どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

最近よくニュースなどで話題になることが増えてきた、「ブラック企業」。就職活動をするにあたって、志望先がブラック企業であるかを気にする就活生も、年々増えてきています。

もちろん、あえてブラック企業に入社したいなんて方はいませんよね?

一般的に、残業代が支給されないとか、月の残業時間が80時間を超えたりする企業はブラック企業と言われています。ただし、ブラック企業の定義は、実は曖昧で個人個人の感じ方によるところが多いのも事実なのです。

では、志望先の企業がブラック企業かどうかを見極めるポイントなども含めて解説していきます。

こんな会社は明らかにブラック企業

最近では「ブラック企業大賞」なんてものも出来て、誰もが知っている有名企業や大企業がノミネートされたりしていますよね。

理由としては、法的に無効な懲戒解雇やパワハラ、月250時間を超える残業が原因で過労から自らの命を絶ってしまうという不幸な出来事が起こった、など明らかにブラック企業といえる企業がノミネートされています。

月の残業時間の過労死ラインは80時間ですから、月250時間は明らかに多すぎます。

では、月80時間未満ならブラック企業ではないのか?とか、月85時間ならブラック企業なのか?という疑問も生じてきます。残業時間は少ないに越したことはありませんが、おそらくどんな企業においても毎月ゼロということはありません。

つまり、どこまでが絶えられる範囲なのかは、個人によって変わってくるということです。

例えば拘束時間という側面でみると、大学生でも9時から15時まで授業、15時から19時までサークル、20時から26時までアルバイト、なんて時間の使い方をしている方もいるでしょう。この生活だと、拘束時間は9時~26時です。実に17時間も拘束されていることになります。

もしこれが企業での仕事であれば、明らかに月の残業時間は80時間を超えるでしょう。ということは、もし80時間という時間で線を引いてしまうとすると、既に皆さんもブラックな過ごし方をしているということになります。

しかし皆さんがもし学業やサークルが充実していて、アルバイトも楽しくてやりがいを感じているのであれば、たとえ17時間拘束されていたとしても、それはブラックな生活だとは感じないと思います。

完全に個人的な意見ですが、その仕事が好きであったり目標を達成したいという意欲があったりすれば、80時間を超えたか超えていないかでブラック企業かどうかを判断するのは間違っているように思います。

就活生がブラック企業と感じる基準とは?

では就活生は、何を基準にブラック企業と判断しているのでしょうか?

2017年度のディスコ社の調査によると、

1位:残業代が支払われない

2位:セクハラ・パワハラがある

3位:労働条件が過酷である

4位:成果を出さないと精神的に追い込まれる

5位:給与金額が低すぎる

という結果が出ています。

5位までを紹介しましたが、1位と2位は明らかに法律違反ですから、間違いなくブラック企業といえるでしょう。ただし、3位から5位に関しては、個人によって感じ方が異なることもあるかと思います。

これらについては、企業研究の段階で、ある程度調べられる情報も含まれていますよね。特に5位の給与金額については、募集要項でもあらかじめ調べられたはずです。もし虚偽記載があるとすれば明らかにブラック企業ですが、そうでない場合は企業研究が甘かったと言われても仕方ない内容ですよね。

つまりブラック企業かどうかについては、あなたに合った職場なのかそうでないのかという視点で語られることが多いのが実情だということです。

例えば営業職の場合、厳しい環境下で営業の基本を学びたいと思う方の中でも、上司からの指導を前向きにとらえる方もいれば、怒られることが嫌いでパワハラだと感じる方もいるでしょう。つまり、同じ局面でも感じ方に違いがあるというわけです。

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ブラック企業かどうかを調べる方法

個人の感じ方による部分はあるとはいえ、「ブラック企業には入社したくない」という心理は少なからず誰にでもあるでしょう。ブラック企業かどうかを見抜く方法は、いくつかあります。

まずは、離職率です。

入社3年以内で退職する人の平均は30%強です。離職率がこの数字を大きく超えるような場合は、注意が必要です。40%以上を目安とすると良いでしょう。働きやすい会社であれば、おそらく離職率は平均より下回っているでしょう。

離職率が高すぎる会社は、ミスマッチ以外に何か理由があるはずです。実際に企業を訪問した時の印象や口コミサイトなどで確認すると良いでしょう。大手企業では、会社四季報でも確認できます。

次に、求人数です。

また、転職サイトなどで常に求人を出している会社は、常に人手不足の状況だと考えられますよね。就活生が転職サイトを見る機会はあまりないかもしれませんが、転職サイトの常連企業は、ノルマがキツかったり極端な成果主義だったり、と収入や休日が安定しないために人の入れ替えが激しくなってしまうという現実もあります。

“参考”
就活生が知っておくべき、ブラック企業の見分け方

あなたのブラック企業の基準をはっきりさせておくべき

ブラック企業に明確な基準は存在しないと上述しましたが、ブラック企業なのかホワイト企業なのかは個人の感じ方による部分もあります。

ブラック企業なのかホワイト企業なのかと2択で考えるのではなく、「あなたが思うブラック企業の基準」を明確にして企業研究をすると良いでしょう。

就活生がブラック企業と感じる企業ランキングでも、それぞれ基準が違うことがわかります。また、ある企業がブラック企業だったとした場合に、その業界全体がブラックな業界だと思う学生も多いようですが、それは勘違いだといえます。

例えば、飲食業界は人手不足の業界ではありますし、労働時間が比較的長い事でも有名です。ただ最近では、24時間営業をやめたり、お正月を定休日にしたり、と今までの常識を変えて社員のワークライフバランスに力を入れている企業も増えてきました。

企業が今後、どんな方針で働き方改革や働きやすい職場環境に力を入れていくのか、ということが一番重要だと思います。

もし仮に、今この瞬間はブラック企業に近い企業でも、1年後や2年後には働きやすい職場になっているかもしれません。

皆さんが企業選びをする際には、まず「あなた自身のブラック企業」とは何かを明確にしてみましょう。そして、志望先の企業の現状がどんな状態で、今後どう改善していく方針で、その結果どんな効果が得られるのだろうか、というところまで分析をすることが大切です。

まとめ

・大企業=ホワイト企業、中小企業=ブラック企業とは限らない

・ブラック企業の基準は実は曖昧。個人の感じ方による部分もある

・企業研究の甘さからブラック企業を見抜けないことが無いようにする

・あなた基準のブラック企業とはどんな企業かを明確にしておくべき

・企業の今後の方針もしっかり確認するべき

就活中の企業研究が甘かったり、企業の人事の言葉に騙されて運悪く入社した企業が、あなたにとってのブラック企業だった場合は、無理して働く必要はありません。

あなたが活躍できる企業は必ずあります。新卒で入社した会社=一生働く会社という時代は終わりました。体調やメンタルに不調をきたす前に、すぐに辞めて新たな環境を探しましょう。

ただし、なるべくそうならないようにしっかりと企業研究をして後悔の無い就職ができるように、最大限の努力をしましょう。