どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

提出書類に「成績証明書」がある。やばい…あまりしっかり勉強してこなかったから「可」がほとんどだ。とか、勉強よりアルバイトやサークルに力を入れてきたので成績はあまり良くないと悩んでしまう就活生の皆さんも多いと思います。

そこで人事からみた成績証明書の位置づけや、成績が就活においてどれくらいの影響が出てしまうのかについてまとめていきたいと思います。

成績に不安を感じているあなた!必読です!

まずは結論から…「成績が悪い=不採用」は絶対にない

成績証明書だけで不採用になることは絶対にありません。

「絶対」というのは、成績の善し悪しだけが「不採用の理由になり得る」のであれば、書類選考の段階で「優・良・可」の数を事前に描かせたり、GPAを記入させるとは思いませんか。

成績証明書を提出するタイミングはもちろん企業によって違いますが、大抵の場合「選考が終盤になってから」となります。具体的に言えば最終面接前が一番多いでしょう。

最終選考まで多くの選考を重ねて人物面を確認してきたにもかかわらず、成績のみを理由に不採用という「非効率なこと」は企業は絶対にやりませんね。

そもそも成績証明書は大学や教授の裁量による部分が多いので統一した基準がないため、面接のための補助資料として使われることが多いです。つまり成績が悪くても、挽回するチャンスは何度かあるということなのです。

では、何故「成績証明書」を提出させるのか

それは面接の補助資料として活用するからです。特にどのような分野に興味を持ち学業に取り組んできたのか…について深く聞きたい時に、ある程度参考になる…といったくらいの位置づけです。

つまり、ESよりも位置づけは低いです。ただ「優」「良」「可」で判定されていて「可」が多い方や、技術職など大学の授業が就職後の仕事に直結する場合は、その講義の成績について面接で質問される可能性が高いでしょう。

大事なことは面接で質問されても面接官を納得させられる理由があれば良いのです。

例えば「可」が多い学生の方は「授業には積極的に参加していたのですが、アルバイトでバイトリーダーを任され後輩の教育やシフト管理を任されていたため学業は単位を落さないギリギリの成績になってしまいましたが、大学生活を悔いなく送る事ができました。」などと話題をアルバイトに切り変えてしまえば良いのです。

そうするとアルバイトについて質問攻めになることもありますが、その対策さえしっかりしておけば成績が悪いというネガティブ要素を面接官から排除することが出来るでしょう。

専攻が希望する仕事と直結する場合、理由作りは慎重に

「生物系の学科にいるけど文系職志望」

「社会学を専攻しているけどコンサル志望」

など、選考が直接仕事と結びつきづらい場合は、企業側もさほど成績の善し悪しについて深くまで突っ込んでくる可能性は低いわけですが、やはり業務内容と直結する場合は、その理由は深く聞かれることが多いでしょう。

「コンサル志望で商学部出身なのに、戦略や組織に関する成績が悪い」とか「技術職志望なのに実習などの成績が悪い」といったような場合ですね。

基本的な対処法は、大学の専攻と就職後の仕事が直結している場合も同様ですが、ここは慎重に準備をしておいて損はないです。

将来土地開発の仕事がしたくて総合政策学部に入学したのですが、街づくりのボランティア活動に熱中してしまいボランティア中心の大学生活になってしまいましたが、そこで得たものを卒論のテーマにしています。などと、こちらもネガティブ要素を打ち消せないかを考えていくわけですが、ピンポイントで、「何故この科目の成績が悪いのか」と聞かれても答えられるくらい、専攻と業務が直結している場合は、対策しておくのがベターでしょう。

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成績が悪い事を打ち消す理由が思いつかないあなたへ

「単純に授業出てなかったから」…そんな明らかに面接で評価を下げてしまいそうな理由しか頭に出てこない方もいるでしょう。

そのような場合は…

自分の大学生活を振り返って、何に一番時間を費やしたか、何をしているときが一番充実していたか考えてみて下さい。そこに話題をすり替える事が出来るかを検討するのがよいでしょう。

成績証明書について深くしつこく聞いてくる企業は「少数派」ですから、ネガティブ要素をポジティブ要素にすり替えることが可能です。大学の成績証明書の中身はこのように対策すればそれほど気にする必要はありません。

成績証明書について深く聞かれてしまう可能性の高い学生

前述した通り、成績証明書について深くしつこく聞いてくる企業は「少数派」なわけですが、事実あります。深く聞かれる場合は、ある一定の共通点があります。

それは「専攻が民間企業への就職に直結しづらい学生」です。

つまり、専攻=専門職を連想しやすいもので、具体的に言うと「法学部=法曹(弁護士とか裁判官など)」「教育学部=教師(公務員)」などです。

更に詳しく言えば、「成績の善し悪し」について深く聞かれるというよりは、成績の話から展開して「法学頑張ってきたんならなんで法律関係の仕事を希望しなかったのか」「教育学学んで、教員免許の勉強までしているんだったら公務員の方がいいのでは」などと、踏み込んだ話をされることが多いです。

当然ここで明確な回答が出来なければ、面接通過は難しくなります。成績だけでなく、このような質問にも対処できる準備をしておくべきでしょう。

ちなみに…成績が良い場合は高く評価されるのか

「首席」「特待生扱い」「特許の取得経験あり」など、よほど突き抜けていないと「高い評価」には繋がらない…というのが実情です。

「成績が悪い=即不採用」は絶対にない

のと同様…

「成績が良い=即採用」も絶対にないわけです。

もちろん企業によっては学業を採用基準の最重要指標にしていることもありますので、すべてが全部とは言いませんが、企業が求める学力的指標は、筆記テストで確認する企業が多いこともあり、成績が良い方だから有利ということは期待しない方がいいでしょう。

高校の成績証明書を提出させる企業もある

高校の成績証明書を提出させる大手企業も意外とたくさんあります。

主に製造業で高卒も大卒も採用しているケースの企業です。もちろん大卒や院卒の方は、総合職や専門職での応募になると思います。では、何故高校の成績証明書を人事は確認したいと思うのでしょうか。

それは「欠席日数」を把握したいからです。

高校時代に欠席の多い学生は注視して書類選考を行います。特に最近はメンタル系の不調で学校や会社を休む学生が多いです。ストレス社会ですから学生の皆さんに限った事ではないですが、実際に欠席日数が多い学生の場合、人事は「警戒」します。ですから、その理由が重要になってきます。

実際に高校生活3年間で欠席日数が10日以下であれば気にしません。10日以上欠席がある方はその理由を人事に不利なく伝えられるかがポイントになってきます。

高校時代…授業をサボりにサボっていた…というあなたは…

もし何かしらの病気で欠席が多くなってしまっているようでしたら、その病気が完治していることを証明できる診断書を用意するとか、大きな病気には掛かっていなくても風邪を引きがちだったとしたら、学生時代にジムに通って基礎体力をつけ大学時代は授業に積極的に出席していたなど人事を安心させる必要があります。

ではサボって遊んでいましたという方はというと…。答えは同じです。

人事を安心させる理由を「作る」ことで解決するほかありません。

欠席日数が少ない方は全く気にする必要はありませんが、プラス要素に働く事も少ないです。皆勤賞であればちょっと評価は高いかもしれませんが…というくらいです。

成績や欠席日数といったネガティブ要素を打ち消す方法は

上記で述べたように成績証明書については…

・大学の成績証明書はESより評価基準は低いのでネガティブ要素を打ち消すことで解決できる。

・高校での成績証明書は欠席日数の多い場合のみ対策が必要。

ということになります。

ネガティブ要素を打ち消すって言われてもどうすれば良いのだろうという学生も多いと思います。私がオススメするのは、ESなどの書類で「伏線をはっておく」ことが一番合理的でしょう。

例えば、私の趣味はジョギングです。高校時代は風邪を引きやすく欠席が多かったけど、大学に入学してから朝大学に行く前に毎日3キロ走るようにして体力を付けようと思いました・・・や、学生時代に新しいサークルを立ち上げました。そのため学業は単位を落さないようにギリギリの成績になってしまいましたが・・・

というように、直接的に書く必要はないかもしれませんが、間接的にでもESの中にさりげなく「そこまで打ち込んでやっていたら、そりゃ…学業に支障が出るよね…笑」と思ってもらえるような要素を含ませて、人事を安心させてあげると、面接でも過剰に質問攻めに合うといったことが減ってくることでしょう。

まとめ

・成績が悪い=不採用は絶対にないこと

・成績証明書が原因で落ちるとしたら、成績が悪い理由の説明が不十分

・「専攻と業務が直結」する場合、理由作りは慎重に

・高校時代の成績証明書は、欠席日数を確認している

・ESなど書類上で、伏線をはっておく

成績証明書を持参してきてください…

と言われて慌てないように、成績に不安のある人は、早いうちから「成績が悪い理由作り」をしておきましょう。