どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

エントリーシートを書くのがはじめてであったり、なかなか通過率が上がらないという学生に、特に読んでもらいたいのが今回の記事になります。

ESでは「自分の強み」や「自己PR」を交えながら書かなければならないため、書き始めたはいいもののパソコンを開いて悩んでいるうちに数時間も経ってしまっていた…なんてことがある学生も多いようです。

そこで、まずESを書く上で絶対に押さえておかなければならないポイントについて解説をしていきます。自分ではES案外書けてると思っている方でも、案外これからお話しする内容を意識しきれていない人もいます。

通過率をあげるための基本中の基本になりますので、是非忘れずに徹底して頭に叩き込んでほしいと思います。

ESを書き始める前に、まず考えなければいけないこと

ESが手元に届くと、とにかく書き始める人がいます。すぐに行動に移せるという部分では個人的に大好きなタイプではあるのですが、効率的かと言えば少し疑問が残ります。

何事も「まずは全体の筋道を立ててから」行動に移すことで効率が上がってくるものです。では、ESを書くにあたっての全体の筋道とは具体的に何なのでしょうか。それは「文章構成」です。

どういった構成で言葉を組み合わせるのか、書き始める前に全体の方針を作った方が、時間の短縮だけでなく、読み手にとってストレスの少ない読みやすい文章が作れます。

とはいえ「その文章構成を考えるのがめんどくさい」という声が聞こえてきそうですが、実は採用面接およびビジネスの世界では、“基礎となる構成”というものがすでに存在しています。

あなたが今からなろうと考えている社会人の大半は、これから説明する構成でメールの文章を作成していたり、上司に仕事の進捗を報告したりしているのです。

“参考”
就活で差をつけるメールマナーの5つのポイント

社会人と同等レベルの文章構成能力を身に付ける

エントリーシートと聞くと、書類でふるいに落とされる…といったイメージが強いかもしれませんが、これから社会人になるあなたが、円滑に要点をまとめて文章を作るだけの能力があるか、それを見られていると考えた方がいいかもしれません。

ESを書くことが、社会人になる予行練習の一つと位置付けると少し考え方が変わってくるかもしれませんね。

さて、本題である社会人と同等レベルの文章構成能力とはいったい何のかですが、実はそんなに難しいことはありません。構成自体は“至ってシンプル”です。

シンプルだからこそ、無駄がないからこそ、ビジネスで使われ続けている文章構成でもあります。これからお伝えする構成を是非頭に叩き込むようにしてください。理解するのは簡単ですが、使いこなすのは案外難しいですよ。

P・R・E・Pの4つで文章を組み立てる

「PREP(プレップ)法」と言われる文章構成を学んでいきましょう。

新入社員の研修や社会人のコミュニケーションスキル向上といった話が出て来るときにこの「PREP法」が持ち出されることが多いです。

PREPはそれぞれ意味を持っています。

Pは…PointのPで結論

Rは…ReasonのRで理由

Eは…ExampleのEで具体例

最後のPも…PointのPでまとめの結論

この4つを順番に話していくことで、ロジカルに要点をシンプルに伝えれるというメリットが生まれます。これがPREP法です。

どうですか?とてもシンプルで簡単そうですよね。ですがこれを使いこなすのが内定を獲得した新社会人でも自然と使いこなせるようになるまで、相当な時間がかかります。

あなたの周りにはいませんか?「まず結論からお話ししますが…」なんてしゃべり方をする人が。それはこのロジカルに簡潔に物事を伝える、このPREP法が体に染みついている人です。

ですが、学生のうちはこのようなしゃべり方を強制される環境はほとんどありませんから、ビジネスの基本であるこの文章構成を使いこなすのには訓練が必要です。

上下関係が厳しい体育会に所属している人は、もしかするとこのしゃべり方を自然と身に付けているかもしれませんね。ですから、体育会所属の学生は一般的に就職には強いと言われるわけです。もちろん理由はこれだけではありませんが、体育会は本当に就職に強いです。

話が少し脱線してしまいましたが、具体的にこのPREP法を使った文章を作ってみましょう。

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PREP法で大枠の話の展開を作ってしまう

このPREP法は、ESだけでなく当然ですが面接でも大活躍します。

というより面接ではこのしゃべり方が基本として頭に入っていないと「話しが長くわかりづらい」という烙印を押されてしまう危険性すらあります。是非ここで覚えてしまいましょう。

例えば面接で「あなたの好きな食べ物は何ですか?」と選考に関係あるのかないのか…突然質問されたとしましょう。その時あなたはどのように答えますか。是非この文章構成を使って一度考えてみください。

10秒・30秒・1分と3つの時間設定で回答を用意してみてください。このPREP法が使いこなせる人であれば、この質問には楽々と答えられるはずです。

文章構成はシンプルだからこそ、出来ないとすぐにバレてしまう

さて、答え合わせです。

10秒程度のシンプルな回答を求められた場合は以下のような回答になるでしょう。

私はバナナが好きだ(P)

何故なら手軽に足りない栄養素を補えるからだ(R)

具体的に言うと、私は毎朝バナナを2年間食べ続けているが、それからというもの風邪を引いたことがない(E)

だから健康を気遣う私は、バナナという食べ物が大好きだ(P)

このような形です。これでPREP法です。難解なことはありませんよね。難しくないからこそ、これが自然とできないと大きな減点対象になってしまうというわけです。

ですがこの構成が頭に入っていないと、平気でEから話し始める人がいます。「私は2年間バナナを食べ続けておりまして…」と要点を簡潔に伝えられずに話してしまっては、通る選考も通りません。

就活中に是非この構成は身に付けておいてください。何度も言いますがシンプルですが自然と使えるようにまでは相当時間がかかると思ってください。私の肌感覚ですが、このしゃべり方が完全に身についている就活生は全体の3割以下だと感じています。

文章構成が頭に入っていれば、時間を延ばすも削るも難しくはない

このPREP法を使うことでロジカルに話せるようになるだけでなく、もう一つメリットが生まれます。それは時間の調整力が高まるということです。

つまり構成が頭に入っていれば、指定された時間に合わせて「どの箇所を膨らませばいいか」がすぐに判断することが可能となります。Pは結論をしゃべりますので基本的にこの部分をダラダラと伝えることはありませんので、RかEを伸ばしていけばいいということになります。

Rを強調することで、自分の物事の考え方を強く印象付けるのか、それともEを強調することで信憑性をあげていくのか…など構成さえ正しく理解できていれば、難しいことはありません。

エントリーシートでは文字制限がついている設問がほとんどです。ですからこの構成を理解していれば、限られた文字数をどこに使うべきか…といった視点で作りこむことができるようになってきます。

是非、大きな枠組みから細かい具体論に入っていく流れを忘れないようにしてください。文章構成が頭に入れば、今度はES作成における情報やテクニック的なことを覚えていき精度をあげていけばよいのです。以下に参考になりそうな記事をまとめていますので、合わせてチェックしてみてください。

“参考”
ES通過率の平均値と内定獲得率の関係性について

“参考”
履歴書とエントリーシートの内容は同じでいいのか

“参考”
就活塾で学ぶ大手内定100の方法 「ES編」の記事一覧

まとめ

・ PREPの文章構成を、理解し使えるようになることが重要

・ 社会人と同じしゃべり方が出来れば、ESも面接もさほど怖くはない

・ 文字数を増やす箇所は、RとEのいづれかになる

・ 大きな枠組みを作りそのあと細かい肉付けをしていくことで効率化が可能

通過するESのほとんどが、この構成を基本として組み立てられています。あくまで基本ですので慣れてくれば多少構成をいじっても問題はありませんが、まずはこの4つを意識してESを作りこむようにしてみてください。

社会人と同様レベルの文章を書けるように、日々練習を続けていきましょう。