どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
あなたは“インターンに参加”しましたか。それとも“これから”参加する予定ですか?
インターンというと“夏”というイメージが強いですが、就活が本格化してからでも積極的に受け付けている企業も多数あります。さて、就活生の中でよくこんな話が飛び交います。
「インターンはいくべきなのか」「行ってもあまり意味がないのか」…そんな議論をよく耳にしますね。では、インターンは参加すると就活に絶対に有利になるのでしょうか。それとも参加しないことが不利になるのでしょうか。そのあたりを詳しく書いていきたいと思います。
インターンには様々な種類がある
一概にインターンと言っても、海外インターンもあるでしょうし、短期のインターンもありますし、2~3カ月といった長期インターンもありますね。ですがその分類方法は、あくまで“参加する側の学生視点”での分類ということになります。
同じ“インターン”でも立場によって、見方が変わるということを是非忘れないで下さい。
どういうことかと言うと…例えばですが、あなたが映画を見に行くとしましょう。映画の上映時間が近づき開場したので、“ドア”からそのシアターに入りますよね。その時あなたの立場では、そのドアは“入口”です。
ですが、一方で映画を見終わった人からすれば、あなたが入口として認識していたドアを、“出口”としてみているわけです。同じドアでも、入る側の人からすれば名称も変わるわけです。変える人からすればまた名称も変わるわけです。
つまりインターンもドアと一緒で、見る人が変われば別のものに見えてきます。学生の立場から見れば、海外インターンだの短期インターンだの長期インターンだのという話になるのでしょうが、インターンを企画している企業側は、そのような考え方でインターンを実施していません。
同じ「インターン」でも、学生と企業とでは、狙っている部分が違うということになります。
では、企業が考えるインターンとは、どんな種類があるのか
まず1つ目は、皆さんがイメージしているような“採用に直結している”本気のインターン。優秀な学生に早い時期から接点を持つことで、その学生を囲い込みたいという企業が積極的に実施するものです。
そして2つ目は、企業のブランドイメージ向上のために実施する比較的期間の短い、かつゆるい感じのインターン。最終的には多くの学生にいい印象を持ってもらうことで、エントリー数の向上を目的として実施するものです。
そして3つ目は、インターンと言うより、アルバイトに近い、リアルな職場に放り投げられるパターンのインターン。採用活動というよりは、大学生の労働力自体に期待している企業が実施するケースが多いです。
企業の視点から見ると…学生とは違った視点で、インターンを企画しているのだと気付いたと思います。
では、本題。インターンは参加した方がいいのかどうか。
重要なことは先程書いた“企業側の狙い”と“あなたがインターンに参加する狙い”が合致しているインターンを選択できるかで、就活に有利なインターンになるか、そうでないかが決まるということです。
例えばある学生が、「就活に役に立つだろう!だからインターンにとりあえず参加してみよう!」と思って、参加したインターンが先程あげた3つ目の“学生アルバイト”よりのインターンだった場合、あなたが期待する結果とはかけ離れてしまうケースがあるということです。
せっかく時間を費やして参加するインターンですから、企業の視点を視野に入れた選択をお勧めします。あとは参加時期も大事なので、そのあたりが気になる方は以下の記事をチェックしておいてください。続いては、3種類あるインターンの見極め方と特徴を、それぞれ整理していきます。
その上で、今の自分が求めているものを選択していってほしいと思います。
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採用直結型のインターンの特徴
では、具体的に、インターンの種類を見極めるためのポイントを解説していきましょう。
まず採用直結型のインターンですが、これはある共通点があります。わかりやすいのは、期間が比較的しっかりとってあるインターンであることがまず挙げられます。基準としては1週間程度のものであれば、採用直結の可能性は高いでしょう。
面接ではなく、実際に働いてもらってその能力やポテンシャルを図りたいと考えている企業からすると、やはりある程度見極める時間が必要になりますから、当然1日や2日の短期インターンでは、選考直結は難しいでしょう。
そして、あとは参加までの選考フローです。エントリーシートだけでなく、インターン面接がしっかりと組まれている企業も可能性が高いです。2回・3回と面接を数多く予定している企業になればなるほど、本気度は高いと言えます。
あと、インターン参加に対して高額のギャラが発生するものもねらい目です。つまり、優秀な学生に集まってほしいと本気で思っているからこそ、そこに金額をつめるわけです。もちろんインターンにそれだけ金額をつぎ込める企業ですから、新卒採用への真剣度が高いことの裏付けと言えるでしょう。
採用直結型インターンは、期間、選考フロー、金額、あたりをチェックすることで見極めがある程度可能でしょう。
企業ブランドイメージ向上型インターンの特徴
このインターンは、期間が比較的短いものが多いです。1日・2日など、短期間でかつ大量の学生を集めることを目的にしていることが多いのが特徴です。採用直結型と比べて、インターンでの働きぶりを見るというフローが、インターンの中にあまり組み込まれていないため、期間を延ばす必要性がないというのが企業側の本音でしょう。
一回あたりのインターン生募集人数も目安になります。採用直結型の場合、日程をいくつも分けてあくまで“少数制”で実行されることが多いですから、一度に50人・100人と多くの学生を集める傾向の企業は、このタイプのインターンにあてはまりやすいですね。
また選考フローも比較的さらっとしていますので、そのあたりもチェックしてみるといいでしょう。
アルバイト型インターンの特徴
ベンチャー企業に多いのがこのタイプ。お金をもらえる形が多いですが、おそらく時給表記になっていると思われます。採用直結型のインターンは有料の場合、一括の金額を提示してあるケースがほとんど(インターンに参加したら●万円みたいな…)ですから、そのあたりをチェックしてみると、わかりやすいかと思います。
このアルバイト型は、時期を問わず募集しているという特徴もあります。選考直結型およびブランド向上型の場合は、会社説明会および選考が始まれば、インターンを開催する意味が薄れますので、時期が限られているケースがほどんどです。夏しかやらないとか、秋までしかやらないといった場合です。
その一方で、アルバイト型は時期は実のところ関係ありません。理由は明確で選考に直結は一部のみで、会社の戦力としての採用が主になります。だからこそ、時期を問わずインターンを募集することができます。
また例外として、企業ブランドでは優秀な学生を集めることができず、期間を問わずインターンを受け付けているベンチャー企業もあります。そういった企業は“有料”で期間も長めだと思いますので、ベンチャー志望の方は見逃さないようにしてください。
それで、結局インターンは参加すると有利なの??
これまでブログを読んでくれた方なら答えは出ますよね。あなたがインターンに何を求めるかによって変わってくるということです。
どうしても行きたい企業がありその企業が、夏に“採用直結型のインターン”をやっているのであれば、参加したほうが有利でしょう。ちょっと業界のことがわからないので、雰囲気を体感するために“ブランド向上型のインターン”に参加するのもメリットがあるでしょう。そしてベンチャー企業のリアルな仕事の現場を見ておきたいというのであれば、“アルバイト型のインターン”も参考になるはずです。
ですが、自分が期待することとずれているインターンに参加するのは、本当に時間の無駄。
選考に有利になるだろうと思って、ブランド向上型のインターンに何個も参加していたのでは、あなたの目的は果たせません。
あなたの希望にあったものを選択することで、初めてインターンが有効なものになってきます。
私、就活が本格化するまでインターンに行っていないのですが、不利ですか
不利になることはありません。インターンで経験できることの多くは、就活が始まれば嫌でも経験しなくてはならないですからね。ですがここで注意点が…。一部の大手企業は夏に採用直結型のインターンを開催しています。
従業員数1000名以上の採用直結型インターン実施企業のおよそ8割は、インターン経由での採用になってきた…という情報もあるくらいですから、可能であれば本命企業のインターンは積極的に参加を検討したいところです。
面接で第一希望ですと言った際、“夏にインターンがあったのですが、参加しなかった理由を教えて下さい”といじわるを言われる可能性はありますね。当然、目的意識の高い人は、インターンの情報を収集しているはずですから、知らなかったでは印象はよくありません。
大手企業内定を目指すのであれば、夏のインターンで気になる企業だけでも受けておくべきでしょう。
“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「インターン編」の記事一覧
まとめ
・インターンは、学生と企業側で認識の違いがある
・採用直結型、企業ブランド向上型、アルバイト型の3つインターンのタイプがある
・自分の目的に合わせたインターンを選択してはじめて価値が生まれる
・インターンをやらないことが不利になることはない
いかがでしたでしょうか。
インターンというのも、視点を変えると見え方がガラリと変わってくるものです。インターンに参加したからと安心してしまうくらいなら、私は参加せずに、その時間でESでもバリバリ書く練習をしていた方がいいと思っています。
就活では“自己満足”は危険です。あなたと企業、その両者間のやりとりが就活です。
是非インターンもそうですが、企業側が何を考えていそうか…そういったところまで視野を広げられるようになると、就職活動の精度もグッと上がってくるように思います。