自己PRで協調性をアピールすると評価されづらいのは何故なのか

「協調」という日本人の国民性として多く認識されている強みについて触れていますが、今回伝えたいことの本質は「~性」「~的」といったアピールでは、足りないって話をしていきたいと思います。面接官から見て何が足りないのか、そして逆に自己PRする際にはどんな点に意識を向けていくべきなのか…などなど解説しています。



どうも!就活塾「内定ラボ」の岡島です!

「岡島さん、自己PRを見てください」とESを拝見させてもらうと、必ずいるのが「私の強みは協調性です」という自己PR。協調性という言葉自体、意味が広いこともあり、就活生の立場からすると非常に「使いやすい言葉」だと思いますが、その抽象的な表現で自分自身をアピールするには、ちょっと無理があるように思います。

また協調性という言葉を、「周囲の人との空気を壊さず、同調することが出来る」みたいな意味合いで使う人が多いわけですが、本来の協調性の意味合いからすると、それだけでは足りなかったりします。

協調性を自己PRにしようと考えている方も、そうでない方も、協調性の正しい意味を知っておくことは重要ですので、この機会に認識をあらためておきましょう。

まずは言葉の意味を改めて理解し直す

言葉の意味で困ったときは…辞書ですね…笑

調べてみると、大きく2つの意味があるようです。

1、利害の対立する者同士がおだやかに相互間の問題を解決しようとすること。
2、性格や意見の異なった者同士が互いにゆずり合って調和をはかること。

とのことです。つまりポイントになるのは、周りに合わせることがメインではなく…「利害の対立」「意見が異なるもの同士」がいるということ、そして対立状態でも問題を解決するために行動することにあるわけです。

ですが、多くの就活生が書く協調性の意味は「おとなしく空気を読んで多数派に従う性質」を表していることが多く、「みんなの意見を聞いてまとめた」などとESに書かれていることが多いように感じます。

協調性を示したいなら、どう利害が対立する人と強調したのか具体的に書けないとダメ

みんなの話を聞いて…といった流れは、協調性というよりは傾聴力に関わる部分ですので、やはりズレます。では本当の意味での協調性をアピールするにはどうしたらいいのでしょうか。

そのためには、具体的にどうやって利害が対立する人を納得させ、問題解決に至らせたのかをまとめられないといけないのです。この肝心な部分を書かずに(話さずに)、みんなの話を聞きました…みんなの意見をまとめました…だから協調性がありますと言われても、人事からすれば「話し合いの場に、空気のようにいただけなんじゃないのか」…などと変な勘違いをされてしまう危険性すらあるわけです。

ですので協調性をどうしてもアピールしたいのであれば、賛成・反対意見がひしめき合っている状況で、お互いの主張をくみ取って…「皆で団結して力を合わせよう」と主体性を発揮して場をまとめたエピソードが無いと納得してもらうのは厳しいでしょう。

みんなの意見をどう具体的に一つにまとめたのか…そのために行った具体的な工夫まで詳細に語れる必要があります。

つまり本来の意味での協調性とは、限りなくリーダーシップに近い能力であるわけです。

“参考”
通過するエントリーシートの文章構成は…実は決まっている

 

協調性が強みだ…ということを面接で平気で言えてしまう「空気読めない感」

なんとなく協調性の本来の意味が見えてきたと思います。個人的には強みに協調性だと主張する事には、問題が多いと感じています。

というのは、抽象的でわかりづらいということもありますが、面接官からすれば協調性のあるなしということは、何度か面接していればすぐにわかってしまうものだったりするからです。

面接の話だとわかりづらいのであえて例えるなら…「私とっても美人なんです」と言ったところで、相手からすれば「それは私が判断することですよ」となるのと同じ感覚です。

相手から見ても美人さんであれば「確かにおっしゃる通りですね!」となりますが、もしも相手の感覚とズレていて「美人ですという程ですかね…」なんてことになると、なんか残念なやりとりになってしまいます。

話を戻すと、面接において「深堀」ということがされるわけですが、だいたいが学生が発信した情報に対して、否定的に捉えて質問して来ることもあると思いますが、あれは「対立する意見」を出した時のリアクションも見られているわけです。

つまり協調性の意味を理解している人からすれば、「意見が異なるもの同士」が対立したときに、どういった回答をするか見ることで、人事は私の協調性などをチェックしているのだな…と人事の質問の意図が読み取れるはずなのです。

ですからわざわざ協調性があると言われなくても、人事からすれば協調性があるかないかを知るチャンスは面接で嫌という程あるわけですから、それをわざわざ自己PRにする…というのは、ちょっと考えるともったいないということに気付くはずです。

また、協調性があります!と自信満々に答えておきながら、自分の意見に対して人事が否定的に来たとき、対応ができない…なんてことになると、面接で自分の強みは強みじゃないということをご丁寧に裏付けしかねませんので、そんなリスクを背負ってまでアピールすべきことでも無いように私は思えてなりません。

面接だけじゃない、グループディスカッションですぐにわかる

ただの同調ではなく、しっかりと協調が取れる人なのかどうかは、面接でわかるという話をしましたが、グループディスカッションでは特に顕著にその力のあるなしが筒抜けとなります。

この「ただの同調」と「協調」の違いが身についている人にとっては、GDは本当に簡単な選考でしかないようです。周りの意見を聞いてそれをまとめていく…そんな同調を繰り返してもグループにとって、前進する情報を与えられていないわけですから、それは評価はなかなかされないわけです。

一方で本来の意味での協調である「対立をまとめ、一つの方向性を打診できる」リーダーシップに近い力を持っている学生は、やはりどんなにテーマを変えてGDを行っても、その強みを話し合いで発揮してきます。

また面接と違ってGDは、4人から多いと10人くらいと、多くの人たちと話し合います。ですから必然的に意見が分かれ、対立する状況が生まれます。つまり面接よりも自然な形(普段の学生生活での素に近い形)で、協調性が見れるというわけです。

ですので、選考を受ければ伝えられる力を、わざわざ自分から自己PRとして話す必要はないと私は思うわけです。

“参考”
就活における効果的なGD対策、5つのポイント

“参考”
グループディスカッションの場数をこなす以外の効果的な練習方法

 

基本的に「~性があります」「~的です」といった自己PRはそもそも不向き

今回は、よく学生が使う協調性についてまとめてみましたが、別に協調性に限った話ではありません。「主体性があります」「積極的です」とか…そういった抽象概念は、就活では不向きです。

今までお伝えしてきた協調性のように、漠然としているため人によって解釈や捉え方に差が生まれやすく、短い時間で正確に自分のことをアピールしなければならない就活の面接において、はっきり言って不向きと言っていいでしょう。

主体性がある…といっても…人によってその度合ってはっきり言ってわかりづらいですよね。

そういった理解がばらつく表現は就活では不向きですので、自己PRに関しても具体的に表現できるように作り込んでいってほしいと思います。抽象的な言葉は便利なので多くの人が使いますが、抽象的な言葉では、自分らしさを表現することは難しいでしょう。

禁止ワードとして、なるべく抽象的な表現を使わない努力をしてほしいと思います。詳しくは以下の記事でまとめてあるので確認しておいてください。結構色々NGワードってあるんですよね。

“参考”
自己PRで不向きな強み・使ってはいけないNGワードとは

 

まとめ

・ 協調性をアピールするには対立を解決した具体例が必須

・ ただの同調と協調の違いを理解して使う必要がある

・ 協調性があるかないかは、面接官は話していればすぐにわかる

・ 特にグループディスカッションでは、同調と協調の差がすくにわかる

・ 就活において抽象表現はなるべく使わないように心掛ける

このブログ記事を通して、なんとなく協調性を強みとしてアピールして失敗してしまう就活生が一人でも減ることを願っております。

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岡島 達矢
就活塾「内定ラボ」代表。大学卒業後、東証一部上場の経営コンサルティング会社、株式会社船井総合研究所入社(現:船井総研ホールディングス)。その後、求人広告大手エン・ジャパン株式会社へ転職。管理職として300人以上の人事の本音を聞き続け、 大企業からベンチャー企業まで1000社を超える採用活動を支援。 採用コンサル経験を活かし、大学生の就活サポートをメインとした株式会社クリエイティブ・ラボを設立。 今年で6年目を迎え、忙しい大学生・大学院生のための効率重視型の就活塾「内定ラボ」の活動を通して、毎年数百名の就活をサポートし、大手複数内定獲得の実績を積み上げている。

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