どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
日本にある会社の数って何社か調べたことはありますか?
経済センサス基礎調査の平成26年のデータによると、大企業が1万1,000社、中小企業が380万9,000社もあります。この中で、上場企業は約3,600社となります。
これだけ多くの会社があり、職種もたくさんあります。これらの一社一社を全て調べて、第一志望の企業を見つけること、それは就活をする上で間違いなく不可能です。
たくさんの企業の中には、たくさんの業種やたくさんの職種があり、それらを細分化するだけでも莫大な時間がかかりますよね。就活は、ただでさえやらなければならないことがたくさんあるのに、約400万社にも及ぶ企業を調べて分類して…そんなことやってられませんよね。
では、自分に最適な仕事を見つけるために、興味軸ではなく選択軸という視点で就活に取り組むことができないか・・・について考えてみます。
仕事の種類は5パターンしかない
実は仕事の種類はそんなに多くない
皆さんもアルバイト等で仕事を経験した事があると思いますが、色々な仕事がありますよね。楽しかった仕事もあれば、苦痛だった仕事もあったと思います。でもアルバイトに応募する時は・・・期待感の方が強かったですよね。でも、働いてみたら苦痛・・・そんな経験をした方も多いのではないでしょうか。
学生のアルバイトだと、飲食店やコンビニ、イベントスタッフや塾講師などを経験した方が多いというデータがありますが、飲食店の中でも喫茶店や居酒屋、レストランなど色々な業態があり、更にはホールスタッフなのか調理なのか、その役割によっても、さらに分かれてきます。とにかく、たくさんの仕事があります。
ただ視点を変えてみると、仕事の種類は5種類しかないのです。それは…
・0から1を作る仕事
・1を10にする仕事
・10から100にする仕事
・10を維持する仕事
・マイナスを0にする仕事
世の中の全ての仕事は、この中のどれかに必ず当てはまるのです。
興味がある業界や企業と言う視点ではなく、自分が一番向いているのはこの5個のうちどれかという視点で、自己分析をして企業選びの軸にするというやり方もアリだと思います。
その5パターンとは・・・
それぞれの仕事の特徴は
「0→1」を作る仕事とは、起業や新規事業などで今までなかったものを作り出すという事です。世の中に新しい価値やサービスを提供する訳ですから、新規事業の担当や新商品の開発などの仕事に携わる方がこのタイプになります。
「1→10」にする仕事とは、まだ市場で認知されていない商品やサービスを広めていく仕事です。ベンチャー企業や商品の販路を開拓していく営業に携わる方がこのタイプになります。
「10→100」にする仕事は、完成した仕事を一気に拡大する仕事です。M&Aに携わる方や人員やエリアを拡大して急成長させる経営企画に携わる人がこのタイプになります。
「10を維持」する仕事とは数字を下げない、つまり現状の数字をいかに維持するか、またはサービスの質をいかに維持するかという仕事です。ここに当てはまる仕事はたくさんありますが、ルート営業や一般事務職などがイメージしやすいでしょう。
「マイナスを0」にする仕事は、最低限のラインを下回っているものを0のラインまで改善する仕事です。例えば病気を治す医者や、業績が悪く潰れかけている会社の経営支援をするコンサル職などがこのタイプです。
恐らく、冒頭で述べた約400万社にも及ぶ企業やそこで働いている人は、この5つの中に必ず当てはまるはずです。試しに、あなたが今までアルバイトしたことのある仕事が、この5つの中のどれに当てはまるのかを、考えてみましょう。
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やりたい仕事=向いている仕事とは限らない
このように、興味のある業界と言う視点ではなく、自分が上の5つのタイプうち、どのタイプの仕事をしているときが一番楽しいかという視点で自己分析や志望企業を決めていく、というやり方も一つの方法としてアリだと思います。
そのために、学生時代にインターンやアルバイト等を通してこの5種類を経験してみると良いでしょう。そして、楽しい仕事は何かを見つけることができれば、それが向いている仕事と言い変えることができるのではないでしょうか。
つまり「やりたい仕事=向いている仕事」とは限らないというわけです。
その根拠となる数値として、新卒で入社した会社を3年以内で辞めた人の割合は3割というデータがあります。この3割というデータはここ十数年変わっていません。
この理由として考えられるのは、自分のやりたい仕事と向いている仕事にミスマッチが生じてしまう為ではないかと思われます。よくある、こんなはずじゃなかった…の一言が、それです。思い描いていた、憧れていた仕事に就けたはずなのに、どうしてもやりがいを見出せなかったり、仕事が辛いものでしか無くなってしまう、そういうことです。
つまり、昔も今も、自分に向いている仕事に巡り合うことができていない人が多数いるというわけです。
例えば、ネットに興味があるからIT企業で働きたいとか、旅行に興味があるから旅行会社で働きたいという興味軸ではなく、自分に向いている仕事は5つのパターンの中でどれかという選択軸で企業選びをするという視点を持ってみるのも良いのではないでしょうか。
“参考”
見落としてはいけない企業研究の視点
人生100年時代を見据えた就活をするべき
就活のゴールを企業から内定をもらうこととするのではなく、人生100年時代と言われるこれからの時代で、70歳や80歳まで働くことを考えたときに、どのようなキャリアを歩んでいきたいかという広い視野を持って就職活動をして頂きたいと思います。
その中で、新卒として働くファーストキャリアは何が最適なのかということを真剣に考えてみることはとても重要なことだと思います。
世の中には超エリートと言われる国家公務員の試験に合格して官僚になった人もいれば、華やかに見えるマスコミ業界で働いている人もいます。
しかし、そういった仕事をしている全員が、今の仕事に情熱を持って取り組んでいるかと言えば、そうではありません。そのような人たちは、もしかしたらやりたい仕事と向いている仕事を見間違えたのかもしれません。もっとはっきり言ってしまえば、就職活動に失敗したのかもしれません。
就活の成功や失敗をどう定義するかは人それぞれではありますが、自己分析や業界研究に行き詰った時は、このような視点で取り組んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
・興味の有無ではなく、向いているかどうかを企業選びの軸にするのもアリ
・世の中の全ての企業や仕事の種類は、5種類しかない
・「やりたい仕事=向いている仕事」とは限らない
・広い視野を持って就活をするべき
入社後のミスマッチを防ぐためにも、就活を始めるこの機会に、自分自身のことを立ち止まってしっかり考え直してみましょう。実際に入社してしまってから気づくより、今の段階で気づいた方が断然いいですよね。
人生にたった一度しかない、ファーストキャリアを納得のいくものにしてください。そのためにも、企業選びはとても重要です。
たとえ興味がなくても、向いているかもしれない。また逆に、興味があっても、自分には向いていないのかもしれない。改めて考え直すことで、自分自身についての新たな強みや弱みを発見することができ、自己分析にも繋がるかもしれません。これを機会に、ぜひ見直してみることをおススメします!