どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
理系学生が避けて通れないのが…研究概要を上手にまとめることです。特に大学院生は研究が主要な活動になることが大半ですので、この研究概要を上手に伝えることが出来ないと、死活問題となります。
履歴書にもまとめなければならない…ESでも記述を求められる…面接でも詳しく聞かれる…そんな研究概要ですが、多くの学生が「うまくまとめることが出来ていない」という現状があります。
上手にまとめる…うまくまとめる…とは、具体的にどのようにしていけばいいのか、それが今回のテーマとなります。
まず考えるべきは、研究概要を聞く側のこと
この記事を読んでくださっているあなたは、きっと研究室で長いこと研究に打ち込んでいる学生なはずです。そこでは教授の指導の下、日夜専門用語が飛びかう環境で、実験…実験の日々を送られていることでしょう。
論文作成、学会発表、共同研究…とにかく忙しい日々を送られていることと思います。そんな環境にずっといると、どうしても抜けてしまう視点があります。それが「評価者」の視点です。
つまりどういうことかというと、就職活動において研究概要をチェックする相手のことを意識せずに、研究概要をまとめようとする人がとても多いのです。
少し考えるとわかるかと思いますが、企業の採用を担当する人事は、基本的に‘バリバリの文系出身’が大半です。正確に統計などを取ったわけではありませんが、感覚知で8割は文系人事と言えるでしょう。
そうした文系の人に、普段身を置いている研究室で説明しているレベル研究概要なんて、通じると思いますか。研究テーマにもよりますが、極端に言えば文系の人からすると「異国の言葉」のように聞こえる説明もあるんですね。
ですので、研究概要をまとめるにあたっては、まず基本的なスタンスとして「文系の専門知識のない人に向けて書かなければならい」ということを肝に銘じて取り組む必要があるということです。
だからこそ、大原則はわかりやすさ重視の「高校生でも理解できる説明」
人事が文系である。ここに気づけばわかりやすさを重視して説明する必要性がわかったと思います。レベルとして高校生がその説明を聞いて、「なるほど!そんな研究をしているんですね!」と理解してくれる程度で構わないということです。
毎日研究に従事しているあなたにとっては、「こんな簡易な説明でいいのか」と思うくらいが丁度いいでしょう。もちろんESなどにまとめる際は文字数制限などがありますので、200字、400字、600字などボリュームがあがるにつれて、具体的な説明が必要になってはきますが、大原則として「高校生でも理解できる範囲」を超えてはならないということです。
つまり、学会などで説明しているレベルは必要ないということですね。
中には「私が取り組んでいる研究をそんな簡単に表現するのは難しい…まして200字に集約させるなんて…」と頭を抱える学生も少なくないでしょう。私のもとにも毎年多くの大学院生が来られるわけですが、最初に壁にぶつかるのがこの「研究を文系でも理解できるレベルで簡潔にまとめる」ということなのです。
取り組んでいるテーマによっては、学生さんがやっている研究の詳細を私が伺ってそれを要約する…なんてことを、ESや面接対策としてよくやっています。理系学生にとってはESや面接で最頻出の設問ですから、手を抜けない部分です。
これが出来ないと、ESの通過率が下がるばかりか、面接においても「自分のやっている研究もろくに説明できないのか」といった評価をされてしまいます。ですから…研究概要は「難しいことをいかに簡潔に要約できる力を見る」という側面が強い設問とも言えるわけです。
“参考”
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とはいえ…わかりやすさだけでは研究概要として物足りない
ココが難しいところでしょう。
誰にでもわかりやすく書ければいいのか!じゃーそれでまとめよう!…だけでは、就活上物足りなさがでてしまうのが悩ましいわけです。ESでいえば、200字程度の短いものであれば、それでも十分(むしろ研究についての説明だけで200字は埋まってしまうため)ですが、400字や600字、面接でいえば1分、2分で説明しろという局面では、わかりやすさだけでは、他の学生との差別化は困難です。
わかりやすくするということは、当然全国にいる同じようなテーマを扱う学生たちと比較するポイントが不明確になっていく可能性が高まるからです。
どういうことかというと…
料理を例に説明すると、あなたが大好きな彼(もしくは彼女)に、ビーフストロガノフを作ってあげようとしたとしましょう。ですが相手は名前は聞いたことがあるが、ビーフストロガノフがよくわからないからどんな料理か簡潔に説明して!と求められたという場合を想定してみてください。
その際、大原則通り「高校生でも理解できる範囲」で説明するのであれば「ハヤシライスのルーみたいなやつ」という感じになるのではないでしょうか。それであれば多くの人になんとなくビーフストロガノフをイメージさせることができるでしょう。
難しいのはココからです。
就活においては「なんとなくビーフストロガノフがわかったつもりだけど、ビーフシチュー、ハッシュドビーフ、デミグラスソース…それらとは何が違うの?」ということを追加で質問される可能性があるということです。
ハヤシライスのルーみたいなやつ…と説明を簡略化したことで、他との違いがよくわからなくなり、追加で質問されることが増えてくるということです。だからこそ、回答の深堀をされても答えられるよう、自分の研究テーマについては本質的に理解しておく必要があります。
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では、自分の研究を簡略化した際に想定される質問を知るためには
これについては、もちろん人事経験がある方や就活に精通している方にしっかりとみてもらうことが最善ではありますが、そのような環境にない方にお勧めなのは、「面接と同じ状況の再現」です。
つまり、文系で研究の基本知識が全くない人に、研究概要を説明して、よくわからないところやその研究の有意性などが伝わったかどうか、実際に聞いてみるということをやってみるといいでしょう。両親や兄弟でもいいかもしれません。
またその経験数を増やしていくことで、自分がどれだけ要約できているか実感できたり、さらには自分の説明でよく聞かれる質問など傾向が見えてきます。よく聞かれることがあるなら、初めから研究概要にその要素を入れてブラッシュアップしていくというわけです。
やってみるとわかると思いますが、要約が苦手な人や研究テーマに関して教授から与えられており実は本質的に研究の全体像を理解できていない人にとっては、「思った以上に相手に伝わらない」ことを実感できると思います。
それでもうまく要約できない…そんなあなたは…
基礎研究などをやっていらっしゃる学生さんは特に説明を簡略化するのは難しいと思います。上記に書かれたことをやってみて…それでも難しいという場合は、第三者を活用してしまった方が早いでしょう。
また研究概要を「他の学生と差別化して好印象を残す」書き方には、今回ご説明した内容以外にもポイントやコツがありますので、うまく要約できずに頭を抱えていらっしゃる方は、是非私に相談いただければと思います。
就活塾「内定ラボ」で無料個別就活相談を毎日開催していますのでご活用ください。本当に研究概要をしゃべれない学生は、大手内定どころか、内定獲得も難しくなります。特に研究職や技術職を目指しているなら尚更です。
是非使えるものは使ってやろう!くらいの意気込みで、活用いただければ幸いです。
“参考”
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最後に…研究概要をまとめる上での注意点
ここまで読んでくださったあなたなら気づかれていると思いますが、注意点を挙げておきます。就活における研究概要を、教授に添削して頂くこと…これは注意が必要です。
技術面接用の資料のチェックなどであれば、当然有効だと思うのですが、エントリーシートや履歴書でまとめるレベルの文章を添削して頂いてもやはりそこには、「専門家」としての視点がどうしても入ってしまう傾向が強いです。
研究概要は、自分の言葉でまとめること。是非意識してほしいと思います。
“参考”
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まとめ
・ 研究概要を読むのは、文系出身の人事であること
・ 大原則として「高校生でも理解できる範囲」を超えてはならない
・ 長文でまとめる際は、類似した研究との差別化要素を明確にすること
・ 第三者を活用して、想定される質問をまとめておくこと
・ 研究概要を教授に相談は、注意が必要であること
理系学生は研究概要がうまく説明できないと話になりません。時間をかけてでも作りこむ内容です。第三者を活用してでも人事から評価されるものを作りましょう。