どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

昔も今も、「長所=粘り強さ」といってもいいぐらい、ESで粘り強さをアピールする学生をよく見かけます。

ESにおいて、頻出するワードがこの「粘り強さ」なのです。

ただ、企業が期待する粘り強さと、就活生がESでアピールする粘り強さには、少しズレが生じることがあります。就活生がESで「粘り強い」と書いている内容に対して、企業がそれを読んでもいまいち納得しきれない、つまり、そのESの内容が企業が期待していた粘り強さにまで到達していないことがあるということです。

そうはいっても、どのように書けば企業に納得してもらえる「粘り強さ」になるのか、実はよくわからない…という学生も多いのではないのでしょうか。

では、企業が求める粘り強さとは何かを解説していきます。

粘り強さを企業はどう評価しているのか

ESの「あなたの長所」というテーマなどで、粘り強さをアピールする学生がとても多いです。

確かに、企業が粘り強い人を好む傾向にあるということは、事実だと言えるでしょう。

適性検査や性格診断テストでも、粘り強さという項目があり、その項目の点数を補助資料として使い、皆さんの粘り強さと企業が求めるものとがマッチしているのかどうかをチェックしている企業も多くあるぐらいです。

そんなに重要なの?と感じた方も多いと思います。

では、ESで書く際に注意するポイントとは何か。

粘り強さをアピールする際に注意してほしいことは、その過程の中で苦労した経験をもとに何を学び、どんな結果を出したのかということ、また、未来にわたってどう取り組んでいくのかを、簡潔にまとめることができているかどうかということです。

社会人は、どんな業界・職種・企業においても、結果を求められることがほとんどです。

たとえ粘り強くやったとしても、結果が出なければ、当たり前ですが評価はされません。また、仕事の過程で様々な難題とぶつかることもあります。ですので、それを克服する解決力も求められてくるというわけです。さらに期限というものもありますから、何事も効率よくやらないといけません。

仮に、期限が1カ月のものを、粘り強く1年かけてやっても何の評価にも値しないのです。

つまり、企業は皆さんがアピールした粘り強さが社会に出て通用する粘り強さとなり得るかを見ているというわけですね。

それって本当に粘り強さ???

「私は小学校からずっと野球を続けています。高校の時はレギュラーになれずあきらめかけたときもありましたが大学までずっと粘り強く続けてきました」

というようなことがESで書かれていたとします。

もちろん、こんな2行で終わるような短い内容ではなく、文字数制限ギリギリで書いていることとします。ですが、このような内容のESを読んだとしても、残念ながら人事はその学生に粘り強さがあるとは判断してくれません。

なぜか…

それは、野球が「好き」だから続けてきたという側面があるからです。この内容だけ読んでいると、好きなことだから続けることができたのだと、企業はそう判断をしてしまいます。

好きなことなら誰でも続けられるよね…

仕事って好きなことばかりじゃないんだよなぁ…

と、人事は感じでしまうということです。

とはいえ、皆さんからすると、そうは言ってもいろいろな苦労もあったし、諦めようと思ったり辞めてしまおうと思ったりしながらも全力で頑張って続けてきたんだよ!という方もたくさんいることでしょう。

ですので、この企業の判断と、皆さんの思いにズレが出ないように、しっかりとESを書く必要があるのです。

そのためには、好きなことだから続けてきたと判断されそうな場合、上達したいという意志を常に持ち続けていたか、その為にどんな工夫をしてきたのかをまとめると良いでしょう。

向上心と心掛けたことを書き加えることで、「好きだから」だけではなく、常に上手くなるにはどうしたら良いかを意識して創意工夫をしてきたんだなと思ってもらうことができるでしょう。そうすると、粘り強さに説得力がでてくるので、企業にも納得してもらうことができるというわけです。

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人事に好印象を与える粘り強さの書き方

上記で述べたように、粘り強く取り組んだことをPRするときには、

・どのような苦労を経験したか

・その苦労を乗り越えるためにどのような行動をとったか

・その行動によってどんな成果が得られたか

・同じような苦労をしないために今後どう意識していくか

・その経験を仕事にどう活かしていくか

の、5点を簡潔にまとめて書くことが重要です。

そうすることによって、実際のビジネスシーンと重ね合わせることができるので、人事に好印象を与えることができるというわけです。

上記の中で、特に人事が重要視するポイントは「その経験を仕事にどう活かしていくか」です。

ここをしっかりとPRするために、他の4項目があるといっても良いでしょう。

社会人になると、日々、期限との戦いです。そして様々な困難や雑音も入ります。そういった中で結果を残していかなくてはなりません。

もちろん、入社した段階ですぐにこれらのことが実践できるとは思っていませんが、研修や実際の仕事を通して、企業が求める人材になれる資質があるのかどうかを、企業はみているのです。

つまり、みなさんの粘り強さが入社後に活かせるかを図るために企業はこういった見方をするのです。

粘り強さは社会人になってからも強みになる

では、なぜ企業は粘り強い学生を求めているのか?

粘り強く頑張って結果を出さないといけないからでしょ!と感じた方も多いでしょう。

もちろんこの視点もあります。

ただそれ以上に、結果を出すための効率性や、困難にぶつかった時にどう対処したのかという課題解決力がないと、企業が求める粘り強さを持った人材だと思ってもらうことはできません。つまり、企業が求める粘り強さがあるということは、効率性や課題解決力も備わっているのだということが言えます。

要は長所=粘り強さというテーマは、長所=効率性がある+課題解決力がある+粘り強いということになります。粘り強さという1つのテーマで、効率性と課題解決力も同時にアピールしているということですね。

粘り強さをアピールするときに、こういった側面もあるということを知っておくと良いでしょう。そうすることで、人事への説得力でライバル学生と差をつけることができます。

まとめ

・企業は粘り強さで社会に出てから通用するかを見ている

・「好きだから続けてきた」では、粘り強さとは言わない

・粘り強さを書くときのポイントは、入社後にどう活かせるかを重視する

・粘り強さがあれば、効率性や課題解決力もあると判断してもらえる

これまでも述べてきたように、ESで粘り強さをアピールする学生はたくさんいます。その中で、ライバル学生に差をつけて、企業に、いかに納得してもらえるESが書けるかということが重要なのです。

ただ、事実をそのまま書いたとしても、あまり意味がありません。順序立てて、説得力がある書き方をしないと、企業の目には止まらないのです。数ある「粘り強さ」をアピールしたESの中から、「このESで書かれている粘り強さを持った学生なら、入社してからもその特性を活かしてしっかり頑張ってくれそうだ」と思ってもらえるかどうか。それが重要だというわけです。

しっかりと準備をした上で、ESに臨むようにしましょう。