どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
集団面接が増えてくると、面接官から必ずお約束のように聞かれる質問があります。それが「では、まずは簡単に自己PRをお願いします」または「自己紹介を簡潔にお話しください」といった類の質問です。
お約束すぎて就活生の多くは…「いつものだ!」と思ってしゃべっている学生も多いようですが、厳密にいうと自己PRと自己紹介では、面接官が求めているものに違いがあります。
自己紹介=自己PRと考えている学生は少し考え方を改めた方がいいでしょう。では具体的に何がどう違うのか、どういった方向性で回答していくのがベストなのか、そのあたりについて解説をしていきます。
自己PRと自己紹介、根本的に何が違うのか
まずは、この2つは根本的に別物だということを理解してください。そのうえで、面接官の指示に従って回答していく…これが基本。ですが就活のシーンでは、自己紹介をお願いしますと言われているのに、必死になって自己PRの簡略版を話している学生を多く見かけます。
自己紹介とは「自分のことを簡潔に表すキーワードを提示していく」というイメージです。
つまりどういうことかというと、一つのことを掘り下げて話すというよりは、どんな経験を持った人物なのかをわかりやすく要点を伝えていくといった感覚です。
それと対をなすのが自己PRです。自己PRはひとつの経験をグッと掘り下げて話していくのが基本スタイルです。エピソードがあって初めて信憑性が増してくるものだと考えましょう。
ですから“自己紹介は自分の経験の幅を知ってもらう”言わば本でいうところのあらすじのようなもので、“自己PRはひとつの経験を掘り下げていった先に見えてくるあたなの強み”…本でいうならメインのシーンというわけです。
この2つをごっちゃにしていると、採用担当としてはどんな経験を持っている人なのか知りたくて自己紹介をお願いしたのに、期待した答えが返ってこないとなれば、当然ストレスがかかってきますね。
映画のあらすじを聞いたはずなのに…いきなりメインの話を具体的にされたら…あなたならどんな気持ちになりますか。質問に正確に答えるというのはとても重要なのです。
あと自己PR(強み)と長所の違いもわかりづらく、一緒になってしまっている人がいますので、そのあたりも頭に入れておくといいでしょう。
“参考”
「強みと長所」の違いを理解して自己PR出来る学生は差がつく
魅力的な自己紹介をするには、どんなことを意識すればいいのか
面接で人事が持っている資料は、事前に提出したエントリーシートおよび履歴書になります。スタンダードな方法としてはESに書かれている自分のポイントになる事柄をわかりやすく端的に伝えるというものです。
要約して伝えることでそのあとの面接をスムーズにさせる効果が生まれてきます。ですがこれはあくまで一般的な方法で、あえて厳しい言い方をすれば「あまりおもしろくない」方法とも言えます。
ではオリジナリティーを出していくためにはどんなことを意識していくべきでしょうか。面接官の手元にない情報を少し入れてあげることで、興味関心のレベルが一気に上がっていきます。ちょっとしたテクニックですので、覚えておいて損はないと思います。
冷静に考えても見てください。
台本通り(この場合ESが台本)にすべてが進んでいくのであれば、わざわざ面接を何回も何回もやる必要性は薄れてきますよね。さらに言えば、台本通りよりも、やはり途中にアドリブが入るからこそ、おもしろくなってくるというわけです。人事も人間です。やはり楽しませた方が、有利に何事も進んでいくのは当然とも言えます。
では、自己紹介をしゃべらすことで面接官は一体何を見ているのか
面接官にもいろいろなタイプの方がいらっしゃるので一概にまとめてしまうことは難しいのですが、大半の方はこの質問から「自己分析の進捗具合」および「要約力」は見ていると考えたほうがいいでしょう。
つまり、自分のことをしっかりと理解できていなければ、要約して簡潔に自分の紹介はできないであろうということです。ですからこの一つの質問だけで、「不採用」という烙印を押されかねない重要な質問ということです。
時間にしてたかが1分か2分です。
ですが、それだけでも採用のプロからすればすぐにわかってしまうというわけです。面接の最初の自己紹介は、単なる決まりきった質問というだけではないのです。自己紹介で他の就活生と差を付けれるか、これは集団面接においては特に重要な切り口になってきます。
“参考”
一人…たった5分の集団面接で、人事は何を見ているのか
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最初のインパクトで差をつける…これが重要
面接の最初に聞かれる自己紹介。
だからこそ大きなインパクトを与えることが可能です。人を惹きつける話が出来れば最高です。そのポイントを学ぶ一つの方法として、本屋さんに足を運んでみるといいでしょう。
何故本屋なのかなのですが、本屋さんには何万冊といった数の書籍が心狭しと並んでいますね。一冊一冊手に取ってみると、その本の表紙にとは別に、その本の内容を端的に示した「帯(業界用語では腰巻という)」がついていますね。
ついつい読みたくなってしまう魅力的なワードや、著名人の推薦文なんかがついているあれです。あれを片っ端から見てみましょう。短い文章の中に、魅力的なワードが詰まっています。もちろん直接的に就活でそのまま使えるかと言われると疑問もありますが、自己紹介=本の帯というイメージがあれば、あなたの自己紹介が、ぶっ飛んだ方向に外れることはなくなるはずです。
そしてあの帯によって、本の売り上げも大きく変わるから驚きですよね。就活でも一緒です。自分を端的に示す自己紹介でインパクトを残せれば、あなたがお買い上げされる可能性は当然高くなるのです。
それだけ重要とわかれば、作りこんでいく必要があるということに嫌でも気づくはずです!また自己PR同様、自己紹介においても、「人事として評価しづらいもの」というのがあるので、NG要素を外した自己紹介を練れるよう、以下の記事にも目を通しておいてください。
“参考”
自己PRで不向きな強み・使ってはいけないNGワードとは
“参考”
何故「大学受験を頑張った話」は就活では絶対にNGなのか
まとめ
・ 自己PRと自己紹介はまったく別物だと考えること
・ 自己紹介は、あなたの自己分析の進捗と要約力がすぐにばれてしまう
・ 自己紹介にプラスαの情報を加えると差別化ができる
・ 自己紹介は、本でいうところの帯だと認識し早急に作りこむこと
言葉にはニュアンスというものがあります。
一見同じように聞こえる言葉でも、使い分けている以上そこには、使い分けている理由が存在します。この自己PRと自己紹介の違いも、言われるまで気づかない学生も多いです。
就活に限らず、言葉の微妙な違いに敏感になりましょう。その微妙な違いに、質問者の意図が隠れていることが多いです。常に高いアンテナを自分で張っておくこと。これを忘れないようにしてください!