どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

学生時代一番頑張ったことで「受験」の話をエントリーシートに書く学生がたまにいます。これは絶対にやめましょう。これには理由があり、就活ではNGとなっています。

そこで今回は、そのNGである理由と、大学受験以上に頑張ったことなんてない!といった就活生に向けてブログを書いていきたいと思います。

受験勉強は確かに一番頑張ったことだったかもしれない…寝る間も惜しんで勉強して、難関大学に合格したかもしれない…でも自己PRはそれではいけない…。詳しく解説していきます。

ESの設問ではわざわざ注釈を設けている企業がある

大手企業のESを仕事柄、たくさん見ているわけですがそうするとある事実に気付きます。ESで定番の「学生時代あなたが一番頑張ってきたことについて教えてください」という設問ですが、企業によっては「ある注釈」がついているのです。

それは…「ただし、大学受験は除く」というもの。

しかもこれはレアケースと思いきや、具体的な社名は言いませんがかなりのESで見かけるのです。これはつまり、あまりに就活生が「一番頑張ったのは大学受験だ!」と思い、ESに書く人が多すぎるということなのでしょう。

これは注釈をつけている企業が「特別、大学受験を頑張った話は聞きたくない」というわけではないのです。どの企業も頑張ったことに大学受験の話は聞きたくないと思っています。

ですから逆に言えば、ESに注釈をつけてくれている企業は「非常に良心的」だと私は思います。企業の方からNGワードを丁寧に教えてくれているわけですから、優しい企業だなと私は感心してしまいます。

では、何故大学受験の話はNGなのでしょうか

理由はたくさんあります。

まずは、大学卒および大学院卒の就活生の全員が、間違いなく“同じ経験”をしているからです。つまりみんな同じ経験をしてきているわけですから、それを取り上げて「一番頑張った」と言われても困るというのが採用担当者の見解です。

また、自分の学力以上の大学に入学できたことをスゴイことのように就活でアピールする学生がたまにいますが、学力の話を持ち出すとキリがありません。

関東で言えば、早稲田・慶応、関西であれば、同志社や立命館に入学したことがすごい!と思う学生もいるかもしれませんが(実際よく頑張ったのだとは思うのですが…)、東大や京大と比較されると、その頑張りも小さく見えてしまいます。

重ねて言えば、そういった東大・京大などの学生は、絶対に「大学受験を頑張りました!」なんて話を就活ですることはまずありません。

冷静に考えれば、誰もが絶対にしないほうがいいと気付くと思います。

“参考”
受験以外にもある!自己PRで不向きな強み・使ってはいけないNGワードとは

大学受験は今から3~4年前の話…入学してあなたは何をしていたのか

東大生や京大生が大学受験を頑張った話を絶対にしない理由は、大学に入学してからも、もっと頑張っていることがあるからです。

冷静に考えればわかりますが、大学受験というのは3年も4年も前の話になります。大学受験を一番頑張ったことに挙げてしまう学生は、「大学に入学するのが目的で、大学に入ってやりたいことは実は明確に持たずに入学したんですよ」と自分から言っているようなものです。

大学に入ることが目的になっていて、大学で何を学ぶかが考えられていない…。

大半の大学生はそうなのかもしれませんが、就活ではそれを自分からアピールするのは、あまりにもナンセンスです。企業からすれば、目的をしっかり持って大学生活を過ごしてきた人を採用したいと思うのは当然でしょう。

ですから、受験話は何をどう工夫しても、一番頑張ったこととして話すネタではないのです。

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とはいえ、私は人生で大学受験ほど頑張ったことはない!と言う人へ

「岡島さんの言いたいことはわかりました。ですが私の人生…大学受験ほど集中して頑張った時期はありませんでした。だから私は大学受験の話をしようと思います。」と考えるあなたに、重要なことを教えます。

自己PRは、相手にとってPRにならなかったら、自己PRではない

ということです。「就活で失敗する“自己陶酔型の自己PR”とは一体何か」に詳しく書いていますが、企業が求めていることではないPRは、ただの自己満足(=自己陶酔型の自己PR)でしかありません。

厳しいように聞こえるかもしれませんが、それがいくら自分では一番頑張ったと思ったとしても、それ受け取る企業側が期待していないことであれば、やはり大学受験以外に頑張ったことをエントリーシートや面接で伝えるべきでしょう。

考えても見てください。

例えば、あなたが薬局でアルバイトをしていたとしましょう。目の前に「子供が高熱を出して、今すぐに解熱剤を買って帰りたい」と思っているお客様が来たとします。

そんなお客様に対してあなたは、自分がどうしても売りたい・どうしても伝えたいと言う理由だけで「目薬」を勧めることができるでしょうか?

「疲れ目にはいいですよ!」なんて見当違いなことを言って、目薬を勧めることができますか?きっとできないはずです。お客様が求めているものを必死になって探すはずです。

就活だってそれと大差ありません。企業が求めるもの、採用を担当する面接官が求めているものに対応することが必要です。自分が一番頑張ったと思えることが大学受験だからその話をするというのは、平気で目薬を勧めることと同じことです。

是非、認識を改めてほしいと思います。

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「面接官の本音編」の記事一覧

大学受験の話がNGな理由からわかる、自己PRの本質

大学受験の話がNGな理由をこれまで話してきました。

このNGな理由をルールとしてまとめてみると、自己PR(学生時代一番頑張ってきたこと)には“ある法則”があることに気付くと思います。

まとめてみると…

・ 就活生のみんなが経験していないような話は、自己PR向き

・ 人と比べやすいもの(学歴やTOEICの点数など)は、避ける

・ 時間軸が現在に近いものが好ましい

・ 企業の求めているものがわからないと、自己PRも実は作れない

といったことがわかってきます。言われてみれば「確かに!」と思うでしょうが、案外このルールから外れた自己PRをしている就活生が多いのが実情です。

資格取得の勉強に力を入れた話を平気でしてしまったり…今の自分から2年も3年も昔の話をしてみたり…企業のことなんて一切考えずに、自己PRを平気でコピペして、ES提出していたり…、あなたに該当するものはありませんか?

大手から内定を獲得することを考えたら、それではいけないということです。

是非、この自己PRの本質を忘れないようにしてもらいたいと思います。

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「自己PR編」の記事一覧

まとめ

・ 一番頑張ったこと=大学受験は、就活では絶対にNGである

・ 本当にデキル学生は、大学に入ってから頑張っている

・ 大学に入学して何を実現させたか…それが話せる必要がある

・ 誰もが経験していることで、差が付くことはありえない

・ いい自己PRを作るには、法則性がある

大学受験に注ぎ込んでいた情熱と同じレベルで、就活に打ち込んでください。受験の時は一日中、勉強のことばかり考えていたのではないでしょうか。

就活は受験以上に、努力が結果につながりやすいものです。これからのキャリアの50%は新卒で入社した企業に左右されます。就活への集中力を是非高めていってください。