どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!
就活の選考で多くの企業が取り入れているグループディスカッション。
GD苦手だ・・・という就活生が練習会などで場数をこなせばGD力が上がると誤解しているケースがあります。残念ながら、ただ場数をこなせばGD力が上がる、というほど簡単なものではありません。ですので、時間のある限り、足しげくGD練習会に行けばいいのだと思っていた方は、一度考えを見直してみる必要があります。
とはいっても、場数をこなすことで自信がつくという方もいるので、場数をこなすことを全否定するわけではないですが、GD力を高めるためには、もっと効率的で良い方法があります。
では、GD対策を効率的に行うための方法について解説していきます。
そもそも企業はなぜGDで選考をするのか
企業がGD選考を1次選考で行う場合は、ほぼ足キリと思って良いでしょう。
多くの学生が応募してくる人気企業では、何かしらの方法で足キリをします。1万人の応募があって1万人と面接をする企業はほぼ無いでしょう。仮に1万人と面接をするとしたら、面接官がたとえ10人いたとしても、1人当たり千人の面接をこなさなければいけませんし、面接の時間を1人あたり15分と区切ったとしても、膨大な時間と人件費がかかりますよね。それに、1回の面接で内定を出すわけでもないですので、さらなる時間と人件費がかかってきます。そんな非効率なことを、企業が行うわけがありません。
そういうわけで、1万人の中から面接に進める優秀な学生を効率良く選抜するために、ESやGDが使われるというわけです。
特に、GDは次のステップに進む学生と選考終了の学生を、その企業の評価基準に合わせて評価のバラつきが比較的少ない方法で選考できるので、導入している企業が多いというわけです。
GD練習会に参加するだけでは力が上がらない理由とは
このように、多くの企業がGD選考をしているので、就活生の皆さんもGD対策に必死になるというわけです。また、学校や民間の就活サービスを行っている企業がGD練習会を無料で実施しているので、そこに参加する学生も多いのです。もちろん、GDは事前に練習会などで雰囲気などを体験しておくことは重要ですし、色々なメンバーとGDをしておくことも重要です。
ただ、GDの練習会にはこのようにメリットもありますが、デメリットもあります。それは、志望する業界や職種がバラバラな人が集まるため、テーマが自分の業界や職種に適していなかったり、フィードバックが的確でない場合があるからです。
このような練習会に、毎週のように参加するのはオススメしません。
GDの練習会に向いているのは、GDを1回も経験していない人や、目的が明確である人、選考間近の人でしょう。
GDは場数をこなせば力がつくというものでもありませんので、業界や職種の評価基準をしっかりと把握して、どういうテーマが出やすいのか、議論にどう参加すれば高評価を得られるのかを理解することが重要です。
具体的には、銀行の一般職の評価基準とコンサルの評価基準は真逆と言っても良いでしょう。コンサルでは論理的思考力はもちろん、独自性、決断力といった項目で評価をされるのに対して、銀行の一般職ではこれらの項目は評価基準にありません。つまり、銀行の一般職では独自性が高すぎるのは良くないということになります。
練習会では、このように評価基準が異なる人たちと議論をするので、本選考のメンバーとのギャップがどうしてもうまれてしまうのです。
練習会に参加する際には、こういった側面もあるということを理解して、目的を明確にして参加するようにしましょう。
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自宅で一人で出来るGD対策
GDの練習は自宅で出来ます。もちろん一人で出来ます。
1人で議論なんか出来ないよ!と思った方も多いと思いますが、GDが得意な人は自然と自己完結できるという共通点があります。
GDは、ざっくりといえば、テーマに対して定義づけをしてアイデアを出し結論を出すという流れです。つまり、議論の開始から終了までの流れを自分一人で繰り返しやる方が、力がつくというわけです。
過去のGDテーマで、自分だったらどのような定義づけをして、どんなアイデアを出して、どういった結論を出すかということを、自己完結でやってみましょう。これを繰り返し行う方が、練習会に無作為に参加するよりも効率的にGD力を身に付けることが出来ます。
例えば「良い会社とはどんな会社か」という抽象テーマだったとしたら、まず、「良い会社」の定義づけをする必要があります。例えば、就活生の視点なのか、そこの会社で働いている人の視点なのか、また第三者的な視点なのかを決めましょう。
そして、その人の視点にたって良い会社についてのアイデアを出し、結論づけるという流れを自己完結でやってみるという流れです。
その際に、意見を出すときには必ず根拠を持たせる必要があります。根拠に説得力があるか、もっといいアイデアは無いか、など頭を振り絞って考えてみる。こういった練習を一人で繰り返し行うことで、自然と自分なりの結論の出し方がわかってきます。
ここまで出来たら、練習会で実践練習をしてみましょう。要は、自分で定義づけから結論に至るまでのストーリーを作っておき、他のメンバーの意見を取り入れつつ、自分が描いた結論にグループを誘導していくというやり方を実践練習で身につければ、GD力は確実に高まります。
“参考”
グループディスカッションの場数をこなす以外の効果的な練習方法
質の高いフィードバックから自分の強み・弱みを知る
当塾でも無料のGD練習会を定期的に行っていますが、一番重要視しているのはフィードバックです。参加して頂いた就活生の志望する業界や職種に照らして評価をしています。グループ全体に対してのフィードバックは、練習会ではあまり効果的ではないと思っています。
上述したように、業界・職種に対して評価基準が異なるため、当塾では、皆さんの業界や職種の評価基準に基づいた個別のフィードバックを行っています。
GDは場数をこなすだけでは力はつきません。評価基準を知り、どこに力を入れるべきかをしっかりと把握したうえで自分の強みと弱みを知ること、そして、弱みを克服したほうが良い方と、強みを伸ばした方が良い方など課題は人それぞれ異なりますので、フィードバックをもとに対策していく。この方法が、最も効率的にGD力を上げると考えています。
GDは実践練習と個人練習を上手く組み合わせて行い、質の高いフィードバックをもらえる練習会に参加することをオススメします。
まとめ
・GD選考は企業の評価基準に合わせて効率良く選考できる
・GD練習会は目的を明確にしてから参加しよう
・議論の開始から終了までを自宅で繰り返す練習が効果的
・フィードバックで自分の強み・弱みを知って、その対策をするべし
GD選考は、年々増加してきています。先程も述べましたが、GDはただ場数をこなすだけでは力はつきません。志望業界や職種の評価基準をしっかりと把握することが必要不可欠です。自分で自己完結できるように、何度も繰り返し練習することで、考える力は確実に身に付いてきます。
親や兄弟、そして就活をしている友人などからフィードバックをもらうのも、効果的ですね。練習あるのみです。GD練習会も有効活用しながら、本番で納得のいくGDができるように、しっかりと事前対策をしましょう!