どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

学生時代に特に力を入れたことがない・・・自分の強みが見つからない・・・など就活を進めていくうえで、ESや面接で高評価を得られる経験値が無くて困っているという人もいると思います。

そして、そういう人の中には・・・作り話をESに書いてしまう、ウソを面接で話してしまう就活生も稀にいます。しかし、完全な作り話をするのは絶対にやめておきましょう。

では、ウソをつくこと自体が道徳的にどうなのかといった部分は切り離して、就活でウソをつくことが極めて危険な理由を解説していきます。

完全な嘘は見抜かれる

たとえば、「歩合制の訪問販売のインターンで3カ月で300万円を売り上げました。」という内容をESに書いたとします。実際にこのインターンに参加して売上が0円だった人や、そもそもインターンに参加していない人がこう書いたとしたら、この内容は「嘘」ですよね。

就活では一般的に、ESを通過してもGDや面接が控えています。GDの議論を見ていて、この程度のGD力しか無くて訪問販売で300万も稼げるのか?と思われたり、面接で深掘りされた時に必ずと言っていいほど、あなたの嘘は人事に見抜かれます。大手企業や人気企業の人事を甘く見ない方が良いです。彼らは採用のプロだということを忘れないで下さい。

また、企業には就業規則というものがあります。この就業規則の中に「履歴書等の提出書類の記載に偽りがあった時は内定を取り消す」というような内容が必ず盛り込まれています。

嘘の程度にもよりますが、運よく内定をもらえたとしても、明らかに偽りの記載だと企業側に知られた時点で、内定取消になってしまうということもあり得ます。

こういった理由から完全な嘘や作り話は極めて危険で、やめた方が良いというわけです。

実績にこだわるから嘘になる

嘘をつくくらいなら「訪販のインターンに参加をしましたが、3カ月で契約を1件も取ることが出来ませんでした」と言い切った方がまだ良いです。

ESの文字数にもよりますが、1件も契約が取れなかった原因は何なのか、その苦い経験を普段の生活にどう活かしているか、ということでアピールした方が人柄も見えるし、深掘りされてもしっかりと答えることが出来ます。

つまり、成果の大きさや実績にこだわるから嘘をつかなくてはいけなくなるわけです。しかし、多くの企業の人事がESや面接で見たいのは実績ではなく、その過程であなたがどういう取り組みや関わりをしたのかということや、失敗談だったとしたらその失敗から何を学び、普段の生活にどう活かしているかという点なのです。

例えば「オリンピックでメダルを取りました」とか際立った実績がある人は実績だけで評価されることもありますが…ほとんどの学生は際立った実績が無いのが実情なのです。つまり成果の大小ではなく、成果に至るまでの過程を企業の採用基準から逆算して書くことが重要なのです。

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嘘を話して内定をもらえる人は、そもそも内定をもらえる

大手企業や難関企業の面接で、嘘のエピソードを話したのに内定をもらえたという人は、そもそも嘘をつかなくても内定をもらえたと思います。その理由として2パターンが考えられます。

まず、嘘をつき通せるのであれば、実際にあったエピソードで評価される話し方や表現力が備わっているであろうと思います。

もう一つは、嘘をついた内容自体が評価項目に無く、その他の評価項目で高評価を得ていたというケースです。

企業には必ず採用基準というものがあります。その採用基準を満たすために嘘や作り話をしても見抜かれる可能性の方が高いという現実を認識して、実際のエピソードを採用基準に合わせて話すようにしましょう。この視点で考えても嘘や作り話はダメだということです。

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そうは言っても多少の脚色はアリ

では、ESや面接は全て事実を正直に書くべきかというと、それもちょっと違います。

結局どっちなの!?と思った方もいると思いますが、簡単に言うと、多少の脚色はアリだということです。もちろん、多少の脚色をしないでも十分にアピールできる実績や成果がある場合は、さらに脚色をしたりする必要などはありません。

先ほどの例えで、「歩合制の訪問販売のインターンで3カ月で300万円を売り上げました。」というケースの場合、実際の売上が280万だったのをちょっと足したとか、実態に近い数字であったり経験値そのものが事実で、表現する中で少し美化した、というレベルであれば問題はありません。

この場合、面接で深掘りをされても対応できますし、人事の評価視点に立ってもエピソードの中身はほぼ現実的なレベルで話せるというのが理由です。

つまり、自分の表現したいことを伝えるうえで基本の軸が事実であれば、少しオーバーに書く程度であれば問題は無いのですが、売上が0なのに300万の売上を上げたとか目標を達成していないのに達成したとか虚偽と取られる内容は選考の過程で見破られる可能性が極めて高いためNGだということです。

就活では企業側も多少のイメージ戦略はしてきます。就活は駆け引きだと言い切る人もいますが、その考え方も間違ってはいません。つまり、企業ごとに採用基準があり、たとえ同じ質問の答えだとしても評価が異なることもあるということです。

業界研究、企業研究をきっちりとしたうえで、常識の範囲の中で強みを最大限にアピールできるような表現力や伝え方を工夫していきましょう。

実績ではなく伝え方にこだわるべき

なかには多少の脚色すらしたくない、すべて事実を伝えたいという学生もいるでしょう。そういう方はそれで問題ないです。

過去に学生時代に頑張ったことというテーマで「ありません!遊びまくっていたので勉強もサークルも何もやっていません」と言いきって内定を取った学生もいます。

ただし、続きの部分が重要で「遊び」で様々な年代の人や職業の人と人間関係を構築し、その経験から●●のようなことを学びました。学生時代は遊び尽くしたのでこれからは遊びに費やしていたエネルギーを仕事にぶつけたいと思います。というような形で締めくくっています。ちょっと賭け的な部分もありますが、嘘をつくよりこの方が好印象を持つ人事は圧倒的に多いのが現実です。

ESや面接では自分を良く見せたいと思うのは自然なことだと思いますし、その為に表現力を磨く必要もあります。ただ、その前提となるのが実体験に基づいたエピソードを相手に上手く伝えるということです。嘘や作り話を考える時間が有るのであれば、実際のエピソードを人事に響くように伝える表現力を磨くことに時間を費やすようにしましょう。

まとめ

・完全な嘘や作り話は、内定取り消しになる可能性もある

・嘘の成果や実績よりも、その過程が重要!

・嘘をついても、人事に高評価の人材なら内定がもらえる

・実際の事実を多少オーバーに書くぐらいなら問題ない

・伝える能力さえあれば、本当でも嘘でも関係なし!

自分を少しでも良く見せたいという思いで、つい嘘をついてしまうことは、就活以外でもありますよね。

繰り返しになりますが、嘘が絶対にダメだと言っているわけではないのです。それよりも、自分の経験や成果、実績を振り返り、どのように伝えれば企業にうまく伝えることができるのか、そこをしっかり考えて伝える力をつけること、それが一番重要なのです。