どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

業界研究をやり始めると…頭がパニックになる人がいますね。笑

はじめてやることですから当然ですが、いつまでも「苦手」意識があっては、効率のいい就活をするための支障になります。ですから、業界分析についてのポイントを5つに分けて解説していきたいと思います

自分自身にあった業界を見つけるためにも大切なポイントになりますので、是非自分が今やっている方法と比較してみて、足りなかったことを補って、よりよい業界研究をできるよう、心がけてください。では、まずは一つ目のポイントから…。

1、まずは、業界というより“一つの企業を徹底的に”調べてみる

業界研究をやろう!としたときに、就活ではおよそ30の業界に分類される業界を一気に調べようとする学生が多いです。

そのやり方ははっきり言って…おススメしません。

というのも、いきなり全体を見ようとするからわけがわからなくなるわけです。例えばですが、あなたが海外旅行に行こうとしましょうか。そして良好先を選ぼうとした際に、パンフレットをもらってきますね。きっとたくさんのパンフレットを持ってきます。

それを見比べていくわけですが、実際パンフレットで伝わってくる魅力というのは、観光名所だったり、旅行代金だったり、ホテルのグレードだったり…といったところまででしょう。つまり、比較的わかりやすい情報しか収集できません。

その一方で、海外での旅行が好き、かつよく韓国に遊びに行く人がいるとしましょう。その人は、韓国という国についてとにかくトコトン調べました。調べて調べて調べまくった結果、ガイドブックに載っていない現地の人しか知らない有名店を見つけたり、一部の人しか知らない隠れ観光スポットを知っていたり…と情報収集の精度が高まってくるわけです。

そして、韓国を極めた人は、自分なりの旅行先を楽しむポイントを韓国という国を調べる経験を経て、磨き上げていきますね。

・日本食の店が多い国がいいとか…

・清潔感のあるホテルじゃないと嫌とか…

まぁいろいろあるんでしょうけど…つまり、一つのことを調べに調べることで、ひとつの“判断の基準”が生まれるということです。

基準がなければ、業界を比較すると言っても“うわべ”の比較になってしまい、就職活動で使えるレベルの情報を引き出すことはできません。それでは、いくら時間をかけて研究を進めてたところで、本末転倒という話になります。

2、業界分析の前に、企業分析。どのような部分を中心に調べていくのか

つまり、企業分析を重ねた結果、業界が見えてくるということです。

ですからまず気になっている企業をピックアップしてみましょう。そして調べられることをトコトン調べていきます。ウェブ上で調べられることもありますが、それだけでは先程説明していた“パンフレット”を眺めるのとあまり違いが出てきません。
“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「企業研究編」の記事一覧

そこで、OB訪問であったり、その企業の社長の著書を読んでみたり…することでどんどん深堀をしていくことをしてみましょう。そうすると、企業というのは、売上高や営業利益率などの数字だけではとてもじゃないですが、良し悪しは決められませんし、まして業界全体として“下降気味”の業界だったとしても、その中で爆発的に業績を伸ばしている企業だってあることに気付けるかもしれません。

めんどくさいと思うかもしれませんが、めんどうなことだからこそ、そこに価値が生まれます。

せっかくの情報収集ですから、価値のある情報を集めることに時間を割くようにしてください。

3、情報収集の精度が上がったら、業界を2・3つに絞って調べ始める

最初から広げる必要はありません。企業を調べることに慣れてきたら、まずは興味がある業界2・3つに絞って業界を見ていきましょう。絞る理由は先程述べたとおり、広げてしまって情報が薄くなるのは避けなければならないからです。

ここでも企業ベースで調べていくのをお勧めします。各業界の上位5社を調べれば十分だと思います。一つの企業をトコトン調べた経験があれば、1社調べる時間もだいぶ短縮できるようになっているはずです。

“参考”
業界は、最初から絞って就活をはじめた方が効率的なのか

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4、自分が興味を持った業界の共通点を明確にする

ココが一番重要です。業界分析をする真の目的はここにあります。それ以上でも以下でもありません。自分が興味を持てる業界には、どんな共通点があるのかこれを知ることこそが、最も重要です。

多くの学生が業界を調べるということで、満足しがちですがそれではもったいないのです。自分がどうしてその業界に興味を持ったのか、それを明確に理解しなれば、最終的に面接で困ってしまうのはあなたです。

何故困るか…といえば、人事が知りたいことだからです。何故あなたはこの業界を選んだのか、そして何故あなたはうちの業界以外に、●●業界と●●業界を受けているのか。これは面接でかなりの確率で聞かれます。

だからこそ、業界研究というのはやらなければならないんですね。業界研究はもちろん自分のためにやるわけですが、結果的には人事に自分の進路選択の理由を説明するために、どうしても必要になります。

ですから、いくら業界研究をしても、この“自分の興味を持った業界の共通点”をしっかりと意識して調べていかないと、あとあと面接で困ってしまいます。注意してください。

5、見落としの無いように、自分の興味のない業界にも積極的に足を運んでみる

これは是非やってください。あなたが興味のある業界が3つあったとします。多くの学生はこの3つに絞ることから始めますね。絞った方が効率がいいと思いますから。ですが、それは半分合っていますが、半分間違っているともいえます。

どういうことかというと、“自分の興味”=“視野が限られている”とも言えるのです。

考えてみてください。今のあなたからすると“オムライス”が大好物かもしれない。でも築地にいって“ウニいくら丼”を食べたら、大好物が変わるかもしれないでしょ。知らないものの中に、あなたが予想したこともない“最高”が眠っているのかもしれません。

その可能性を業界分析にこだわるあまり、捨ててしまうのはあまりにもナンセンス。

3つほどの業界をしっかりと調べられるようになっていれば、それを基準に他の業界を見れるようになります。そうすればそこまで時間をかけずに業界を調べられます。また自分の興味だけで業界を見ていると、あとあと困ります。

例えばですが、IT業界を志望している学生がいるとしましょう。

その学生がIT業界を志望した理由を「企業の発展を陰から支える仕事内容に共感した」としゃべったとしましょう。

そしたら面接官から「それだったら別にITじゃなくてもいいね。企業を支える仕事なんていっぱいあるからね、例えば企業には欠かせないお金って部分で支えている金融なんて君にぴったりだと思うけどな」…

といったケースに遭遇します。そうすると自分では興味のなかった金融業界が、何故自分は興味がないのかが言えなくて、困るはめになります。自分が興味のある業界の話はできる。でも興味がない業界が何故興味がないかがしゃべれないのでは、説得力のかけらもありません。

是非、業界分析は深く入ってから徐々に広げていくようにしてください。

“参考”
就活で人事から評価されない志望動機の5つの共通点

まとめ

・まずは徹底して1つの企業を調べる
・企業を調べる際は、価値のある情報にこだわる
・業界を調べる際は、最初からあまり広げず2・3業界にする
・自分の興味を持った業界の共通点をまとめる
・自分の興味のない業界も見ておくことで、理解をより深めておく

特に、4、5番でお話した内容は重要です。

業界分析はそもそもなんのためにやるのかを、冷静に考えてみましょう。

自分にあった業界を見つける…というレベルで終わってしまっては、自己満足領域を抜けられません。せっかくやるのであれば、希望する業界から内定をもらえる準備の一環として、業界分析に取り組んでほしいと思います。