どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
最近では会社説明会への参加を「選考エントリーへの必須条件」にする企業が増えてきました。その会社から内定獲得を目指すためには、説明会に参加しなくてはなりません。
ただ何の目的もなく参加するのは時間のムダですし、「説明会の参加不参加で優劣が着くものではありませんよ」という企業側の言葉を、本当に信じていいのか…などなど、これから説明会を控える就活生のために、有意義な「企業説明会の歩き方」を説明していきたいと思います。
是非、事前に説明会攻略のポイントを整理し、有利に本選考に臨めるようにしてほしいです!
まず、企業説明会の3つのタイプを正確に把握する
多くの学生が認識している「合同説明会型」と「自社説型」がありますね。
合同企業説明会は代表的なものでいうとリクナビやマイナビが主催するガイダンスです。大きな会場で多くの会社がブースを構えて、ブースに来た学生に企業の人事が会社の説明をするものです。いわゆる「合説(ごうせつ)」ですね。
企業側がこうした合説に参加する意図としては、「自分の会社に興味のある学生」に対してのPRもありますが、それ以上に「本命は別の企業だけど…時間もあるしあそこのブースを見てみようかな…」といった「現時点では興味を持たれていない学生に、新たに企業のことを知ってもらいエントリーに繋げていく」といったところにあります。
ですので、合説に行く際は「時間の許す限り、業界を広げてみたり、知らなかった企業を回ってみる」という歩き方をすると、業界研究などに繋がるので、おススメですね。また合説では「先にお目当ての人気企業に行く!」といった傾向が強いので、あえて後に回して落ち着いてからブースに訪れるとよいでしょう。
では、2つめの「自社説」と呼ばれる会社説明会とは何かということですが、それは各企業が自社のオフィスなどで会社の説明会をするものです。一般的な説明会のイメージのものだと思います。
合同企業説明会は広く浅く20分程度で企業説明をするのに対して、会社説明会は「当社のことをよりしってもらいたい」という目的で、2時間から半日程度掛けてじっくりと説明をするという違いがありますから、スケジュール的に余裕があれば是非、志望度の高い企業は自社説の参加を検討してほしいです。
案外見落としがちな、もう一つの企業説明会
それは「1日インターン」と呼ばれるものです。
いやいや、インターンでしょ…。と思われる学生も多いと思いますが、企業側が合説や自社説を開く目的と1DAYインターンを開催する目的が同じなこともあり、位置づけとしては「企業説明会」と思ってくれて差支えないでしょう。
ほとんどの企業が「企業の説明+簡単なグループワーク」といった構成でインターンを行うことから考えても、企業のことを「知ってもらう」ということに重きを置かれていることが分かるかと思います。
ですのでよく就活中に見かける「夏休みはずっとインターン行っててよ!」などとドヤ顔でアピールしてくる学生の一部は、1DAYのインターンが中心だったりするので、他の学生よりもすこし早めに企業説明会に参加した…程度の効力しか得られていないとも言えます。
※別に1DAYのインターンが悪いと言っているのではなく、企業の説明がメインなのでその経験から「自分は就活をしている!」という慢心や誤解をしないようにしてほしい…ということです。
“参考”
企業説明会の効率をあげるために必要なこと
本題、どうやって企業説明会に参加するのが効果的なのか
冒頭でも書きましたが、「本選考に参加するために自社説への参加を必須にする」企業が増えているとお伝えしましたね。ということは「効果的な企業説明会の方法」があるのなら、そこは事前に押さえてから参加したいというものです。
そこで考えるべきことが、あなたも一度は就活に触れていく中で「選考には一切関係ありません」の文言。
インターンの参加の有無は、本選考には一切関係ありません。
今回の特別座談会は、選考とは関係ございません。
少しイレギュラーなものだと…
現時点で志望動機はご準備頂かなくて結構です。
率直にあなたの「素」を面接では見せてほしいと思っています。
などなど、パターンはたくさんありますが、ハッキリ言いますが「そんなことはあり得ません」ね。倫理憲章の問題から(知りたい方はググってみてください)、建前が必要ということですね。
ですから、企業説明会も当然「企業のこと知りたいし、説明会に行こう!」という丸腰スタイルで行くのは…まずいわけです。せっかくなら「差のつくポイント」を押さえて参加していきましょう。
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【POINT1】「プラス」ばかりに目を奪われないこと
よし!周囲と差をつけよう!と思ったときに、多くの人がやる「企業研究」。会社のことを事前に予習しておくことで、理解度を高めよう…その考え方は大いに素晴らしいものだと思います。
ですが「企業のいいところ探し」をして満足している学生が多いように感じます。
この企業のココがすごい…と思った部分=プラスの要素 に目が行ってしまい、結局説明会に参加しての感想は「なんか大した話が聞けなかったな…事前に調べたことを単に説明しているだけに感じた」みたいな状況…経験はありませんか?
そうではなく事前に収集した情報から「不明な部分」や「曖昧な部分」、もしくは企業の課題などHPにない情報は何か…という視点が差別化に繋がってきます。そしてそれを「確認しに行くために説明会に参加する」といったマインドシフトが大切です。
受け身の姿勢を卒業し、能動的に説明会を考えられる就活生を目指してほしいですね。
企業説明会で…自らマイナス面に触れる企業は少数派
たいていの企業はホームページに会社の悪いことは書きません。また合説や会社説明会で会社の悪いことは言いません。でもよく考えてみてください。
皆さんもアルバイトをした経験がありますよね?アルバイト先で嫌な思いをしたことはないですか?どの会社も良い面もあれば悪い面もあるのです。会社説明会を自社のオフィスで行っている場合は職場の雰囲気を見る事が出来ます。社内に活気があるかとか、受付の人や社員の対応が良いか悪いかでだいたいその会社の雰囲気はわかります。
その雰囲気を見て皆さんが「この会社で働くイメージ」がつくかが大切です。事前に確認したいポイントをまとめておくことをオススメします。
【POINT2】GDおよびグループワーク対策を進めておくこと
「選考には一切関係ありません」は「あり得ません」の話をしたと思いますが、そうなると企業説明会で「選考」に繋がる可能性として最も高いのが、このGDおよびグループワークとなります。
説明会という大人数を集めて行う特性があるため、面接といった形式での選考は難しく、大抵の企業が、「当社の仕事内容を理解するため」もしくは「当社の大切にしている●●という社風を感じてもらいたいので」など、理由を与えてグループでのワークをする流れが一般的です。
理解するだけなら、グループに社員の人が付く必要性もないわけですが、グループを見回っている社員がチラホラ…これを選考と言わずして、なんというのでしょうか…と言う状況になります。
つまり、合説型は除きますが、自社説型・インターン型はこのパターンがほとんどです。
ですので、志望度の高い企業の説明会にまず最初に行って、そして初めてのグループワークで撃沈…と言う学生のなんと多いことか。説明会で目立つことで、特別選考に乗れるチャンスも増えてきた近年の就活において、グループワークの対策を後回しにするのは効果的とは言えないでしょう。
是非、選考慣れはしておくように心掛けてほしいです。
【POINT3】質疑応答や社員座談会で差をつける
一つ目にお伝えした企業研究に関わるポイントにも大きく関係しますが、グループワークと並んで重視されるのがこの質疑応答のレベル感、および社員座談会でのやりとりです。
業界によっても傾向があるわけですが、論理的思考性やアンテナの高さなどといった「地頭の良さ」を業務上求められやすい総合商社や広告、コンサルなどの領域では、「何を聞くのか」という部分からその学生の素質を見ているということが多いです。
どんな質問にもニコニコ答えてくれますが、内心では「もっと鋭い質問してきてよ」とか「同じ質問する学生ばかりだな」とか、そんなことを思いながら、質問に対応しているのが実情です。
そこで「ひとつ抜きに出た質問」が出来るかどうか
はやはり人事に対して大きなPRになりえるのです。簡潔に質問すること、他の学生と重複しない質問をすること、そして調べればある程度わかるような福利厚生に関わる質問をしないことなど、基本を押さえつつ、先程お伝えした「企業のプラス面以外の視点」に触れる質問をしていきたいものです。
当塾でもやはり、志望企業のOB訪問や座談会、選考対策の際、その学生が「何を質問として用意しているのか」を必ず確認するようにしています。それは「抜きに出る」要素を含んでいるかという確認と、「人事から見た時にがっかりされない質問になっているか」ということを確認するためです。
グループワークは集団の中での役割を見られるものである一方で、質問は「個人の能力がそのまま反映される」ものであることから、評価を挙げるメリットだけでなく、評価を下げてしまうデメリットも大きいです。
せっかく価値ある情報を取りに行こうと思って参加した企業説明会で、評価を下げないよう事前準備や特に質問作りは最低限行って、臨んで欲しいと思います。
まとめ
・企業のことを知る為とは言え、事前準備ゼロでの参加は損をする
・企業説明会には、合説型・自社説型・インターン型の3つがある
・「選考には関係ない」ということは就活においてあり得ない
・企業のいいところ探しで終わらない企業研究を目指していくこと
・グループワーク対策や質問作りなど、事前にやることで差をつけていくこと
多くの学生が就活解禁と共に「とりあず合説」「とりあえず説明会」に参加し、情報を収集することで就活をやっている錯覚を起こし準備が遅れるケースが後を絶ちません。大手内定を目指していくには、やはり「多くの学生」より一歩二歩先を歩くべきでしょう。
是非、今回お伝えした企業説明会の歩き方を念頭に置いて、中身のある企業説明会にできるよう努力することを忘れないようにしてほしいと思います。