どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

金融機関の中でも特に銀行を志望している方も多いと思います。

メガバンクは、昨年から採用人数を絞り始めていましたが、そもそもの採用人数が多いので難易度は高くても対策はそれほど変わりません。一方で、地方銀行や信用金庫については、20卒の採用が19卒に比べて大きく変わってくる可能性が高いです。

金融は人気業界ではあるものの、その人気は落ちつつあるのが現状です。しかし採用枠も減ることから倍率は高まります。

では、20卒で地銀や信金を目指している方向けに動向も含めて解説していきます。

地銀・信金の20卒の採用傾向

20卒の銀行・信用金庫の内定獲得難易度は、19卒に比べてグッと高まります。複数の地銀・信金の人事に動向を確認したところ、20卒は採用数をかなり絞ってくるというところが多いです。5割減から2割減ぐらいの間が多く、平均値としては4割減くらいのイメージです。

19卒で100人採用していた地銀が20卒では60人しか採用しないということですので、エントリー数が減っても難易度は変わらないどころか、むしろ高まると思われます。

先輩が内定をもらえたから自分も大丈夫だろうと対策を疎かにしていると、結局内定ゼロという状況になることも考えられます。先輩は意外とラクに内定をもらえたとしても、20卒のあなたは難関企業並みの対策が必要になるということを理解したうえで就活に挑む必要があります。

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求める人物像とは

では、地銀や信金はどんな学生を求めているのでしょうか。

信金の場合は、金融機関で働きたいというだけでは少し弱いです。その地域においてどのように貢献していきたいか、ということも採用基準に取り入れているところが多いです。

面接などで他社の選考状況を聞かれた際には、メガバンクや地銀の名前を上げるだけではなく、JAや地元に密着した企業も上げた方が良いです。これは信金に限ったわけではないのですが、第一志望を落ちて第二志望で「来てやった」という学生を極端に嫌います。

信金の志望理由は、その地域に貢献したいという部分にフォーカスしたほうが志望動機として説得力が増し人事に好印象を与えると思います。

地銀は少し状況が変わりますが、「来てやった」という学生を嫌う傾向は同じです。

もしメガバンクを受けているのであれば、あくまでも地銀が第一志望であるという明確な志望動機を作る必要があります。そして地銀の中でも、あなたが選考を受ける企業が第一志望である明確な志望動機も必要です。

地銀に関しては、志望業界は金融で押しましょう。そしてなぜ地銀なのか、そしてなぜ●●銀行(あなたが受けている銀行)が第一志望なのかを徹底的に作り込む必要があります。

繰り返しになりますが、地銀や信金は今年から採用人数がかなり絞られてきます。志望度が高く、しっかりと対策をしている学生がライバルになりますので、その学生に負けない対策をしていきましょう。

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内定獲得のための対策法とは

金融業界はインターンや会社説明会への参加回数=熱意と捉える傾向があります。

メガバンクや規模の大きい地銀では、インターンシップの参加回数の集計を取っているところも多いです。面接で、インターンを5回実施したけど何で3回しか来なかったの?なんて質問されることもあるのが、銀行なのです。

信金ではまだそこまで追いついていない所も多いです。ただ、インターンや合説で担当者に顔を売ることは間違いなく有利に働きます。

これも金融業界独特と言えます。先日も、ある地域の地銀と信金の人事責任者と話す機会がありましたが、「合説に毎回くる子は熱意があるから印象はよくなる」とハッキリと言っていました。

もちろん、SPIなどの筆記試験や適性検査で一定の水準を満たさないとそこで選考終了となってしまうようですが、そこさえクリア出来れば人事に顔を覚えてもらっているだけで、他の学生より印象が良くなっているという現実があるのは事実です。(全ての金融がそうだという訳ではないのですが、その傾向が強いという意味です・・・)

また上記でも述べましたが、志望動機と他社の選考状況に一貫性を持たせる必要があります。

地銀はなぜ金融なのか、なぜ地銀なのか、なぜ●●銀行なのか・・・を説得力を持って説明できること、そして他社の選考状況を伝えるうえで貴行が第一志望である事を人事視点で納得できるように説明する力が求められます。

一方で信金は、他社の選考状況を伝える際にはJAやその地域の企業を伝える方が人事にとっては印象が良くなるようです。地銀やメガバンクを受けている事を伝えてはいけないのかまでは断言はできないのですが、人事からすると、地銀から内定が出れば地銀に行くんでしょと思われてしまい、最終迷った時に落とされる可能性があります。

実際には地銀や信金は押えで受けているという方へ

そうはいっても、地銀は押えで第一志望はメガバンク・・・という方も多くいらっしゃるでしょう。そういった方は、地銀では地銀向けのESや面接をすることが出来るかどうかで人事の評価が分かれます。

迷った時は志望度の高い学生に内定を出すという傾向があるので、志望度の高さをどこまで表現し伝えることができるかも重要です。

選考の場では、学生の側も企業の側も多少の駆け引きは必要になります。仮に第一志望でなかったとしても、その企業を受けているときは第一志望のように語る力も求められます。これは金融だけではなく、就活全般で言えることです。

内定を取りまくる学生は、こういった部分も含めて人事から好印象をもらえる何かを持っているのです。オーラというと言いすぎかもしれませんが、それに近いものがあります。

つまり、メガバンクを受けていようが地銀を受けていようが、どこの会社を受けていようが「この子は是非うちに来てほしい」と思わせるだけの高評価を得ている訳です。

これから就活に挑むにあたって、人事から最高評価を得るためにES対策、GD対策、面接対策をすることで、狭き門になるであろう地銀や信金からの内定獲得にグッと近づけるという訳です。

金融業界はAIやIT技術の進歩、少子高齢化や人口減少など先行き不透明感はあるかもしれませんが、新卒でないと入りづらい業界であることは事実です。今後、転職市場が今以上に活発になってくるとは思いますが、銀行の中途採用は他の業界に比べてかなり少ないです。本当にレア求人です。そして倍率も高いです。

業界研究をしっかりとしたうえで、それでも金融業界で働いてみたいという方は志望動機や熱意、他社の選考状況を伝える際に金融独特の視点を意識してチャレンジしてみましょう。ただ狭き門なので対策は万全に・・・。

まとめ

・20卒の地方銀行・信用金庫の内定獲得難易度は高まる!

・志望度が高く、しっかりと対策しなければ選考通過できない

・インターンや会社説明会へはできるだけ毎回するべし!

・就活の基本的な対策が、内定獲得への近道となる

これまで地方銀行・信用金庫から内定を獲得するためにいろいろと述べてきましたが、人事から最高評価を得るためには、やはり就活の基本であるES対策、GD対策、面接対策をすることが欠かせないということですね。

いずれにしても狭き門ですので、十分すぎるぐらいに対策を練る必要があります。くれぐれも、しっかりと業界研究をした上で取り組むように心がけましょう。