どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

就活では企業から「必ず聞かれる質問」というのがあります。一番聞かれるのは間違いなく「学生時代一番頑張ってきたことは何ですか?」といった自己PRに関する質問です。

これに関しては誰しも一つは「これは…頑張ったかな」と言う経験がありますので、今までの経験を整理すれば案外書くことはできます。もちろん、人事から評価される“頑張ったこと”を表現するには、ブラッシュアップを繰り返す必要がありますが、書こうと思えば書けるのが頑張ったことですね。

その一方で、多くの学生が苦戦するのが「今までの人生の中で一番困難だったことについて教えてください。またその状況をどのように乗り越えましたか?」といった類の質問。

今回はこの質問に対しての回答方法、および考え方について解説していきたいと思います。

何故、多くの学生が困難を克服した経験を語ることができないのか

このブログ記事を、どの時期に見ているかによって解釈が変わってくるかもしれない(就活をはじめる前の学生なのか就活中の学生なのかなど…)のですが、基本的にこの質問は学生からすると難しいと思われています。

人事側もそのことを熟知しているわけで、あえて聞いてくるというわけです。

さて、何故困難を克服した経験を語ることが難しいと考える学生が多いのでしょうか?このブログ記事を見てくださっている学生さんの中にも「確かに…難しいんですよね」と思う人もいるでしょうし、「いや…そんな私の人生…困難の連続でしたよ」という人がいるかもしれません。

ですが一般的に難しいと思い人が多いわけです。その理由は単純で「そもそも今までの人生で困難を感じたことが正直ないんですよね」という学生が多いことがあげられます。

特に困難ないばらの道を生きてきたわけでもなく、順調に進路も進めてきたし、わざわざ自分から困難なことにぶつかる様な生き方してきていないんですよね~。といった学生が年々増加しているように感じます。

あなたはいかがですか?困難を乗り越えた経験…自信を持ってしゃべることができますか?では、なぜそんなことを人事は聞くのでしょうか。

では、何故企業の人事は、困難を乗り越えた経験を聞きたがるのか

人事の方も10人いれば10人、性格も考え方も何もかも違うわけですから一概に“これだ!”と決めつけることはできませんが、一般的には学生の“主体性”というのを見ていると考えて間違いはないでしょう。

どういうことかというと、人間…困難だけを好んで受け入れる人は少数だと思います。(もちろんMっ気が強い人もいるのかもしれませんが…)

つまり、困難な状況というのは、たいていの場合“何か成し遂げようと思っていた目標や目的があるのだけれども、その前に立ちはだかる壁”のことを指します。

だからこそ主体的に行動する人ほど、目的意識を持って生きている人ほど、“困難な状況”に見舞われる可能性が高いということです。

分かりやすい例で言えば…例えば漫画のワンピース。海賊のお話ですね。

大きな目標がある=大きな困難がある

主人公であるルフィーは「海賊王になる」という大きな目標を掲げて航海を続けていくわけです。その過程で様々な人と出会って、いろいろな事件に巻き込まれたり巻き込んだりしながら、冒険が進んでいくわけです。

その冒険の中でかけがえのない仲間に出会ったり、楽しい時間を過ごしたり…という素敵なシーンが描かれている一方で、仲間を助けたりする過程で、ルフィーは怪我をしたり、時には死にかけたり…と様々な困難にぶつかります。

何故ルフィーはそんな困難にぶつかっても前に進むのか…それは海賊王になるという夢があるからです。実現させたいと思う目標がはっきりしており、それ以上でも以下でもない明確なブレない目標をもっているわけです。

だからこそ、どんなにつらい思いをしても前に進むことをやめませんね。

ではもしそんなルフィーが…もしもですよ!「田舎でのんびり生活したい」という意識だったら、どうなっていたでしょう。きっと怪我をする可能性は激減するでしょうし、きっと海賊に戦いを挑んで死にかけるなんていう困難にはぶつからないでしょう。

もちろん、農業で生計を立て行くにあたって困難にぶつかることはあると思います。ですが、海賊王を目指すという過程で経験する困難とは比べ物にならないものにはならないでしょう。

つまり、どんな困難にぶつかったか、そしてその困難などの程度の困難なのかを聞けば、どれだけ今までの人生の中で明確な目標・目的を持って、生きてきたのかがつかめるというわけです。何事も「目的意識」を確認すれば、その取り組みの程度やどのくらい物事に打ち込んで来たかくらい、簡単に確認できるのです。

“参考”
合同説明会には目的を持って参加しないと意味がない

“参考”
就活で聞かれる「あなたの将来の夢は何か」の質問攻略

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では、困難を克服した経験がない場合はどうしたらいいのか

自分の中で高い目標を経てて、それを成し遂げるために努力してみるということから始めてほしいと思います。ワンピースのたとえ話でお伝えした通り、何かに一生懸命に取り組む中で生まれてくるものが、困難です。

ですから「困難を克服した経験なんて一つもないんですよ」と嘆く前に、今自分のできることの中で、一生懸命主体的に取り組めるものはないのか、探してみてください。

ゼミでもいいでしょう。サークルでもいいでしょう。アルバイトの経験だって十分です。

話すネタがない…と不安がっていても仕方がありません。

今すぐに何か目標を立ててそれに向かって取り組みましょう。ポイントは簡単すぎることではいけないということです。それでは困難な状況にならないからです。自分でも“これは難しいかも”ということに是非チャレンジしてください。

“参考”
自己PRのネタがないときの正しい対処法

“参考”
就活の不安を短期間で解消するための具体的な3つの方法

困難を克服した経験で、受験の話をしてしまう就活生の残念さ

困難を克服した話でよく聞くのが受験の話。そしてその次に多いのは語学の話。

これらは苦労したでしょうし大変だったと思うのですが、就活上はあまりお勧めしません。理由を詳しく知りたい方は、「何故「大学受験を頑張った話」は就活では絶対にNGなのか」をご覧ください。

何故お勧めしないか、簡潔にお伝えするのであれば「上には上がいる」ということです。

つまり、最初は全くダメだったけど、すごく努力をして希望する大学に合格した。と話しても、大学入試には難易度というのがあります。マーチレベルでそれを話す人もいるし、早慶レベルで話す人もいる、東大・京大レベル、また海外の有名大学レベルで話す人がいます。

特に大手企業になればなるほど、選考に残る学生の平均的な学歴は高くなります。そういった中でいくら高学歴と言われる大学に合格したといっても、その企業を受けるライバル達も同じ困難を乗り越えている人たちになります。

それを人生で一番の困難としてしまうのは、他の学生と差をつけることはできません。これと同じことは語学でもいえますね。是非、受験と語学のアピールの仕方には注意を払いましょう。

“参考”
「学歴フィルター」から考える就活を戦略的に乗り切る方法

困難を克服した経験の回答方法

今までお伝えいしたことをまとめていくと回答の道筋が見えてくると思います。

どんなことに自分が挑戦してその中でどんな目標を掲げて取り組んだのか、その目標を成し遂げるためにぶつかった壁がどんな壁だったのか、そしてそれに対してどう対処したのか。

これがしゃべれれば回答として合格ラインでしょう。

あとさらに回答のレベルを上げるには、「論理的でかつわかりやすく要点を簡潔に」伝えることが必要です。文章の構成がまだ組み立てられない、または組み立てるのが苦手、何よりESに苦手意識がある方は、以下の記事もチェックしておくと良いでしょう。

“参考”
通過するエントリーシートの文章構成は…実は決まっている

まとめ

・ 主体的な行動にこそ、評価されるべき困難な状況と言うものが生まれる

・ 困難の度合いも評価基準になる

・ 困難を乗り越えた経験がない場合は、作るしかない

・ 受験の話と語学の話は、使い方に気を付けよう

・ 目的を持って生きている学生は評価されることが多い

困難を克服した経験は?と聞かれて、どれを話そうかと迷うような学生になってほしいと思います。仕事とは困難の連続ですからね。学生のうちから困難に立ち向かう練習をしてください。