どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

専門学校生の就活は、何を専攻しているのか、また専攻を活かした就職先を選ぶのか進路変更をするのかで大きく変わってきます。

大きく分けて「磨いてきた専門性を活かした進路先」を検討する学生、そして「専門学校で学ぶ中で専門とは違う進路先にすすみたくなってしまった」と専門外での就活を検討する学生の2つになるかと思います。

専攻を活かした就職先を選ぶケースと、進路変更をするケースに分けて、どのようなことを意識していくべきか、対策方法や対処法について、今回は解説していきたいと思います。

専門学校の就職活動の特徴

専門学校に進学した人には、その学校の専攻や分野が好きだからその学校に決めたという方と、高卒はイヤだけど大学は難しそうだなぁ…とりあえず専門学校に行っておこうという理由などで何となく専門学校に進学したという方の2パターンにわかれてくると思います。

入学時のこの意識の差が就活で内定を獲得できるのかどうかの難易度にも影響してくるケースが多いです。(もちろん専門学校でしっかり技術を身につけていればという前提ですが…)

例えば美容師になりたいから美容の専門学校に行ったとか、映像に興味があるから映像系の専門学校に行ったなど、興味があるからその学校に進学した人は専門学校でその分野についてしっかり学んでいる学生が多いです。一方でなんとなく専門学校に進学したという人は自分がやりたいことが見つかっていないという方が多いのではないでしょうか。

専門学校生を採用する企業は、学生をある程度戦力として見ています。

大卒は入社後に育てる、つまり熱意や伸びしろがあるかどうかに重きが置かれるのに対して、専門学校生は入社して比較的早い段階で戦力として活躍できる基礎的な技術を身に着けているかに重きが置かれます。大学生や短大生との大きな違いはココにあります。

専門分野を活かして就職するなら利点も多い「専門学校」

また専門学校ではその学校にしかない求人や講師の紹介といった利点もあります。

企業と太いパイプを持っている専門学校にはたくさんの求人が来ます。またそのような求人は内定獲得もしやすいと言えるでしょう。企業側も過去の実績からその専門学校で学んだ学生が活躍しているという実績があるということ、また専門学校とのパイプをつなぐために採用実績を毎年継続して作りたいという理由からです。

また講師の紹介という面では。例えば映像業界で有名なクリエイターが映像系の専門学校の講師をしている場合があります。こういったケースでは講師の顔が広いので就職先を講師が紹介してくれたり、また企業側もあのクリエイターに指導された子ならうちで採用したいとなるわけです。

もちろん有名な講師の指導を受けたというだけでは採用されないかもしれませんが、その講師のお墨付きをもらえれば内定獲得に有利となるわけです。

また、最近はエンジニア、デザイナーなどのIT系の専門学生を積極的に採用している企業が増えてきました。背景に人材不足というのもありますが、基礎的な技術を身につけているので入社して早い段階で戦力となる点に魅力を感じているからです。

このように専門学校時代にしっかりと技術を身に着けた学生は、その専門分野への就職は有利と言えます。

専門分野を活かした就活で大事なのは「実績」

自分の技術をどう企業にアピールするか…ここが勝負の分かれ目と言えるでしょう。専門学校時代に手がけた作品集などで企業にアピールするのが一番効果的です。

作品集を見れば企業が求めている技術があるか、センスが一致するかは一目瞭然です。またその作品のポイントやこだわった点などを聞かれることもあると思いますので、的確にこたえられるように準備しておきましょう。

また、作品集を作ることが出来ないような専攻をしている場合は何かのコンテストに出たとか実習に行った機会があればその時の写真などビジュアル的なものを添えて面接に挑むと面接官もあなたの技術力を想像しやすくなります。

それもない…という方は、取得した資格や検定をどういう目的でどのくらいの期間で取ったかなどを伝えましょう。ただ資格があるというだけではあまり有利にはならない場合が多いですので、その資格を活かすことのできる仕事に短期間でも良いのでインターンで行ったという実績を作ると良いでしょう。

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「実績」は大事…でもそれ以上に必要なものがある

自分の専攻分野以外のことも体験したほうが良いと思います。特にIT系の専門学生は自分の専攻分野に没頭している学生ほど技術力は高いのですが、企業はコミュニケーション力も重視します。

企業の採用基準としては…

「技術力は高いがコミュニケーション力がない<技術力はそこそこでコミュニケーション力が高い」

となります。

コミュニケーション力は社会人として必須です。「そもそもコミュ力って何さ!」と思う人もいるかもしれませんが、交渉力もそうでしょうし、説得力もそうでしょう…また周囲に働きかける力など、自分以外の「誰か」に対して、発揮する能力の基礎となる部分です。

面接をしていると専門学校生は大学生や短大生と比べて表情が硬い印象があります。また専攻についての質問にはしっかりと答えられるのですが、面接全体を通して会話のキャッチボールが苦手なのかなと感じる学生が多いです。

先ほど作品集を作って企業にアピールするのも効果的とお話ししましたが、企業側と上手くコミュニケーションが取れないとせっかくの作品集でアピールしたいことが伝わらないという非常にもったいないことになってしまいます。思い当たる方は、面接練習などを通して「伝え方」を磨いていく必要があるでしょう。

“参考”
大学院生の就活…専門・専攻外は本当に内定が出づらいのか?

“参考”
民間就職か公務員かで悩んだ時に考えてほしい大切なこと

専攻外の業種へ進路変更を考えているなら…

「やっぱり、俺デザイナーに向いてないかも」「美容師って思ったより大変で続ける自信がない」など様々な理由で進路を変更する専門学生の方もいるでしょう。

進路変更する方は早めの対策が必要になります。前述したとおり「専門性を活かす方向での就活」においては専門学校というのは有利な側面も多いですが、この「専門性を活かす」といった部分がなくなると、一気に就職が難しくなります。

企業の人事からすれば「何故専門学校に行ったのに、当社を受けるの?」とほぼ100%聞かれ続けることになります。ですから、ず、なぜ進路変更をしたのか?その理由を肯定的に作らないといけません。

「デザイナーに興味がなくなったので営業職を志望しています」なんていったら即アウトです。この子は営業に興味がなくなったらすぐに辞めるだろうと人事は思ってしまいます。

どの業界、職種に進路変更するかにより志望動機の書き方は変わってきますが、「なぜ進路変更をしたのかを人事に納得させる前向きな志望動機」にしましょう。とは言え、これを作るのが難しいこと、更に専門学校でやってきた授業のネタが使い辛くなることから、多くの学生が強いPRや志望動機が出来ず、苦戦するわけです。

そうした場合、一から対策を考え直す必要性が出てくると思いますので、特に先程お伝えした「コミュ力」といった部分に課題を感じている方は、特に面接対策に時間を充てていくとよいでしょう。

当塾もその一つですが、専門学生向けの就活サポートをしている塾などありますので、大手企業を目指したい、または専門外で就活に対して不安が大きいという場合は、是非個別相談などを当塾でやっていますので、活用してみてください。

まとめ

・専門学校生は基礎的な技術があるかがポイントになる

・学校の求人は内定が獲得しやすい

・作品集を使って自分の技術をアピールすると良い

・技術以上に大切なのはコミュニケーション力

・専攻外の業界へ進路変更する方はその理由を肯定的につくること

学校で学んできたから、それを活かす仕事に就くのは当たり前だ。

という志向になる前に、今後何十年と同じ仕事に就くことを考えれば、一度立ち止まって自分が本当にやるべき仕事は何か考えて就職活動に進んでいってほしいと思います。