どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

就職活動が始まった途端に活発化してくる合同説明会。各業界の企業が一堂に会して、就活生に説明会を行うというものですよね。もう参加してみましたか。

合同説明会にはメリットとデメリットがあります。ですから“目的”を明確に持ったうえで参加することをお勧めしたいと思います。では、今回のブログでは合説のいいところ、よくないところをわかりやすく解説していきます。

合説に行って就活をしたなと満足げになったあなた、是非注意深く読んでほしいと思います。

とりあえず参加してみるのは、はっきり言って時間の無駄

合説は「とりあえず参加しよう」という学生で溢れかえっています。特に就活サイトが企画する大型合説になると、待ち時間1時間以上、参加者数万人という大規模なものになります。

有名テーマパークのアトラクション並みの盛況ぶりです。ですが実際のところ、それだけ人数が多いと効率よく企業を回るということもできず、時間ばかりが過ぎてしまい途中退出なんてこともよくある話です。

ですから「とりあえず合説」はやめましょう。

企業説明会が本格化すれば、これでもかという程に説明を聞く羽目になる

合説とは、各社の会社説明会のミニ版の集合体のようなものです。

ですから、自分の方向性や自己分析が進んでいる学生からすると本来は一部の合説を除いては、それこそ参加する意味合いは低いと言えます。

企業が主催する説明会が本格化すれば、エントリーするために嫌でも説明を受けなければならなくなります。わざわざ合説で時間を潰すくらいなら、その時間で自己分析を勧めた方が、理想とする企業に出会える可能性は高くなるでしょう。

また合説に行かず、企業単体の説明会にどんどん脚を運ぶべきでしょう。

“参考”
企業説明会の効率をあげるために必要なこと

“参考”
WEB企業説明会には参加するメリットとは何か

合説は就活生のためというより、企業のために開催されている

こんなリアルなことを書くと人事の方に怒られてしまうかもしれませんが、合説は誰のために開催されているのかと言えばほぼ90%「企業のため」と言えます。本来合説は、就活生向けの企画ではないのです。

冷静に考えても見てください。あの合同説明会。誰が開催するための費用を負担しているのでしょう。当然参加企業が費用を負担しています。それも数百万単位の金額です。1社あたりですよ。高いですよね。

それだけの金額をかけてまで合説を開く理由。それは少しでも優秀な学生からエントリーしてもらうためにほかなりません。そのために多額の金額を投資しているのです。

逆に言えばですよ、何もしなくても優秀な学生が集まる企業が、本来参加すべきイベントではないということです。だってそうですよね。何もしなくても人気のある企業が毎回毎回、お金を払ってまで合説に参加する理由がありません。

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「面接官の本音編」の記事一覧

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では、何故合説に超大手企業も参加しているのか

「とはいっても合説には超有名企業もたくさん参加しているじゃないか」と思う学生もいるでしょう。それは当然学生を集めなければいえませんから、企画者側から「参加してほしい」と依頼を受けているケースが多いわけです。

言い方はよく聞こえないかもしれませんが、「客寄せ企業」と「そうではない企業」が混在しているのが合説の正体です。

「客寄せ企業」の説明は人が多すぎて聞くことができない。だからちょっと隣のブースで説明を聞いてみようかな…そうあなたが思った時点で、主催者側の思うつぼというわけです。

もちろんそれが意外な出会いになることもありますので、一概には言えませんが、企業のことを調べるだけなら就活サイトを自宅で叩いているだけで十分とも言えます。

合同説明会に目的を持って参加するとはどういうことか

合説は目的意識がないとはっきり言って無駄だと断言しました。では一体どんな目的を持って参加している就活生がいるのでしょうか。一番多いタイプは、業界特化型の合説ですね。

業界がある程度絞れていて1日で対象となる業界を見て回れる範囲の規模であれば、参加するメリットはあると思います。もちろん業界によりますが、一般的な合説と比較すると参加人数と参加企業のバランスがとれており、しっかりと話が聞けるという意味では活用することを検討してもいいと思います。

あとは業界ではなく、“くくり系の合説”です。ベンチャー企業の合説とか優良中小企業合説とか留学生対象のビジネスフォーラムといった類のものです。こういったある程度の仲間同士でくくってある説明会は、参加企業があなたの希望する企業と合致する可能性が高いですので、参加することで視野が広がってくると思います。

業界および共通点でくくられた合説には、当然同じような思考性の就活生が集まりますので、「とりあえず参加型就活生」の比率もグッと下がってきます。つまり自分と同じ方向性で頑張っている就活生とのコミュニケーションの広がりも期待できますので、そういったものは是非チェックしてみるようにしてみましょう。

合同説明会に参加する最大のメリットとは

合説のネガティブな部分を中心にお話ししてきたのですが、もちろん合説ならではのメリットもあります。その最大のメリットは「興味の薄い業界を一気に回れる」ということです。

「興味が薄い業界なら、そもそもエントリーもしないんだから回ったって意味がないだろう」と思う学生が多いようですが、まったくもって見当違いです。人間の興味関心というものは、様々な要因で変わってくるものです。

例えばですが、あなたの小学生の頃の夢はなんでしたか?サッカー選手ですか、お嫁さんになることでしたか、それともお花屋さんの店員でしょうか。ちなみに私は料理人になりたいと思っていました。

ですが今は就活支援の会社の社長をやっています。…全然違ったものになっていますね。人の興味は時間とともに経験を重ねるとともに変わってきます。ですからこれから何十年も働くことになるかもしれない企業を選ぶ際に、「食わず嫌い」だけは絶対に避けるべきなのです。

だからこそ、どの業界も一度は「食べてみる」必要があります。そして食べてみた結果がおいしくなければそれでいいわけです。憶測やイメージで拒絶してはいけません。自分には知らないことがたくさんあるのだという謙虚な気持ちこそ、自分の見解を大きく広げるチャンスを生み出してくれるものです。

そういった意味で短時間で「食べず嫌い」を克服するのには、合説が一番効率がいいと言えます。頑張り次第では1日で多くの業界を回れますからね。

活かせるところは活かす。将来の自分のやりたいこと・やりたくないことを明確にしていく。こうして就活の効率をどんどん上げていってください。

“参考”
就活で聞かれる「あなたの将来の夢は何か」の質問攻略

まとめ

・ 目的のない合説参加は、ただの時間の無駄

・ 合説は就活生向けの企画ではなく、9割企業向けのイベントである

・ 業界特化系、くくり系の合説は、参考になる確率が高い

・ 合説最大のメリットは、「食わず嫌い」を短時間で克服できることだ

企業探しは、やはり自分の力でやるのが一番力が付きます。合説、就活サイトなどの企業からのアプローチがなくても「自分の基準」を持って企業を選べる人材に是非なってほしいと思います!

受け身型の就活から、自分から道を切り開いていく積極性のある就活へ、一日も早く切り替えていくようにしてください。