どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
アメリカへ留学中の学生の大きな就職活動イベントと言えば「ボストンキャリアフォーラム」です。就活塾「内定ラボ」では通信制のコースがあるため、毎年キャリアフォーラムに挑戦する塾生がいます。
ですから海外にいる学生とお話する機会がある多々あるわけですが日本にいる学生と比較すると、学部問わず「学業に割く時間が膨大であること」や「就活に関する情報が少ない」ことを理由に、キャリアフォーラムに対して不安を抱えている方が多いように感じています。
せっかく自分のキャリアアップの一環で長期留学しているにも関わらず就職活動で苦戦してしまう…というのは、とてももったいないことです。
そのようなことに無いように、今回はボストンキャリアフォーラムを検討している学生向けに情報をまとめていきたいと思います。
参加企業数が年々増加…それだけ事前に準備する必要性が高まっている
ボストンのキャリアフォーラムは、世界中で開かれている日英バイリンガル向けの就活イベントの中でも最大規模の参加企業数を誇ります。ボストン以外にもロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、シドニーなど日本からの留学生が多い国で開かれています。
このキャリアフォーラムは、日本におけるグローバル化の進展や日系企業の語学力を評価する風潮の強まりを背景に、年々参加企業が増えている現状があります。
留学生からすれば、企業数増加は就職先の選択肢が増えるためメリットばかり…と考えがちですが、実際にキャリアフォーラムを前にしてみると、「どこにエントリーしようか」「こんなに多いと何をしたらいいのか混乱してきた」などなど、選択先が多いことの弊害も出てきます。
就職先に限った話ではありませんがわかりやすく例えるなら、「メニューが異常に多い飲食店」と「メニューが3つしかない飲食店」だったら、良し悪しは度外視して選択のしやすさだけ言えば、やはり数が少ない方が楽なわけです。
「参加企業数が増える→一社一社の理解が出来ない→一社一社の面接の精度が落ちる」ということがあっては、とてもじゃありませんが期待する成果を出すのは難しいでしょう。だからこそ準備で差がつきます。
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また参加者数も増えている現状から、特に人気企業にエントリーが集中
キャリアフォーラムで内定を取る…というよりは、キャリアフォーラムで「人気企業」から内定を取るというのが相対的に難易度が上がっているように個人的には感じます。つまり、参加企業数が増え、参加する学生の数も増えた…ですが、エントリーは人気企業に集中する…この現状が難易度をあげている要因かと思っています。
つまり、ライバルが増えている…ということですね。
そして、日本での就活と比べるとたったの3日間(とはいっても最終日は参加企業数が激減するため、実質は2日と考えていい)で選考結果含めてすべてが決着しますので、「元々しゃべる能力が高い学生」「元々ビジネス感覚の鋭い学生」といった、そもそも備わっている能力での差が色濃く反映してしまうという傾向が強いです。
もちろん日本での就活でもそれは言えることですが、日本の就活では選考までに企業説明会や座談会、インターン選考、大学におけるキャリア教育や外部機関での就活イベントなど、とにかく選考前に「やり過ぎではないのか」と思うくらい面接などの選考を疑似体験できる機会が用意(それを活用するかは個人の判断にはなりますが…)されている現状を考えると、やはりキャリアフォーラムでの一発勝負というのは、それだけ能力差が如実に出てしまいます。
ですから「しゃべる力=プレゼン力に自信がない」「書類をまとめる力に不安がある」「企業研究なんて何したらわからない」といった不安を抱える留学生はもちろん、「実は私…面接には自信があるんですよね」と考えている人も、ライバルの数が増えて競争が激しくなっている現状を真摯に捉えて頂き、それに対してしっかりとした準備をしていくことをお勧めします。
では、ここからは実際にどんなことをやっていくべきなのか7つのポイント、まとめて説明していきます。
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【1】インターンシップ経験の充実と学業以外の課外活動の充実
これはキャリアフォーラムまで時間がまだたっぷりある学生向けのアドバイスになります。
先程説明した通り、参加者増でライバルが多くなった現状で「留学先で学業に力を入れていました」だけでは差別化が難しい…というよりほぼ出来ない現状があります。もちろん大学院生に関しては研究が主になるとは思いますが、学部時代の課題活動などの話ができることが望ましいでしょう。
ボランティアでもいいですし、サークル活動でもいいのですが「留学先で学業に力を入れること」は多くの学生も同じくやっていることになりますので、それ以外にもアピールすべき経験を作ることは大前提です。
特にインターン経験は必須とも言えますので、これからインターン先を選ぶ段階でこの記事を読んでいただいているのであれば、可能な限り「将来受けるであろう企業と何かしらの接点を見いだせる」職種や会社を選択するといいでしょう。
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就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「インターン編」の記事一覧
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学生時代、最も力を入れて取り組んできたことの質問攻略
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【2】キャリアフォーラムを一度体感しておく
これもタイミングの問題がありますので、可能であればという話ですが、大学2年生、大学院生に進むなら大学4年生などといったタイミングで、一度回ってみてください。
多くはありませんがキャリアフォーラムでインターンシップ生を募集している企業もありますので、ウォークインで構わないですから企業を回って実際に「書類を出し、選考を受ける」という経験をしてみてほしいと思います。
そうすることで実感が湧いてきて、自分にとって何が足りないのか、面接ではどんなことを問われるか…などわかってくることが増えると思います。日本の就活と比べると、面接を体感する機会というのが極めて少ないです。是非、可能であれば早めから体感していきましょう。
“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「面接官の質問攻略編」の記事一覧
【3】就活における「情報不足」を極力補う努力をする
私も毎年多くの留学生の相談(世界中の学生と話すのでスカイプでやりとりしています…)に乗るのですが、やはりそこで出てくるのは「情報が足りない」「やるべきことがわからない」といった悩みです。
就職に関して意欲も高いし、危機感も強い。
でもそれをどうやって行動レベルに落とし込んだらいいかわからないという学生が多い現状があります。
その際WEBで色々な情報を検索すると思いますが、それだけではなくある程度まとまった情報を得るために有効なのが、WEBによる就活セミナーでしょう。
企業の説明会なども近年業界によっては(IT業界が中心ですが…)留学生を対象としたWEBによる企業説明会も増えてきています。企業説明会はどうしても時期的な制約を受けるので、タイミングによって視聴できないということが起こります。
その際にお勧めなのは、就活塾の無料WEBセミナーです。理由は時期を問わず年中やっているからです。尚、就活塾「内定ラボ」でも複数内定獲得WEB無料セミナーを毎日実施していますので、興味があれば受講してみてください。
お話している内容は、就活の最新情報から就活で最も力を入れるべきこと、内定が取れない学生に共通する課題とその対策法、現状のエントリーシートの能力チェックなど、結構ボリュームがありますので、あなたの就活にとって参考になる点が一つくらいはあると思います。
“参考”
就活塾「内定ラボ」 複数内定獲得WEB無料セミナー
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【4】エントリーシートや履歴書添削・面接練習の機会を作る方法を考える
自分が今持っている能力以上の力を発揮するには、どうしても第三者を上手に活用するということが必要になるかと思います。
特に書類系や面接で話す内容などは、「自分ではこれ最高!」と思っている内容が、採用担当者からすると「他の学生と大した差がないな」と評価されてしまう…なんてことも少なくありません。
ですので、ESや履歴書添削、面接練習の機会をなるべく作れないかと考えるべきでしょう。
特にお勧めなのは、留学生が夏休みや冬休みで日本に一時帰国するタイミングで行われる「東京ウィンターキャリアフォーラム」です。参加企業数はボストン程ではありませんが、経験を積むには十分なイベントだと思います。
11月のボストン、12月の東京をひとくくりにして就活のスケジュールを組むなどして面接機会を増やしていく努力をしていきましょう。
【5】履歴書作成に手を抜かない!履歴書作成に手を抜かない!
2度言いましたが、それだけ重要ということです。
キャリアフォーラムでは、事前にエントリーした上で選考に臨むタイプと、ウォークインと呼ばれる当日に説明会を受けてそのまま選考に入るタイプがありますが、その際に提出を求められるのが履歴書です。
当然、英語のものと日本語のものを作っていくわけですが、特に日本語の履歴書作成でもったいないことをしている学生をよく見かけます。
詳しくは、「就活で差がつく履歴書の書き方」で解説していますので、そちらを参照してください。この書類が何故そこまで重要なのか…ということなのですが、キャリアフォーラムおける面接時間はかなり短いです。個別面接で一回当たり平均して10分程度、集団面接では一人当たり5分話せるかどうかだと思います。
“参考”
一人…たった5分の集団面接で、人事は何を見ているのか
そんな面接において「自分として聞いてもらいたい(アピールしたい)質問」が面接官からされる保証はどこにもないわけです。そうした際に、履歴書をうまくまとめていれば、自分の伝えたいことの抜け漏れを最小限にすることができます。
特に日本での学生生活も含めて、アピールしようと思えばできることが多い学生ほど有効です。学業の忙しい中で履歴書に時間を割く…ということがなかなか難しいとは思いますが、人生の大きな選択になるであろう就職先を決める書類と思えば、その意識も変わってくるはずです。
ボストンキャリアフォーラムの直前に「短期間でなんとかまとめた文章」と「作りこんできた文章」では、読み手である面接官に与える印象は大きく異なるのは、簡単に想像がつくと思います。
“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「ES編」の記事一覧
【6】開催期間3日間…案外企業を回れないので事前エントリーを
先程も書きましたが実質2日になります。その期間で企業を回ると言ってもその場で検討しながら行動した場合、実際に選考を受けるという観点でいえば数社しか回れません。
もちろん説明を聞くだけ…といった形であればもう少し回れるのでしょうが、キャリアフォーラムで内定を取る、ないしは次につながるディナーの誘いを受けるには、数を受けるというのも重要な視点になります。
ですので、今後のために…とか、経験を増やすために…といったケースではなく、「結果」をキャリアフォーラムで得たいと考えて参加するならば、選考数をなるべく増やすためにも、ウォークインだけでなく事前にエントリーして選考を確約しておく企業を増やしておきましょう。
また事前にエントリーする際には、エントリーシートの提出が求められますので、キャリアフォーラム前にどんなことを企業から問われるのかや自分の書類を書く力などがわかり、それを元に残りの時間で対策を立てることも出来るでしょう。
是非、事前のエントリーを増やしてみてください。
“参考”
ESをプロが無料で診断!エントリーシート評価シートとは?
【7】フォーラムに行ってから考えるではダメ、事前の企業研究が面接突破のカギ
日本で就活する学生もそうですが、企業研究が苦手な人が多いです。
特にキャリアフォーラムでは、説明会+選考という形でそれが当日中に行われるので、「詳しくは話を聞いてから考えよう」といったスタンスで安易に考えてしまう方も少なくありません。
当然、日本での就活は説明会を受けて、その企業を受けるかどうか決めて、そのあとエントリー作業となるわけですからその感覚もわからなくないですが、キャリアフォーラムではそれはとても危険です。
どういうことかというと、例えばある会社にウォークインで行ったとしましょう。
それで説明会に参加して「この会社いい!選考したい!」となったケースを想定してください。そして実際に面接をやるわけですが、採用担当者から以下のようなことを聞かれる可能性が高いです。
・当社を志望した理由は何ですか
・当社のどの部署で働きたいですか
・同業他社と比較して、当社の魅力を教えてください
などなど…いろいろな質問パターンはあるわけですが、とてもじゃありませんが行き当たりばったりの知識で、事前準備をしっかりした学生と同じレベルの回答をとっさに用意するのは難しいでしょう。
就職活動では「自分自身の話」だけできればいいというものではありません。相手側つまり企業側のことを理解していないと、説得力のある回答、つまり面接官から評価に値する回答というのは出来ないものです。
ですので、キャリアフォーラムの前に受ける企業をある程度固めて、その会社のことを調べてから望むことが鉄則となります。その点、企業研究の方法などを事前にマスターしている学生は有利です。
是非、出来ることは準備をして、キャリアフォーラムに臨んでほしいと思います。
“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「企業研究編」の記事一覧
“参考”
就活塾「内定ラボ」がボスキャリ対策に向いている理由
まとめ
・ 参加企業数の増加、ライバル学生の増加で事前準備が必須化している
・ 時間があるなら一度キャリアフォーラムに足を運んで実情を知ること
・ 他の留学生と差別化できるエピソード作りは重要
・ 事前準備で特にエントリーシート・履歴書作成には手を抜かない
・ 事前の企業研究無くして、内定を取ろうなどとは思ってはいけない
学生一人一人で置かれている状況も千差万別です。個別の無料相談も留学生向けに行っていますので、是非活用してみてください。留学と就活の両立は…結構難易度が高いですからね。