どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
女子大に通う女子大生は、共学の学校に通う女子大生と比較して、就活において有利、不利があるのでしょうか?
女子大は結婚にも就職にも有利だ、と昔から言われてきましたが、年々共学の学校の人気が上がってきていることに伴って、女子大への入学数は減ってきています。つまり、女子大の人気も減少傾向にあります。もちろん、女子大のなかにも、総合大学や単科大学…とさまざまな女子大があるので一概には言えませんが。
そうはいっても、女子大は女子大。今でも就職に有利なのでしょうか?女子大に通っている学生の方は、非常に気になるところではないでしょうか。
では、2018年卒の傾向からみる女子大の就職率や女子大の就職事情や強い業界について解説していきます。
女子大の就活は有利?不利?
このブログを読んで頂いている方の中には、女子大に通う学生の方もたくさんいらっしゃるでしょう。
皆さんのご両親世代では女子大ブランドがあり、非常に人気の高かった女子大も今ではGMARCHや関関同立などのブランド力が高くなり人気が低迷しています。
つまり最近は、進学先として女子大の人気は低迷しています。この人気の低迷は就活に影響するのでしょうか?
2018年卒の傾向を見る限り、依然として共学の大学より女子大の方が実就職率は高いです。
実就職率とは就職者数÷(卒業者数―大学院進学者数)×100となります。
なぜ女子大の就職率は高いのでしょうか?
まず言えるのは、進学先としての人気を保つためにキャリア教育に力を入れて就職率を高くし、入学志願者増を狙っているというパターンと、かつては今以上に人気のあった女子大出身者が企業でそれなりの役職につき一定程度の採用の権限を持っていることが理由だと考えらえます。
キャリア教育に力を入れているという点では、昭和女子大学は卒業生が1,000人以上いる女子大のなかで、5年連続就職率トップをキープしています。
1つの要因として、グローバル化にイチ早く取り組んだということが上げられると思います。ボストンにある昭和ボストンで、社会人基礎力の養成につながるプロジェクト型の授業に力を入れてきています。
このように社会が求めているニーズに合わせた教育に力を入れている点が就職率の高さにもつながっているのでしょう。
また企業とのパイプという点では、航空会社やメガバンクへの就職率が高いのも特徴です。これはバブル世代やその少し後の世代の人たちが、企業である程度の役職につき権限を持っているという点が上げられます。名門女子大は愛校心が強い方が多く、大学とのパイプもしっかりしているのも現実です。
実就職率でも全大学平均が87.6%なのに対して、女子大は90.3%です。(2017卒データ)
このように女子大は、進学志願者は減ってきていますが就職率は悪くないというのが数字から読み取れます。入学しやすくて就職に有利という結果になっています。
“参考”
女子短大生の就活は不利?大手内定を狙う短大生がやるべき対策
女子大の就職は数字的には有利だが努力は必須
女子大だから就職に有利だと考えるのは甘いです。
「私は御三家の女子大に通っているし、女子大の就職率も高いから就活なんて楽勝!」なんて思っている方は、今すぐに意識を変えないと納得した就職活動は出来ないでしょう。
女子大だろうと共学だろうと、しっかりとした対策をして就活に挑まないと例え上位校に通っていても内定獲得は難しいでしょう。
選考の段階でESがしっかり書けていれば、書類選考は通るでしょう。つまり、学歴フィルターには引っかからないというだけです。
その後の筆記試験や適性検査では、きちんと対策をしておかないと偏差値や知名度だけでは、通過は難しくなります。さらに、面接となると人物重視の傾向が一気に出てきます。
例えば面接で同じ評価だった場合に、中堅校と上位校の学生なら上位校に内定を出すといった企業がほとんどでしょう。つまり有利な部分としては学歴フィルターに引っかからない可能性が高いのと、面接で中堅校の学生と差がない時に内定獲得できるということです。
裏を返せば、準備や対策が浅いまま就活に挑むと、書類選考は通過しても筆記試験や面接でガンガン落とされることになるということです。実際、そういう学生を何人も見てきましたので、早めに細部にこだわった企業研究やES対策、面接対策をしていきましょう。
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女子大の実就職率が高いのには実は共通点がある
実就職率の高い女子大の共通点とは
実就職率の高い単科大の女子大には共通点があります。それは資格です。
特に「児童保育科」などの名称で保育士資格を取れる女子大は、やはり就職率が高いです。卒業と同時に保育士資格が取れて、さらに世間では保育士不足が叫ばれています。完全に売り手市場のため就職率が高くなるのも納得できます。
また女子大は比較的数百人の小規模で、全学生に行き届いた指導ができるため選考を活かした国家資格に強いという側面もあります。
例えば某栄養系の大学は国家資格でもある管理栄養士の合格率が全国トップクラスで高齢者施設や食品メーカー、スポーツジムや研究所など多岐にわたっています。
ここで注目すべきは高齢者施設です。人手不足の社会福祉法人が含まれます。恐らく食品メーカーや研究所に就職する人はごく一部で、多くが売り手市場の社会福祉法人に就職しているのではないかと推測されます。
実際に管理栄養士の資格自体は、そんなに難関資格ではありません。しかし、就職先企業での人手不足が背景となり、高就職率となっているというわけです。
このように女子大だからといって、大手企業にかんたんに入れるわけではありません。特に単科大学の女子大は学科が1つか2つくらいしかありませんから、その学科を卒業することで、進路変更をしなければ、自然と売り手市場の業界に就職できるというのが実情ともいえるでしょう。厳しい言い方をすれば、不人気業界だから内定獲得しやすいということになります。
女子大の優位性を活かすためにも自分自身のレベルをあげること
ただ、大手内定を目指す方は、女子大の強みを活かすとともに、自分自身の就活レベルも上げていく必要があります。
それは貴方自身の強みをしっかりアピールすることと、弱点を知り克服することです。つまり、他の人から見た自分の印象や問題点を知っておくことが大切です。女子大の就職は昔から景気の影響を受けにくいと言われています。それは企業と大学のパイプがしっかりできている女子大が多いからです。
しかし、学校推薦を取る為には同じ大学の学生がライバルとなります。
更には他の名門女子大同士でもライバルになります。内定が獲得できるかどうかは、しっかりと対策をすることと、入社への熱意です。
背景として、女子大の就職は有利なのですから、あとは、あなた自身がより細部にこだわった対策を練ってライバルと差をつけることさえ出来れば、複数内定獲得も現実となることでしょう。
まとめ
・女子大の就職率は共学校より高い
・女子大は企業とのパイプが太いため景気に左右されにくい
・売り手市場の業界への就職が実就職率を高めている
・大手内定を獲得するには自分自身のレベルアップが必須
どんな企業に就職ができるかは、他の誰でもなく自分次第です。
女子大だから有利だ、とたかをくくっているようでは、必ず後悔することになるでしょう。就活をする以上、しっかりと準備をして対策を練ることは当たり前のことですし、全ての就活生において共通です。そのことは忘れないでいてください。