どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

就職活動というと…基本的に「企業への就職」を指す場合が多いわけですが、学生さんによって「公務員」と「民間就職」を天秤にかけながら、どちらに進むべきか…について悩まれているケースもあるかと思います。

当塾にも毎年例外なく同じ悩みを持って、相談に来られる学生さんが後を絶ちません。人生を左右する問題ですから当然と言えば当然です。また上位国立大の大学院生なども多く検討される内容なのではないでしょうか。

そこで今回のテーマは、民間就職と公務員…どちらに進むべきか、また両立させて進めていくべきか、など現在の就活事情や公務員試験の傾向などから説明していきます。

まずは正論から。自分が将来何をしたいのか…から考える

王道の正論から述べていきます。

私が多くの学生さんから「民間就職か公務員か」を相談され、「何故公務員を検討しているのか」を問うと…回答として最も多いのが「長い将来を考えて、安定しているから」「ずっと同じ職場で働きたいから」「年齢とともに昇給していくし、退職金ももらえるから」といった公務員の福利厚生面にまつわるもの。

もちろん給与や待遇というのは、人生設計を考える上で大切なことです。

ですのでそれ自体を否定することはもちろんないのですが、「その福利厚生面が主な理由」だからこそ、民間か公務員かという悩み方をするのではないかとも言えるのではと私は考えています。

つまりどういうことかというと、本来であれば仕事を通して「自分がやりたいこと・実現させたいこと」があって、それを深く考えていった先に、公務員が選択肢に上がる…というのが、本来の進路選択の方向性ではないでしょうか。

だからこそ、まず考えるべきは「自分が何をしたいか」、将来の自分の実現したいこと、夢…といった部分から考えていくのが基本になります。

“参考”
就活で聞かれる「あなたの将来の夢は何か」の質問攻略

とはいえ…やりたいことが無いから…安定した公務員が魅力的に見える

ここまで記事を読んで…「はいはい…確かにその通りなんだけど…それが無いから公務員を検討しているわけで…」なんて学生さんは、少なくないのではないでしょうか。

だからこそ「正論」とあえて付けて説明したわけですが、「自分がやりたいことは仕事にはない」と決めてしまって公務員一本で将来の進路を選択するのは、もったいないですし、結果的に非効率になるように私は考えています。

というのも、安定という側面だけで行っても公務員と同様、もしくは公務員以上に期待できる民間企業もたくさんありますし、そもそも「公務員=安定」が、この世の中でいつまで続くのかも疑わしい部分もあります。

ですので、まず民間か公務員か悩み始めたら「先入観を捨てて、自分の可能性を最大限広げる」といった行動を取ることが最優先でしょう。

公務員の仕事は比較的私たちにとって身近なものも多いので、むしろ理解が不十分である「民間就職」の可能性を最大限検討するという部分に注力してみてください。

“参考”
一番効率のいい業界分析・業界研究の5つのやり方

“参考”
複数内定をもらえる就活生のシンプルな思考回路

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「企業研究編」の記事一覧

興味が持てるもの、面白いと感じるものは、数を見ないと見えてこない

民間企業の業界地図や就活の本など読んでも、本当の意味での興味や面白さというのは見えてきづらいものです。民間か公務員かを検討している時期にもよるのですが、この記事を読まれているタイミングが「就活が本格化する前」であれば、積極的に民間企業が主催するインターンシップや採用イベントなどに顔を出してみましょう。

というもの、活字の情報だけではやはり限界があります。

実際にインターンで構わないので民間企業の選考に挑戦してみる、職業体験という形で民間の仕事に触れてみる、OB訪問をして民間で働いている人の話を聞いてみる…そういった「生の情報」が、あなたの判断を明確にしてくれるでしょう。

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「インターン編」の記事一覧

私も多くの学生さんのお話を聞きますが、案外悩んでいる学生の多くは…「情報は収集しているが、実際に行動に移していない」状態でモヤモヤしている印象が強いです。百聞は一見に如かずとはよく言いますが、是非民間就職を時間の許す限り体感してみることをお勧めします。

進路選択に限った話ではありませんが、やはり「納得のいく選択」にはある程度数を見る必要があります。例えば…「あなたが一番お気に入りの観光地を教えてくれ」と聞かれた際、あなたが今まで言った観光地の選択肢が「東京・大阪・北海道」の3つしかなかったとしましょう。

その上で「お気に入りは北海道ですね」と回答するのと、世界も含めて観光地を100か所以上回った経験をもとに「お気に入りは北海道ですね」と回答するのとでは、同じ回答でも説得力・納得度に大きな開きが出るのではないでしょうか。

悩んだらまず行動。これを徹底すると悩みも解決するケースが多いでしょう。

インターンシップやOB訪問など必要性を感じた方は、「インターンは…参加すると就活に有利?参加しないと不利?」や「就活で差をつけるための効率的なOB訪問の方法」といった記事も参考になると思いますので、合わせて読んでみてください。

【今からでも間に合う!】
個別指導・時間効率・安心価格が特徴の就活塾なら

民間就職を検討した経験は、必ず公務員試験にも活かされる

とはいえ…「民間就職を検討することが公務員試験を考えた際、非効率に繋がるのでは…」と考える人も少なくないと思います。ですが、民間を見た上、その結果公務員を選択する人と、始めからなんとなく公務員を選択した人では、「進路先を選択した志望の理由」に大きな差が出てきます。

先程例に挙げた観光地の話があったと思いますが、その経験が志望動機に説得力を持たせるという「副産物」を生み出します。ですので結果として民間を検討したが公務員…となったとしても、その経験は必ず生きてきます。

特に公務員試験の筆記合格後の面接で強い影響力を発揮する可能性が高いです。私が運営する就活塾「内定ラボ」にも「公務員試験のための面接力強化」を目的に入塾いただく学生さんがいるわけですが、やはり民間で一度揉まれている方と、そうでない方の差は大きいです。

公務員試験の特性上、筆記合格後に面接となるわけですが、民間と比較して当然ですが「筆記試験の難易度が高い」ため、そちらの対策にほとんどの学生が重きを置く傾向が強いわけです。

そうなると、筆記は通過するが面接対策がおざなりになってせっかくの難関の筆記の通過を棒に振ってしまう方も多く存在しています。ですが民間である程度面接を受けていると場馴れ効果もあり、その経験が公務員試験に好影響を発揮します。

ですので、面接力強化および強い志望動機作りのためにも、時間が許す限り民間就職の検討はすべきでしょう。

“参考”
面接対策を効率的に進めるために、やっておくべき5つのこと

“参考”
グループ面接で失敗しないための5つの攻略ポイント

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「志望動機編」の記事一覧

では実際問題、民間就職と公務員試験の「両立」すべきか

目指すべき公務員の難易度にもよるので一概に言うのは難しいですが、どちらを選択するのか悩んでいるのであれば「可能な限り両立を目指す」方向性で進めていくのがいいでしょう。

そして数ある企業に触れていく過程で、「民間では自分のやるべきことは出来ない」などと目的が明確になれば、その時点で「公務員に一本化」すればいいわけです。

最初は可能性をなるべく広くとる…そこから選択肢を狭めていく…多少やるべきことが増えるという問題もありますが、この方法が最も選択のリスクを軽減して最善に近い結論を導き出せる形でしょう。

そうと決まれば、どうやって民間就職対策を効率化していくか…といったことをまた検討していけばいいわけです。ESを書く力、面接をパスできる力などを、試験勉強と両立するために時間効率を最大限あげていく方法を模索していきましょう。以下の記事が参考になるでしょうからご覧ください。

“参考”
就活塾「内定ラボ」 時間効率へのこだわり

“参考”
就職活動は情報戦!一番効率的な就活情報の収集方法とは?

“参考”
ESをプロが無料で診断!エントリーシート評価シートとは?

まとめ

・ 何がしたいかを探すことがまず大前提

・ 安定=公務員 と考えるのは、安易するぎる

・ 情報収集だけでなく、行動することで数を知る

・ 民間就職の活動経験は、公務員試験に活かされる

・ 選択肢は「広くとって、狭めていく」が鉄則

公務員試験を頑張って筆記通過したのに、面接で落ち続ける…。

これは本当にもったいないです。