どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

毎年、就活生の人気就職ランキングにANAJTBをはじめとする航空・旅行会社が上位に名を連ねています。就活をこれから始めるという方で、漠然とこれらの業界に憧れているという方も多いのではないでしょうか。

厳密にいうと、航空会社と旅行会社の仕事は全くと言っていいほど違うわけですが、大手にこだわるべき理由には共通点が存在します。

では、航空業界や旅行業界の業界研究の参考になる内容をまとめてみたいと思います。

航空会社も旅行会社もある意味激務

航空業界や旅行業界は、就活生視点だと華やかで楽しそうな業界に見えるようです。

国際線のキャビンアテンダントは、芸能人や有名人から機内で連絡先を教えてもらった…などという都市伝説のような話(全くないとは言いませんが…)が印象にあってあこがれているというレベル感の学生を時々見かけます。もちろん志望理由はそれだけではないと思いますが、まず激務であることを忘れてはいけません。

激務というワード自体が抽象的なのですが、変則的な勤務体系と、慣れるまでの精神的なプレッシャーがそれに当たります。

パイロットやキャビンアテンダントは、例えば羽田⇔シャルル・ド・ゴール空港(パリ)を担当したとします。渡航時間は約12時間30分です。離陸までの準備や着陸後のことまで考えれば大変さは想像出来るでしょう。

では地上職にしよう!と思った方…最近では24時間発着可能な空港も増えてきていますし、始発便に合わせたシフトの場合は朝3時起きなんてザラです。航空会社の募集要項や会社説明会で、配属後は勤務する空港まで30分以内の場所に住んで下さいといわれることが多い理由はここです。

旅行会社は職種ごとに異なるものの、年中繁忙期です。労働時間も長い業界であると思います。特に、駅や旅行代理店の店頭にあるラックに置かれてあるパンフレットの作成前は、ほぼ徹夜なんてこともリアルにあります。

行程に無理はないか、販売価格に間違いはないかなど、一字一句構成をします。また、予約を取るためのシステムに諸所の情報を入力する作業など、1つの旅行商品を売り出す前に同時にしなければいけないことが多々あり、激務となるわけです。

“参考”
大手企業と中小企業…入社するならどちらがいいのか

航空会社で大手を目指すべき理由とは…

では、航空業界で大手にこだわるべき理由を仕事の本質から考えてみたいと思います。

ここでは給与などの福利厚生には触れませんのでご了承ください。

大手航空会社は組織がしっかりしているので、専門的スキルを身につけやすいですし、与えられた仕事が明確のため、その仕事にやりがいを感じればやりたい仕事をすることが出来ます。

それに比べてLCCや新興航空会社は、複数の業務をこなさないといけません。例えばキャビンアテンダントに例えると、新興航空会社は機内清掃も含まれます。例えば関西空港から羽田空港に到着した飛行機はその1時間半くらい後には別の空港に飛び立ちます。到着した飛行機のお客様が機内を出てから、次の出発便に乗るお客様が機内に入るまでの約45分の間に、片づけをして機内掃除をして出発の準備をするわけです。

つまり、飛行機が到着してから怒涛の時間が始まるのです。客室では笑顔でお客様に接する一方で、このような仕事があることはあまり知られていないでしょう。

大手航空会社では、子会社に清掃専門の会社を持っているためこういった業務は今のところないです。つまり、業務が細分化されていて役割が決まっているため、自分が担当する業務のスキルアップに専念することができるということになります。

また、キャリアの面から言っても、大手は教育研修体制のレベルが格段に高いですし、大手から新興企業への転職は可能なものの、その逆は今のところレアです。

これらの理由から、労働環境だけでなく、スキルアップや将来のキャリアを見据えたときにも大手をおススメしたいと思います。

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旅行会社で大手を目指すべき理由とは…

では、旅行会社はどうでしょうか。

実は、旅行会社で航空会社やJRなどと直接契約を結んでいる旅行会社はごく一部です。全国規模でいえば、10社もありません。全国で1万社以上ある旅行会社のうち、たったの10社もないのです。ごくわずかですね。

では他の旅行会社はどうしているのかというと、航空会社やJRと契約のある旅行会社から座席を買っている、または大手旅行会社の商品を売っているだけなのです。

旅行会社を志望する就活生の多くは、自ら旅行を企画し、お客様に旅を楽しんでもらいたいと思っている方が多いのですが、それが出来る旅行会社は大手旅行会社しかないのでだということになります。

中小のほとんどの旅行会社は、大手が企画した商品を売るだけの代理販売なのです。駅などでよく見かける旅行代理店が、その典型的な形態です。

旅行の企画や観光施設との料金折衝など、多くの就活生がイメージしている仕事が出来るのは、大手の方が断然チャンスがあるのです。

あなた自身が旅行会社で何をやりたいのかにもよりますが、旅行商品の企画をしたいと思っているのであれば、大手旅行会社にこだわって就活を進めてくようにしましょう。

将来起業したいという方は中小の旅行会社もアリ

旅行会社は、比較的参入障壁が低いです。旅行業の免許は取得しなければなりませんが高額な設備投資などが不要なため、1,000万~2,000万の資金で起業することが可能です。

また、旅行は出発前に料金を支払うため会社を設立した後も他の業界と比べて資金繰りの面でもラクなのです。(ただ事業がうまくいっていることが前提ですが…)

旅行業で将来起業をしようと思っている方は、あえて中小の旅行会社に就職する方が起業後のことを考えると効果的です。前述した航空会社の例でも述べましたが、新興航空会社は機内の掃除もするという話を覚えていますか?

旅行会社も、中小の旅行会社は何でもします。大手旅行会社から座席を買って自社独自の商品を作ったり、その商品を代理店に売ってもらうために営業もしたり、更には予約の電話を取ったりと…。

このように専門性を高めるというよりは、旅行業の仕事を一通り早い段階で体験することが出来ますので、独立した時にやり方が分からなくて困るということは少ないのです。

統計を取ったわけではないのであくまでも感覚になりますが、大手旅行会社から起業した人と中小の旅行会社から独立した人では、後者の方が事業を成功させているイメージがあります。その要因としては、中小の旅行会社での多様な職種を経験したうえでの成功や失敗などの経験が活きているからだと思います。

比較的若い段階で起業をしたいという人は是非参考にしてみてください。

まとめ

・華やかで楽しそうな航空業界や旅行業界は激務である

・スキルアップ、キャリアアップを目指すなら、大手航空会社。

・大手旅行会社だけが、旅行の企画のチャンスがある

・起業するなら、中小の旅行会社で多様な職種経験を積むと有利!

航空会社も旅行会社も、規模や職種によって仕事内容が本当に変わります。これは他の業界に関しても言えることですが、やりたい職種に確実につくためには、基本的なことですが、業界研究や職種研究、企業研究をしっかりと行うことが必要です。

このブログを読んでいただいて不安が出てきた…という方は、是非当塾の無料個別相談を活用してみてください。