どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
面接やESで「あなたにとって仕事とは何ですか」という質問をされることがあります。
まだ社会人として働いたことがないのに、いきなり「仕事とは?」なんて聞かれても、どう答えてよいのかわからない…生活のため?みんな働くから?など、漠然とした内容しか思い当たらないというのが正直なところではないでしょうか。実際に、面接などで人事に聞かれて、どう答えればいいのかわからずに頭が真っ白になって固まってしまった…という方もいるかもしれません。
実は、人事がこの質問をする理由は、「あなたの仕事に対する価値観」が企業の方針と合っているかどうかを確認するためなのです。これを聞いて、ますますどう答えればいいのかわからなくなってしまった学生もいるかもしれませんね。
では、人事の評価を上げる回答をするための方法を解説していきます。
企業の方針に沿うべき、但し自分の意見を盛り込むこと
まだ学生の皆さんが、「仕事」に触れる機会はというと、アルバイトやインターンくらいしかないことでしょう。
学生時代に起業をして、会社を経営して社会人として働いたことがない皆さんに対して、人事はなぜ「あなたにとって仕事とは?」という質問をすると思いますか?
あなたの仕事に対する価値観を確認し、企業の風土や方針と合っているかを確認するためです。
ここで注意してほしいのが、経営理念や経営計画を分析してそれに沿った答えをする学生が非常に多いのですが、人事からすると、それは「可もなく不可もなく」といった普通の評価にしかなりません。もちろん経営理念と真逆のことを言うのはNGですが、経営理念に沿って多少言葉を変えた程度では評価は上がらないとうのが現実です。
その理由は単純です。
会社案内のパンフレットやホームページに書いてあることだからです。
例えば、みなさんが高校を卒業した時や成人式など何か節目の時に、ご両親に手紙を書いたとします。
ネットに書いてある例文をそのまま書けばしっかりとした文章になるでしょう。ただ、そこに欠けているのはご両親との思い出だったり感謝の言葉だったり、あなたの言葉でないと伝えられない一番重要な部分だということです。
これは面接でも同じことがいえます。
ホームページに書いてあることを言葉を変えて伝えるだけではなく、仕事を通してどのようなことをやりたいのか、なぜそう思うのかということを、実体験をもとにあなたの言葉で伝えることによってはじめて、人事に響く回答となるのです。その際に、企業の経営理念や風土とズレた回答にならないように注意しましょう。
典型的なNG回答の一例
・仕事は生活のためにする
・仕事はお金を得るためにする
…というような回答は避けるべきです。
「あなたにとって仕事とは何ですか」と質問をされた時に、このような現実的な回答をする学生も、実は意外とたくさんいます。
確かに仕事をする以上は、その対価として給与をもらう訳ですから、間違っているわけではありません。
ただ選考の場である面接やESにおいては、お金を稼ぐ手段とか生活のためなどというリアルな回答は避けましょう。このような答えはリアルすぎるからとか印象が良くないからやめた方が良いという訳ではなく、人事が求めている回答内容とは異なるから、というのが理由です。
特に新卒採用の場合は、即戦力として求められている場合は少なく、数年後に戦力となれる資質があるのかどうかという将来性に重きが置かれることがほとんどです。ですから、仕事を通してこうなりたい!とかこういうことをやりたい!などというような前向きな回答を人事は求めているというわけです。
そういった意味から、リアルな内容を答えるのではなく、仕事を通じてどんな事をやりたいかといった未来志向の前向きな回答が出来るように準備しておきましょう。
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シンプル回答が出来る質問のひとつ
この質問に対する回答の対策は、比較的カンタンです。
先ほどから述べているように、その質問をすることで、企業は、あなたの仕事に対する価値観と企業の方針が一致しているのかどうかを確認したいのです。そして、この質問は、集団面接で良く聞かれる内容でもあります。
つまり価値観がわかり、それが企業の方針と合っていれば合格、そうでなければ不合格というわけです。
合格する回答の仕方は、シンプルです。
・私にとって仕事とは●●です。(結論を言う)
・なぜそう感じたかを実体験をもとに自分の言葉で説明する
・入社したらどのような社会人になりたいか前向きに答える
非常にザックリした内容ではありますが、このような文章構成で答えれば、おそらく合格です。
もちろん企業の方針と一致している必要がありますので、事前の企業分析などは重要になってきますが、上記の構成で回答することが出来れば、その質問に対しては、まずクリアできるでしょう。
この質問で、より高みを目指した回答をするのであれば、実体験の部分と入社後にやりたいことに一貫性を持たせること、そしてさらに深みを出すことで差をつけることができます。
入社後のことについて考える機会にもなる
「働く」ということについて考える良い機会でもあります。
就活をしていると、大手企業や人気企業から内定をもらうはことに意識が行き過ぎて、入社後の自分の姿まで考えられていないという就活生も、実は多くいます。
もちろん就活では志望企業から内定をもらうことがゴールとなるわけですが、個人的には一番大事なのは入社した会社でどう活躍するかだと思っています。
ミスマッチを起こさずに、働きやすい環境で活躍できる企業に入社することも大事だと思いませんか?この機会に「働く」ということについて真剣に考えてみるのも良いと思います。
「働く」ということを真剣に考えること、つまり、入社後に自分が何をやりたいのか、また仕事は人生においてどういう位置づけになるのか、などあらゆる角度から考えることで、企業選びの軸が明確になったり、どういう環境の会社であればモチベーション高く働くことができるのか、などが見えてくるかもしれません。
実際に社会人になってしまうと、日々の仕事に追われて「働く」ということを真剣に考える機会はそんなに多くはありません。
是非、今の就活段階で面接対策と合わせて、リアルな部分について深く考えてみましょう。これからの社会人生活をどう生きるか、という大切な部分が見えてくることでしょう。
まとめ
・仕事に対する価値観と企業の方針とがマッチしているかを確認されている
・お金のためとか生活のためといった回答はNG
・合格ラインの回答例はいたってシンプル
・面接対策とは別に「働く」ということに真剣に向き合う機会でもある
今まで「仕事」や「働く」ということを真剣に考えないまま、就活をしてきたという学生も多いかと思います。就活対策はやることがとても多いので、余裕のない日々を送っている学生にとっては、なんで今更そんなこと…と思うかもしれません。
ですが、企業に入社してしまう前に、一度立ち止まってしっかりと考えてみることで、新しい何かが見えてくることもあるかもしれません。自分の気持ちや思いを再認識することで、もしかしたら志望業界や志望職種など、変化が生じてくることもあるかもしれません。それは、入社後のミスマッチを無くすことにも繋がるはずです。
就活対策の一つとして、ぜひ考えてみてください。