どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
「リケジョ」と言われる理系女子の就活は、実際のところ有利なのでしょうか。理系女子は就職には不利なのではないか?だったり、逆に理系女子は企業から求められているから有利である、だったり…理系女子の就活に関して、いろいろな意見を耳にしたことがあるのではないでしょうか。実際にはどうなのか、非常に気になるところですよね。
まず、ここでいう理系女子とは理工系学部、農学部や生物系学部に在籍する学部生と大学院生のことを前提とします。その上で、理系女子の就活が有利なのか、それとも不利なのかということについて考えていきます。
もちろん進路変更などはあるかもしれませんが、薬学部や医学部の女子学生については別の機会に触れることとします。
理系の就職は男女関係なく有利
皆さんはリケジョと聞いてどんな印象を持ちますか?
もちろん理系女子だからとひとくくりにするのは無理がありますし、実際に各々性格も違う訳なので、ひとくくりにすることは出来ません。
では実際の就活という場面において、人事は理系女子をどのように思っているのでしょうか。
正直にいうと、理系業界、特に設計やエンジニアは人手不足の企業が多いため、そういった職種を募集している企業の人事は男女関係なく「理系学生」に好印象を持っています。
背景として、理系女子はここ30年間で約1万人増えています。これは女性の大学進学率が増えたことも一つの要因だとは思います。しかし、大学生全体に占める理系女子の割合は、まだまだ少ないというのが現状です。そういった意味では、理系女子と言うだけで価値があると感じる場面もあるかもしれませんね。
このように、理系学生は相対的に文系学生に比べて就職内定率は高いというのが現状です。しかし、大手企業や人気企業の難易度は理系だから有利という訳ではありません。もちろん、理系女子だから内定が出やすいということもあり得ません。
こういった企業には、自然と優秀な学生が集まります。つまり、大手企業から内定を獲得するためには、理系だろうと文系だろうと、しっかりと就活の準備をして人事から高評価を得る事が必要不可欠なのです。
“参考”
理系大学院生が就職活動で結果を出すための3つの条件
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大学院生の就活…専門・専攻外は本当に内定が出づらいのか?
実は研究内容と就活はあまり影響しない
大学院生は、自分の研究テーマと直結する仕事でないと内定がもらえないと思っている学生が多いのですが、実は研究内容と入社後の仕事内容が一致するケースは皆さんが思っている以上に少ないというのが現実です。
もちろん例外的に、一部の学生は志望企業の職種と直結する研究室や研究テーマもあるわけですが、そういった学生のほとんどは、教授や研究室と企業とのパイプがすでに出来ており、一般的な就活をしないで内定を獲得しているというケースがほとんどなのだということを頭に入れておいてください。
その他の院生はというと・・・学部や研究科が企業の募集職種と近ければ多少有利に働くことがあるかもしれませんが、基本的には研究テーマや卒論の内容はほぼ関係がありません。
企業によっては、研究科すら評価軸に無い企業もあります。つまり、就活をするうえで学部生と対策する内容はほぼ同じといっても良いでしょう。学部だったり研究テーマを意識しないで、しっかりと業界分析・企業分析をし、自分の志望業界・志望企業を選定するようにしましょう。
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有利ではあるがコミュニ―ケ―ション力が大切
理系女子は相対的に就活に有利という話をしましたが、相対的にとはどういうことか・・・。
まず、人気企業とそうでない企業で2極化しているという現実があります。つまり、研究職でも倍率が高い企業もあれば、内定を獲得しやすい企業もあるという訳です。
もう一方の面から言うと、たとえ書類上はとても優秀で研究内容も募集職種として近いという方でも、面接などでコミュニ―ケ―ション力や話す力が弱ければ、たとえ理系女子だとしても、企業からの評価はグッと下がってしまいます。
裏を返せば、理系女子でGDや面接が得意な学生は、企業からの評価が上がり、結果として内定を取りまくることも出来るというわけです。
実際のところ、理系女子の学生はGDや面接を苦手にする学生が多いように感じます。これを見ている理系女子の方で、ドキッとした方もいるのではないでしょうか。これは、大学時代を勉強や研究に没頭していたという方に良く見られる傾向です。
しかし、どんなに素晴らしい研究をしていたとしても、それを人事に伝える力が弱ければ人事の評価は上がりようがありません。せっかく一生懸命勉強や研究をしてきたのですから、企業にはしっかり評価してもらいたいですよね。
自分で面接が苦手とか、GDが苦手と感じる学生は、早めに対策をしておく必要があります。
繰り返しになりますが、理系女子だから就活に有利なのではなく、「GD力や面接力がある理系女子」が就活にすごく有利なのだという訳です。つまり、就活に対する対策は、文系も理系も、男性も女性も変わらないのが現実なのです。
結局のところ対策は文系理系関係ない
このように理系女子というブランドを活かすためには、面接力を上げる事とGD力を上げる事が必要不可欠です。
また理系女子の方の志望業界として、食品メーカーや化粧品業界などが人気があるようですが、食品業界も化粧品業界も独特の採用基準を設けている企業も多いです。
言うまでもなく、各業界ごと、各企業ごとに採用基準というのはあるのですが、この2つの業界は、その中でも特に特徴的です。実際にインターンシップに行ったり、就活情報サイトを活用するなどして、企業の求める人物像を把握して、その求める人物像と自分との共通点をしっかりと人事に伝える表現力を磨いていきましょう。
また、内定という短期的な視点だけではなく、将来のキャリアも見据えた企業選びをしていくことで後悔の無い就職活動をすることが出来るでしょう。
理系女子は企業からのニーズは高いものの、コミュニケーション能力や表現力が弱ければ評価はされません。理系女子だから特別変わった就活の対策をするという必要はないです。ただ、理系女子と言うブランドだけで大手企業から内定を取ることも出来ません。
研究や卒論、学会や論文などで就活に割ける時間が少ないとは思いますが、時間効率を意識して効率よく就活対策をしていくようにしましょう。
まとめ
・理系学生=就職内定率は高い!
・ほとんどの場合、就活と研究内容は関係がない
・就活に有利なのは、GD力や面接力がある理系女子のみ
・コミュ力や表現力をとにかく磨くべし!
繰り返しになりますが、理系女子というだけでは有利にはなりません。就活に必要な基本的な対策をしっかりとした上で、コミュニケーション能力や表現力を伸ばす努力をする必要があります。
コミュニケーション能力や表現力は、いくら勉強や研究に没頭したとしても磨かれるのには限界があります。つまり、普段の日常生活の中で、常に意識をしながら磨いていくことが必要不可欠なのです。
今のうちにしっかりと自己分析をして、自分に足りないところはどこなのかをしっかりと把握しておきましょう。