どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

最近、いろんな場面で「AI」という言葉をよく聞きますよね・・・。

皆さんも既にご存知かと思いますが、就活の選考においても、AIが導入され始めてきています。とはいえ、内定までのすべての選考がAIによって行われているというわけではなく、AI選考は主に「エントリーシート選考」と「面接選考」の2つで導入が進んでいるのが現状です。

例えば、AIエントリーシート選考ではソフトバンクやサッポロHD、横浜銀行などが導入していますし、AI面接選考は日清食品HDなどが導入しています。

では、今後さらに企業によるAI選考の導入が加速していくことが予想される中、AI選考を乗り切るノウハウについて解説していきます。

なぜ企業は選考にAIを導入するのか

AIを導入する企業の目的は2つです。

それは、採用選考にかかる人事の負担軽減を目的とした場合と、就活生の負担軽減を目的とした場合です。前者は主にES選考、後者は主に面接選考でAIを導入しています。

人事の負担軽減という視点でいうと、大手企業や人気企業には何万人ものエントリーがあり、ESも何千通と来るわけです。それを人事が全てしっかり読み込むのには限界があります。

現実的には、1人のESに目を通す時間は1分程度です。皆さんが何時間も、いや何日もかけて書いたESを、人事は書類選考時点では1分しか見ないのです。それで落とされる・・・就活生の皆さんからしたら、腑に落ちないし悔しい気持ちも沸いてくるでしょう。

しかし、人事からすると10,000通のESを5人で見たとしても1人あたり2,000通。1日8時間休憩なしで読み続けても、4日もかかるわけです。それをAIが選考してくれるとなったら、他の仕事に時間を費やすことができますよね。ソフトバンクでは、ES選考をAI化することで選考にかける時間を70%削減できたと公表しています。

就活生の負担軽減という視点でいうと、面接です。選考のたびに指定された時間に企業へ行かないといけません。

例えば、地方学生が都心の企業の選考を受けたり、Uターン就職を希望する就活生にとっては、1日がかりで面接を受けることになってしまいますよね。

もし、そのような就活生が、一次面接にあたる部分を、スマホで受検できるAI面接で受検することができたとすると、時間や場所に縛られることなく自分の都合の良い時に、自宅で受検することが可能になります。そういった点は、メリットと言えるでしょう。(実際、就活生に抵抗感があるというデータがあるのは事実ですが…)

ここまでで、企業がAIを導入する目的は、なんとなく理解して頂けたことでしょう。

AI選考攻略法 ES編

AIがES選考をするという場合の対策は、20卒の就活生にとっては簡単です。

まだAIの学習能力がそんなに発達していないので、昨年通過した先輩のESをそのまま書けば書類選考は通ります。

いやいや、知り合いでその企業に内定した先輩なんていないし・・・という就活生の方も多いと思います。

そんな就活生の方にはオススメのサイトがあります。

当塾のブログでも紹介していますが「ワンキャリア」や「unistyle」という就活情報サイトを活用することで、過去に通過したESを見ることができます。

もちろんテーマが変わることはありますが、どのような人物像を表現したらAI選考に通りやすいかは容易にわかるでしょう。つまり、共通点が存在するということです。

さすがにコピペというわけにはいきませんが、ES対策がある程度できている就活生は、表現の仕方を、通過したESに寄せて書けばほぼ通過できるという訳です。

このようにAIにも欠点があります。今後この点は改善されてくると思いますが、20卒や21卒の就活生にとってはそこまで進化することはないと思います。

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AI選考攻略法 面接編

逆に厄介なのがAI面接です。

AI面接はスマホで受検するのですが、質問の内容は一次面接レベルで「ガクチカ」や「今まで一番苦労したこと」など定番の質問がほとんどです。

しかし、あなたの回答にあわせて更に深掘りされていき、回答のテンポや話し方のクセなどから素のあなたを見られるというわけです。面接時間も60分以上と長く、動画も取られているので気が抜けません。

通常の一次面接は集団面接で30分程度が一般的ですので、1人あたりに割り当てられた時間は10分程度ですね。

AI面接だとその6倍以上の時間をかけて、深掘りされるというわけです。そして、そのAI面接の内容をもとに二次面接が行われるので、ESとの一貫性やAI面接での弱みの確認などがされるというわけです。

人事は、AI面接の結果から次の面接であなたに何を質問しようかじっくり練ってきます。選考にAI面接がある企業を受ける場合は、最終面接の1段階前の個人面接くらいの意識と対策をしてから受検をしないと、仮にAI面接を突破できたとしても、内定獲得まではおそらく難しいでしょう。

今後、AI選考の導入企業が増えてくると思われますので、当塾でもAI面接の対策にも個別対応をしています。

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AIという言葉に過剰に反応しないこと

AI選考と聞くと、何かハードルが高く感じたり、AIに選考されるのには抵抗があるという就活生が多いのも、また事実なのです。しかし、現時点では選考の一部がAI化されているだけで、選考の全てがAI化されているという訳ではありません。

そもそも難関企業から内定を獲得できるレベルの学生は、たとえAI選考だとしても選考を通過することでしょう。つまり、企業の評価基準をしっかりと理解した上で選考に臨むという、就活の一番大切なポイントを押さえておけば、面接相手が「人」だろうと「AI」だろうと変わりません。

実際、AI面接も評価レポートを人事が見て最終判断をしている訳ですので、面接は「AI」でも判断は「人」を介しているのです。冒頭でも述べましたが、企業がAI選考を導入する目的は、人事もしくは就活生の負担軽減にあります。つまり、AIに全てを任せるわけではないということです。

AIでのES選考の際にも触れましたが、通過したESをそのまま書けばESは通過するわけですが、自分の力でそのレベルのESを書けるようになること、それこそが一番重要なのです。仮に、誰かの真似をして通過したESを元に面接を受けたとしても、深掘り質問をされている間に、必ずボロが出てうまくいかないことでしょう。

AIという用語を過剰に意識するのではなく、内定獲得のためのポイントをしっかりと押さえた上で、自分の就活レベルをそこまで上げるにはどうしたらよいかを意識しながら就活対策をしていきましょう。

まとめ

・企業が選考にAIを導入する目的は「人事の労力削減」

・AIがESを選考するのには限界がある

・AI面接は手軽な反面、人事の評価ウエイトは高い

・AIという言葉に過剰に反応せず、しっかりとした就活対策をすることが重要

今後、AI選考を導入する企業が増えることで、就活生はその対策として何をしなければならないのか。

それは、先程も述べましたが、やはり従来通りの就活対策が最も重要なわけです。

もちろん、第一志望の企業がAI選考ならば、その選考までの間に、他の企業のAI選考などを通じてAI選考に慣れておくということは必要かもしれません。

忘れてはいけない重要なことは、原点に立ち返ること。つまり、しっかりと就活準備をし、志望企業の選考に臨むこと。それは昔も今も、そしてこれからの就活でも、変わることはありません。