どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
就活生の面接をしていると、回答を棒読みする学生を時々見かけます。回答が棒読みになってしまう理由は大きく2つのパターンにわかれるのではないかと推測できます。
それは、回答を丸暗記してひたすら思い出しながら答えているタイプと、もともと感情表現が得意でないというタイプです。
どちらにしても、棒読み回答をされると面接官はその学生の話している事に興味がわかなくなったり、ストレスを感じてしまいます。多くの学生が安易に「棒読みは印象が悪い」としか考えていない節がありますが、評価を下げてしまう本質はより深いところにあります。
何故、評価を下げてしまうのか、また事前に棒読みにならないように対策をして面接官にストレスを与えないようにしていくには何が必要かについてまとめていきたいと思います。
面接は話す内容より話し方が重要
面接では、ほぼ必ずと言っていいほど聞かれる鉄板質問がいくつかあります。それが「志望動機」や「あなたの長所・短所を教えて下さい」などです。こういった鉄板の質問を丸暗記して面接に臨む学生がいます。
その背景にあるのは「しっかりと準備をした中身のある回答をしたい」というところからきているのだと思います。
ですが面接内容を評価する人事からすれば、まず「中身より話し方」の方が重要です。より正確に伝えるのであれば、「自然な会話が出来ない人の話は、耳に入ってこない」なしは「話し方に違和感を感じると、入社後の仕事が出来るイメージが持てない」といったところでしょう。
つまり、面接における最低限のコミュニケーションにおいて不安がある状態で、中身をブラッシュアップしても効果が薄い…ということです。
逆を言えば、話し方を磨けば暗記も有効に働く
「暗記は駄目」と短絡的に捉えるのではなく、「暗記することで会話が不自然に思われる」ことが根本的な「暗記が評価を下げる理由」なわけです。
つまり、逆を言えば、暗記だったとしてもその「伝え方」を磨けば、暗記も有効な対策方法の一つになり得るということなのです。
ですが、多くの学生は「暗記することで頭が一杯」で伝える方法や印象まで意識している学生は少数派です。
いやいや…とは言え岡島さん。
暗記をして私はスラスラとしゃべれるようになるまで、伝え方にまでこだわって対策していますよ!何を検討違いなことを言っているのですか…ちゃんちゃらおかしいですよ!
といった感想を持った方もいるでしょう。そこが落とし穴です。「伝え方を磨く=スラスラ伝える」ということではないのです。そこについて解説をしていきます。
“参考”
面接で話す長さの目安は?しゃべりすぎで評価を落とさない方法
“参考”
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スラスラしゃべるから、粗が出る
伝え方を磨くというのは「志望動機」や「ガクチカ」といった良く聞かれる質問をスムーズにしゃべることではありません。ここを履き違えている学生が多いように私は思っています。
質問単体で考えるから、本質を見失います。
面接はあくまで「全ての質問」を踏まえた、総合判断になります。ですから、準備していた質問はスラスラしゃべって、想定外の質問は慌てている…といったように「粗」が出てしまえば、「さっきスラスラ回答出来た質問は、準備して必死に覚えてきたんだね…」なんてことは、即効でバレてしまうのです。
どの質問にも「スラスラ答えられることが正解」という考え方を改めて欲しいと思います。特に面接に苦手意識がある学生ほどです。もちろん優秀な学生と呼ばれる層には何を聞いても、的確に自然にスラスラと回答が出来てしまうことでしょう。
面接が苦手な人は、そこをいきなり目指すと大きく怪我をします。それ以上に大事なのは、「準備した質問と想定外の質問での回答のニュアンスを限りなく一定に保つこと」の方が、即効性のある対処法としては適切な方法と言えます。
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では、暗記した方がいいのか、しない方がいいのか
暗記が評価を下げる理屈はわかった。そして伝え方を磨けば、暗記も有効になり得ることも知った。では、面接においてしゃべるをブラッシュアップするには、何をするのが一番いいのかということですが、個人的に以下の方法をおススメします。
それは回答を全て暗記するのではなく、ポイントを暗記していく事です。
例えば志望動機の場合、伝えたい内容のキーワードを3つか4つくらいに絞ってそのキーワードを暗記していき、面接の場でキーワードをうまく繋げて答えるようにすれば棒読みにはなりません。これは志望動機に限った話ではありません。面接に挑む際にはキーワードを整理して挑むようにしましょう。
キーワードを3つ程度覚えたくらいで、話せるようになるなら苦労しないよ!と思ったあなた、それは単なる「練習不足」です。厳しく感じるかもしれませんが、これが難しいと言っているうちは「面接での評価を変えてやる!」という強い意思が足りないと言わざるを得ません。
スポーツや芸術の分野でも同じでしょう。
私はオーケストラに所属していたので音楽で例えますが、譜面を見ないと曲が弾けない…と言う状況では、感情や細かいニュアンスまで気を配るには程遠い状況と言えます。最初はうまくいかないかもしれませんが、面接に苦手意識がある学生ほど、「練習=暗記」になっている傾向があります。
そうではなく「キーワードから内容を繋げる=練習」という発想に切り替えることで、棒読み感の少ない伝え方になってくるでしょう。
キーワードを絞るには、具体的にどうしたらいいのか
キーワードを絞ると話しましたが、どんなキーワードが良いのか悩む…という方も多いでしょう。
過去のブログでも触れたかと思いますが、面接の基本はPREP法です。PREP法とは「結論→理由→具体例→結論」の順に構成する方法です。ですから、このPREP法に基づいて、結論、理由、具体例でそれぞれ1つずつキーワードを選定していけば良いのです。
実際の面接で志望動機を聞かれるときもどういう切り口で聞いてくるかは企業によって異なります。「志望動機を教えて下さい」とストレートに聞いてくる企業は少ないと思います。
例えば、「○○さんは地元が北海道で東京の大学に進学したのになぜ地元に戻らないで当社を志望しているのですか?当社には北海道に支店はないですよ」とか「○○さんは文学部なのになぜ当社のようなIT企業を志望しているのですか」などESや履歴書を補助資料として何かと絡めて質問されるケースが多いです。
こういったケースに対応する為には、PREP法に基づくキーワードの選定が重要になってきます。なぜその企業を志望しているのか面接官が納得できるように、しっかりと整理して適切なキーワードを選定して面接に挑むようにしましょう。
感情表現が苦手…といったあなたがやるべきこと
次に、もともと話すのが苦手だったり感情表現が苦手だという方もいます。回答を暗記している訳でもなく、極端に緊張している訳でもないのに回答が棒読みに聞こえてしまう就活生の方も実際にいます。
つまり感情表現が苦手だという人です。「俺、そうかも…」と思った方もいるでしょう。そう思った方は話すときに次の4つを意識してみて下さい
・イントネーションをつけること
・話している内容ごとに上手く間をとること
・強調したい部分は少し大きな声で話すこと
・話すときに緩急をつけること
こういったことは面接本番でいきなり意識しても対応できません。日常生活で友達や家族と話すときから意識していきましょう。意識して取り組んでいけばそんなに時間が掛らずに上手く話せるようになる方が多いです。
練習の時は思いっきり大げさにやってみるのも良いでしょう。ただ面接本番では演説みたいにならないようにしましょう。あくまでも棒読みにならないための方法ですから…。
“参考”
面接での予想外の質問…「対応力」以上に大切なこととは
やるべきことを意識しているのに…克服が出来ない方は…
大抵の場合、「自分では意識している」と思っていることが「相手の期待する水準に届いていない」ことが原因です。
こうした場合は、根本的に伝え方を変えるために対策をしていく必要が出てきます。というより、改善しないと面接が1次や2次以降全く進まないという状況になるでしょう。
このケースは自分一人で解決まで持っていくには時間がかかり過ぎるため、第三者を頼ることを強くお勧めします。面接での課題は、改善が遅れてしまうとあっという間に持ち駒が全滅なんてこともあり得ます。
是非「やるべきことをやっているはずなのに、成果に繋がらない」と感じたら、すぐに相談するようにしてください。手遅れになる前に、行動を起すことが大切です。
まとめ
・暗記や棒読みが評価されない本質は、話し方や伝え方の問題
・話し方まで考えた上での暗記は、時に有効
・棒読みにならないためにはキーワードを暗記していくこと
・キーワードの選定はPREP法に基づいて選定する
・感情表現の苦手な方は、早めに第三者にチェックしてもらうこと
社会人として仕事をする際、「暗記して伝える」なんてことはほぼありません。
キーワードから連想して伝えられるトレーニングを是非していくことをおススメします。