どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
就職活動で面接をしていると「しゃべりすぎた!」と反省している学生を多く見かけます。面接で話す長さについて「適当な長さ」の目安がないことで、良く起こってしまうミスですね。
次回はしゃべり過ぎないように強く意識して臨んだ面接では、逆に「人事の質問に単に答えるだけで自分をアピールすることができなかった」などと、新たに反省している人も少なくありません。
面接の回答は、どの程度の長さが適切であって、どこまで短くすればいいのか。その目安と、しゃべる分量で人事にストレスを一切与えない学生のポイントについて、今回はまとめていきたいと思います。
大前提として、一つの質問の回答が3分以上は完全アウト
人事が面接を見ている中で、学生が伝えている内容は何であれ「これは駄目だな」とすぐに思われてしまうポイントが2つあります。
それは「質問の答えが長い」ことと「回答を暗記して棒読みすること」です。
今回は前者がテーマですので、棒読みに関しての詳しい解説はまた別の機会に譲りますが、どんなに具体的に伝えたいと思っても、3分以上一方的に話を聞くというのは、かなりのストレスを相手に与えてしまいます。
3分近く自分のことをダラダラとしゃべってしまう学生の原因として、「しっかりと準備したことを伝えきりたい」「質問の回答に明確に答えられず、同じような内容を繰り返してしまう」「面接官が黙っているので、まだ話してもいいのかと思いしゃべり続けてしまう」など、様ざまなパターンが考えられますが、とにかく理由はともあれ、これは絶対に避けたいです。
しゃべり過ぎの傾向があるなら「1分を目安」に固定する
長く話すことがダメだとわかっていても、癖でどうしても話してしまう…だからこそ悩んでいるのだと思います。そういった場合は、強制的に「1分」で何事もまとめるトレーニングがおススメです。
自己PRを聞かれても、志望動機を聞かれても、入社してやりたいことを聞かれても…何を聞かれてもまず1分を守ることを徹底しましょう。
長さを固定することで、その1分にどんな情報を盛り込むべきか…という発想に転換できるようになり、中身のある回答つくりに繋がっていくことがほとんどです。
“参考”
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必ず「1分の目安」という感覚を実際に確認しておく
この目安の話をすると「なるほど!1分くらいにまとめればいいんですね!」といって、そこで終わってしまう学生がいます。
大事なのは「テスト」を重ねて、体内時計を調整しておくことです。
しゃべり過ぎの傾向がある人は、「目安1分」の感覚が正しく認識されていない可能性が高く、自分では1分くらいで話しているものが、実際は2分になっていたり…と言う風に、感覚にズレが生じて締まっているケースがよくあります。
ですから、目安を知ることで終わらせるのではなく、実際に時計を使って時間内に伝えたいことが収まっているのかをテストするようにしましょう。そうすることで、理想の回答時間に近づいてくると思います。
とはいえ、それでもしゃべってしまう…という方のためは、長く回答することがどれだけ人事にとって悪影響を与えてしまうかを知り、実感を持つのがよいでしょう。
例を挙げれば「禁煙しようね…健康にわるいからね」…と説明されてもなかなかタバコはやめられない…と言う方が多いですが、喫煙のデメリットをリアルに知る(寿命短縮にどれだけ影響があるとか、副流煙の影響で周囲にどれだけ迷惑をかけるのかなど…)と、根本的な意識が変わり、禁煙を成功させる確率が上がるのと一緒ですね。リアルを知っていきましょう。
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話すのが長い学生に知っておいてほしい「リアル」
まず知っておいてほしいことの一つ目が「15秒ルール」です。
平たく言うと「人って案外、相手の話に興味ないよね」ということを極端にルール化したものです。つまり、面接官が質問に対して興味を持って集中して話を聞いてくれるのは、せいぜい15秒ということ。
もちろんすべてしっかり話しを聞いてくれる人事が多いことを私も信じたいですが、現実的に考えた際に「一日数百人の話を毎日聞く」人事担当からすれば、一日中完璧な集中力で面接に向き合うというのは考えづらいですね。
もしかするとあなたも経験があるかもしれませんが、「明らかにやる気ないな…」っていう面接官を見かけたことはありませんか?人事が悪いということを私は言いたいわけでは無く、「人の集中力には限界がある」ということをリアルに理解してほしいということなのです。
だからこそ、「話し始めて15秒間で興味を持ってもらうこと」を考えて話せる学生と、何の時間意識もなく「自分の伝えたいことを伝えよう」という学生で、当然人事に与える印象に大きな開きが出るのは当然でしょう。「15秒が勝負所」という意識を持ってほしいと思います。
次が、「面接官の年齢や役職」によるリアルです。
面接と言っても、毎回面接官が違いますね。
一般的には面接を重ねるごとに「重役」の方が出てくるイメージだと思いますが、そうした「重役」の方から見た時に、話し過ぎはやはりアウトということなのです。
考えてもみてほしいのですが、重役になればなるほど管理の仕事が一般的には増え、仕事において「部下から報告を受ける立場」で普段仕事をされています。また短い時間の中で、いかに効率よく情報収集するかを常に考えている立場の人なわけです。
ですから、話すのが長くても通過していた1次面接の内容が、最終選考なので通用しなくなる学生が多発する一つの要因として、この面接官の傾向を把握できていないということが挙げれます。
ましてや上場企業の取締役や社長レベルになれば、分単位でスケジュールを組んでいる方も少なくありません。そうした貴重な時間であることを失念し、ダラダラしゃべる…なんてことは本来考えられないわけです。
是非、「自分の話を聞いてほしい」という自分本位の視点から、相手にとってどのようなアプローチが最も適切になるのかといった利他視点を持つことで、面接の回答時間「1分」を守れるようになるのではないでしょうか。
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目安1分がクリア出来たら、次の高みを目指す
全ての回答に対して、1分という簡潔な回答ができるようになってきたら、次のステップを目指してみるとよいでしょう。
それは「会話のキャッチボール」の強化です。
集団面接であれば、目安1分対策で十分だと思いますが、個別面接においては「目安1分対策」だと、少し堅さが出てしまうでしょう。どういうことかというと、30分くらい話せば人事も「どの質問も一定の長さで答えている」ことに気づくでしょうし、それによって良くも悪くも「面接の練習を頑張ってやってきたんだね」といった評価をされてしまう可能性があります。
練習をしてきた感じが出てしまったことが、必ずしも致命的になるわけではありませんが、「面接は対話」ですから、やはり回答の長さにもメリハリがあった方が自然ですし、その方が素のコミュニケーションに近いものになるはずです。
普段の生活において「結論+理由+具体例+まとめ」といった形式的な回答をするなんてことは、ほぼありませんよね。ですので、会話のメリハリを付けることを意識するとよいでしょう。
会話にメリハリをつけるためのコツ
これについては、所謂「トークが上手な人」を徹底的に研究すると、多くのことに気付けると思うので是非しゃべることに苦手な人は、しゃべりが得意な人の伝え方を勉強するといいと思います。今の世の中、そんな動画も沢山あると思いますのでね。
私の方からは就活で活用できるシンプルなコツを共有しておきたいと思います。シンプルがゆえに使いやすいものだと思っています。
会話にメリハリをつけるには、「自信のあるネタ」「そうでないネタ」の2つに話す内容を分類しておくことです。
つまり、自信のあるネタを絡めて答えられる際には「1分程度」、そうでないネタで話さざるを得ないときは極端に簡潔に答える…といったように管理するとメリハリが出るでしょう。
上記のようにシンプルに考え、面接で答える内容や長さだけでなく、笑顔でいられるかなどの雰囲気作りにも意識を向けられると、印象の良い面接に繋げていくことが出来るでしょう。
まとめ
・3分以上しゃべるのは、完全アウト
・長く話す傾向が強い人は「目安1分」に固定
・面接官の集中力にも限界があること
・面接官の役職を考慮すること
・会話にメリハリをつけられるトークを目指すこと
いくらES内容が作りこまれていても、面接で話す内容がしっかりしていても、ダラダラと話してしまっては本末転倒です。
プラスの要素を磨くことも大事ですが、致命的なマイナス面を如何に最小化出来るかという視点を持って、就活対策を考えていってほしいと思います。