どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
1次面接の定番と言えば、グループ面接(集団面接)です。大手企業になればなるほど、グループ面接が続く傾向があります。短い時間をいかに有効に使いアピールするか…悩む就活生もいるでしょう。
そこで今回は、グループ面接で失敗する学生の5つの共通点を整理しながら、集団面接の攻略ポイントを学んでいきましょう。
1次面接で選考を落とすのは、本当にもったいないです。
グループ面接では一体、採用担当者は何を見ているのか
1人~2人の面接官に対して、学生が5~6人で行うグループ面接。そこでは何を見ているのでしょうか。詳しい内容は「一人…たった5分の集団面接で、人事は何を見ているのか」を見てもらいたいのですが、まずグループ面談の攻略を考えるにあたって外せないのが、この人事の視点です。
あなたを次の面接に進めるかどうするかを決める人事が、どんなことを考え、どんな評価基準を持っているのか、「採用する側」のことを気遣えなければなりません。
「学生だからそんなことわかりませんよ!」という就活生も多いと思います。ですが、それをデキてしまう就活生がいるのもまた事実です。
パターンは2つで、まず1つめは自力でコネクションを作っていって人事に接触して「人事が考えていることを聞き出せる」就活生。そして2つめは、私のように就職活動に精通している人に「人事が考えていることを教えてもらっている」就活生。
つまり評価する側のことが分かってしまえば、作戦が立てやすいということになります。逆に相手がグループ面接で何を見ているのかが分からない状態でいくら対策を練ったって、それは単なる憶測の域を出ることはありません。
“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「面接官の本音編」の記事一覧
では、グループ面接で失敗してしまう学生の共通点を整理してコツを学んでいきましょう。
社会人らしいしゃべり方ができない
まずはこれでしょう。学生のしゃべり方ではなく限りなく社会人に近いレベルで自分をアピールできなければなりません。グループ面接に通らない就活生は学生言葉が抜けない人も少なくありません。
「通過するエントリーシートの文章構成は…実は決まっている」 でもお伝えした通り、就活でのPRの伝え方は文章だろうが口頭だろうが、構成は全く一緒です。
ですが、これが出来ない就活生が非常に多いです。
これには理由があって、習得するまで時間がかかるからです。私が大手求人広告会社で仕事をしていた際、述べ100名以上の新入社員の上司として指導してきましたが、社会人一年目でもまともに使いこなせる人が少ないというのが実情です。
それくらいこの「端的に社会人レベルでしゃべれるようになる」というのは、重要かつ難易度が高いのです。逆を言えばできる人が少ないわけですから、できるようになればそれが「差」となってきます。
いち早く学生言葉から卒業できるか…グループ面接に限らず必須のポイントになります。
マナーや第一印象にマイナスの要素がある
就活生の中ではマナーの重要性を理解していない人がたまにいますが、特にグループ面接の場合は致命傷になります。何故かと言えば、ほかの就活生と並ばされ比較されるため、特に目立ってしまいます。
面接の最初で「本日はよろしくお願いします!」と言えないであったり、質問に対して返事を的確に返せない…挙げればきりがありませんが、一つ一つの言動がチェックの対象になっているわけです。
特に第一印象で、声に張りがない、面接官と目を合わせられない、緊張して慌ててしまっているのが伝わってくる、イスに座る姿勢が悪い、足がバタついて落ち着きがない、猫背になって自信がなさそうに見える…など、話す内容以外で損をしている就活生が多いです。
髪形もそうです。就活では清潔感重視で準備しないといけません。このマナーや第一印象は、自分では改善点を見つけづらいという難点がありますから、早いうちから誰かに面接を見てもらうことをお勧めします。
マナーや第一印象にこだわる就活生はすぐに見分けがつきますので、気になる方は「デキる就活生がスーツを2着以上着こなしている理由」を参考にしてみてください。
“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「マナー・服装編」の記事一覧
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話が長い…または話が短い
グループ面接の一番の特徴は、話せる時間が限られていることです。面接と言っても個別面接もあれば、グループディスカッションなどもあります。
そういった比較的時間を与えられている面接と、時間の短いグループ面接とは区別して対策をとらなければなりません。
時間が短いということは、いかにコンパクトに自分をアピールできるか…これがすべてです。ですから、話しが長すぎる学生は論外ということになります。採用担当者としては「話が長い=熱意がある」とはグループ面接では受け取ってくれないことが多いです。
なぜならあなた以外の就活生の選考もしなければならないため、一人の話が長くなるとそのほかの学生の話を聞く時間が相対的に短くなり、面接スケジュールがどんどん後ろ倒しになっていきます。
ですから「話が長い=空気が読めない=自分のことしか考えていない」と、就活生が意図しない方向にとられてしまうことがよくあります。またこれは印象の問題ですが、内容がまとまっている話を1分聞くのと、内容がうまくまとめきれていない話を1分聞くのとでは、感覚的に後者の方が長く感じるということもあります。
面接はコミュニケーションです。相手にストレスを与えないようにはどうしたらいいのかを真剣に考えていかなければなりません。
そしてもう一つ注意しないといけないのが「話が長いのがいけないのであれば…」と、聞かれた質問にただ答えるだけという「回答が短すぎる」学生というのが必ず出てきます。
回答が短すぎると今度は逆に印象に残らないというデメリットが発生します。ですから長すぎず短すぎずで一つの回答は、1分~どんなに長くても1分半程度にまとめることを当面の目安として取り組むようにしてください。
“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「面接編」の記事一覧
自己PRや志望動機が丸暗記で、コミュニケーションがとれていない
面接の練習というと、すぐに暗記に走る就活生がいますが、暗記だけでは不十分です。採用担当者が見ればすぐに暗記でしゃべっているか、自分の頭で考えてしゃべっているかの見分けがつきます。
暗記に頼ると特にちょっとした“変化球”を投げられると、対応ができません。
例えば「自己PRをお願いします」と言われれば答えられるのに、「自己紹介をお願いします」と言われると平気で何も考えず用意してきた自己PRをしゃべってしまう就活生が多いです。
詳しくは「自己PRと自己紹介の違い…面接官は何を見ているのか」で解説していますが、面接官が自己PRを聞きたいのであれば「自己PRをお願いします」と言います。
わざわざ表現を変えて自己紹介を…と言っているわけですから、それには当然“理由や意図”があると考えなくてはいけません。そういった言葉の微妙なニュアンスに、暗記だけではとても対応できないというわけです。
コミュニケーションがとれていないのは、5分も話せば面接官にバレてしまいますので、特にここに課題を抱えている就活生はすぐにでも改善策を練らないと、いつまでたっても通過率を上げることができません。
“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「面接官の質問攻略編」の記事一覧
自分の出番が終わるとすっかり油断してしまう
グループ面接で見られているのは、何も「自分がしゃべっている時」だけではありません。面接官は常にグループを目の前にして面接をしていますので、全体を見ています。
ですがそのことをすっかり忘れてしまい、もしくは意識することが出来ておらず、自分の出番が終わった途端に「姿勢が悪くなったり」「ぼーっとしていたり」「他の就活生の話を全く聞いていなかったり」と油断をする就活生がいたりします。
就活生を一列に並べて面接をするのがグループ面接の基本ですから、悪い意味で相当目立ちます。100名規模で集まる説明会であっても「あくびをしたり」「うとうとしていたり」している就活生は、チェックできるわけですから、グループ面接のような少数面接では、特に目立ちます。
自分のこと以外は興味がない…コミュニケーション力の低い学生だ!と思われてしまってはせっかく作りこんだ自己PRをしても、それが無駄になってしまいます。
是非、グループ面接中はどんな場面でも気を抜かないように心がけましょう。また就活に限った話ではないですが「NG要素」「マイナス要素」というのは、思っている以上に目立つものですので、早めに潰しておきましょう。
“参考”
自己PRで不向きな強み・使ってはいけないNGワードとは
まとめ
・ 内容がいくら良くても、伝え方が幼稚ではその良さが伝わりきらない
・ 就活マナーは徹底すること
・ 話の長さを自分でコントロールできるくらいに練習を積み重ねる
・ 丸暗記の自己PRで共感を得られるほど、面接は甘くはない
・ 面接会場に入室して、退出するまでがグループ面接
グループ面接の通過率が低いが、個別面談になると話せるようになる!という就活生がたまにいますが、それはほとんどの場合が思い込みであると認識してください。
自分がしゃべりたい内容を伝えられた面接が通過するわけではありません。面接官から評価してもらえる内容をしゃべれた人が通過します。グループ面接という短い時間でアピールできないのに、時間が長くなるとうまくしゃべれるようになるということは、考えずらいです。
限られた短い時間で自分をアピールする力が求められるグループ面接。
是非、失敗しないための5つの攻略ポイントを意識して練習に励んでほしいと思います。