来るべきだと考える場合と、私服でも良いと言っているのにスーツで来るのはこの子はチャレンジ精神が無いなとか無難な道を選ぶ子だなと少しネガティブに考える場合とに分かれます。

では、どうしたらいいのか…。

“参考”
デキる就活生がスーツを2着以上着こなしている理由

志望企業の社風を考慮した判断が最も妥当

どっちで行けばいいの?と思った場合、その会社の社風である程度わかります。社長メッセージや企業風土が保守的な会社であればスーツ、ITベンチャーなど自由な風土の会社であれば私服が良いでしょう。どちらにしてもこのパターンはスーツで来たから採用とか私服だから不採用と服装だけで決める事はほぼありえないでしょうから、服装よりも面接でいかに自分を売り込むかを優先するべきです。

3つめは「就活生のセンスが自社の社風に合っているか」を確認したいというケースです。特にアパレル系や私服で仕事をする会社に多いパターンです。

リクルートスーツだとみんな同じ服装をしてきますからその人のセンスがわかりませんが、私服だとセンスや趣向がわかりますよね。またバッグや靴、アクセサリーやメイクも服装に寄って変わってくる場合もあるでしょう。私服からその人がどんなセンスなのか、また企業の風土に合っているのかを確認するために私服を指定してくるのです。

このパターンは「面接は私服でお越し下さい」とか「スーツは禁止です」と明確に私服でくるように案内されることが多いです。私服面接を指定するケースで1番多いのがこのパターンです。しかも選考への影響度も上の2つに比べて格段に高まります。

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では、私服を指定された場合どんな服装が良いのか

俺の私服はジャージだから、ジャージで行こう!私は派手なミニスカートが好きだからミニスカートで行こう!などとはさすがに思わないと思いますが、私服でもある程度のマナーがあります。面接官に不快感を与えるような服装は避けましょう。

では一般的にどんな服装が良いのかというと、男性の場合はオフィスカジュアルと呼ばれる服装が良いでしょう。チノパンにTシャツとジャケットなどがオフィスカジュアルの一般的な例です。

女性の場合は、パンツかスカートかはあなたのセンスで良いでしょう。ボトムスが地味目の色であればトップスはパステルカラーなどであなたらしさを表現しましょう。ワンポイントでも良いのであなたの個性を表現すると良いでしょう。

と、言うのも…私服面接で良く聞かれることがあるからです。

今日の服装のポイントは?という質問への回答の方向性

男性、女性とも面接の際に「今日の服装のポイントは?」などと聞かれる場合があります。ワイドショーのファッションコーナーみたいな質問が就活の面接でも聞かれるなんて想像もしてなかったですよね…。

ですが、現実に聞かれます。その際に答えやすいように、なぜその服装で来たのかを簡潔にまとめておきましょう。

「今日は桜が満開でした。また私のラッキーカラーがピンクなので季節感とぴったり合うと思いインナーにラッキーカラーのピンクを選びました」など面接への熱意をラッキーカラーという言葉でさりげなく伝えられると良いですね。

私服面接で慌てない為に事前に対策できること

まず必ず確認してほしいのが企業説明会やOB・OG訪問に行った際に会社で働いている人が私服なのか、スーツや制服なのかを見ておきましょう。私服の場合は、そこで働いている社員の人がどんな服装で仕事をしているか確認しておきましょう。

社員が私服で仕事をしている会社は、私服面接を指定してくる確率が高いです。その際に実際に働いている社員の服装を見ておけばその会社で求められるセンスや傾向がわかります。

また、スーツや制服を着て仕事をしているのに面接で私服を求められた場合は、上述した「企業側の配慮」か「あなたを試している」ケースが多いです。

ここ最近、私服面接を取り入れている企業が増えてきました。突然の「面接は私服で」の案内に戸惑わない為にも、会社訪問の際などにその会社が私服なのか制服なのか、また社風などを確認して、私服を指定されても慌てないで済むように準備しておきましょう。

アパレル企業での私服面接…ブランドは意識すべきなのか

これはアパレル業界限定、かつ自社ブランドを持っているという条件付きにはなりますが、「あるブランドを受けるが、選考を受ける企業のブランドの服や小物を持っていない…どうしたらいいか」と相談を受けることがあります。

これについては「最低一点は選考を付ける企業のブランドを組み合わせる」が正解でしょう。

アパレルの場合、販売員として自社ブランドの商品を身に付けることが仕事上求められることが大半です。社割制度があるのは、それが理由の一つになります。

あと注意が必要なのが「ハイブランド」についてですね。30代や40代をターゲットにしたハイブランドに関しては1つアイテムとしてブランドのものを身に付けたいというのはありますが、学生からすると年齢層が若干噛み合わない部分も出てくるでしょう。

そうした場合は無理をせず、「自分に似合う範囲」で調整し、センスの良さで乗り切るのが正解でしょう。

まとめ

・「私服で来てください」と「私服可」は全く意味が違う

・私服面接には大きく3つの意図がある

・私服で面接に挑む際に、意識するべき最低限のマナーと理想の服装

・会社訪問の際に社員の服装を確認しておく

・OB訪問などから社風を理解し、企業側の好みを読む努力が必要。

「面接は私服でお越し下さい」と私服を指定されたら私服で行くようにしましょう。

過去のアンケート調査では私服を指定されても50%近くの人がスーツで行ったとのデータもありますが、私はおススメしません。

必ず私服でくるように指定した企業にはそれなりの意図があるのです。企業の意図を無視するのは印象を悪くすることがあります。逆に「服装自由」などの場合は、口コミサイトなどで昨年の先輩などの口コミを参考にして私服かスーツか判断すると良いでしょう。